刺し子は本来、生活に密着したものにあしらわれてきました。ふきんに始まり、雑巾、はんてん、座布団カバーなどなどです。ですから用意する布も日常よく使う素材が望ましいでしょう。さらしの布や今はやりの蚊帳ふきんなどですが、今回はそれらと普通の無地布を使いました。
刺し子の柄は、伝統的な柄から選びます。布にチャコペンシルなどで写しておきます。
周囲の始末は表布と裏布を合わせて袋縫いにするか、写真のように、あらかじめ縫い代を織り込んで、そのまま刺していく方法があります。
最近はおしゃれな色の刺し子糸が市販されています。今回は色糸と色無地の布を組み合わせて刺します。糸は通常、かせ状になっています、一方の輪をカットし、写真のように束ねて、一本づつ引き抜いて使います。
あらかじめ色と柄の組み合わせを決めておきます。
麻の葉は刺し子の柄で最も広く親しまれている柄です。ブルー地は七宝つなぎ、黄色地は菱模様を選びました。
針目は、表に出る方を少し大きめに刺します。中心に集まる部分など要の箇所の針目を揃えると綺麗に仕上がります。
基本的な縫い方は、小学校の時に習ったぐし縫いを思い出してください。チャコペンシルなどで写したラインに沿ってチクチク縫うだけです。表に出る方の針目を気持ち大きく刺すとラインが綺麗に見えます。作品によって異なりますが、表3ミリ、裏2ミリ、というのが基本です。刺し子で針目が一面に刺されることで、そのものの強度が増す、というのが刺し子の主旨ですから、針目を気にすることなく、思うように刺して楽しんでください。最後に縫った針目をよくしごいてください。布と糸を平らになじませる作業です。
コースターより一回り大きくして、小鉢カバーにしました。
少し大きめな布の一部に刺し子を入れました。写真の布は蚊帳ふきんで柄は十字つなぎという刺し子柄です。
刺し子は手間がかかる〜という場合は、市販のふきんでもOKです。最近では安価雑貨ショップで刺し子プリントのふきんが市販されています。
さらに、テーブルセンターなども刺し子でコーディネイトして和の食卓を素敵に演出します。刺し子で刺さなくても、写真のように和紙に刺し子柄をプリント。上にのる器の柄や色に合わせて印刷します。
このように、刺し子は日本の伝統的な文化です。ほんの少し取り入れるだけで、縁起の良いテーブルセッティングができます、おためしください。刺し子のパターンは規則正しい幾何学模様が中心ですので、自分でま作図は可能ですが、<刺し子>で検索すれば、そのパターンが紹介されています、それをコピーして使うと良いでしょう。
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