ウリ科カボチャ属のカボチャは、夏野菜として知られていますが、保存性が高く、寒い季節にも国産のものが出回っています。収穫のピークは夏ですが、貯蔵によってデンプンが糖に変わり甘味が増すため、寒い季節のカボチャもおいしいのです。
主に栽培されているカボチャは3つの品種があるのですが、現在日本で広く栽培されているものはセイヨウカボチャというものです。セイヨウカボチャはホクホクした食感と強い甘味があります。そんな特徴から、料理だけでなく、お菓子にも使われることも多くあります。
日本では「冬至にカボチャを食べると風邪をひかない」と言われ、冬至にカボチャを食べる風習があります。これは単なる言い伝えのようですが、実は理にかなっている風習です。
カボチャには体内でビタミンAに変わるカロテンや、ビタミンEを豊富に含んでいます。ビタミンAは皮膚や粘膜の乾燥を防ぐ働きがあり、風邪予防にもぴったりです。ビタミンEは血行をよくして冷え症の改善に効果的とされています。
このように、季節の健康づくりに役立つカボチャですが、これらの栄養素には抗酸化作用があり、シミやシワを防ぐなど、美肌作りにも効果的です。
今回は、そんなカボチャを使ったプリンのレシピをご紹介します。
プリンには卵と牛乳を使っていますが、どちらも良質なタンパク質が含まれています。タンパク質は肌の材料となる栄養素なので、美肌作りにもしっかり摂りたいですね。
定番のプリンにカボチャを加えれば、タンパク質とビタミン類をしっかり摂ることができます。甘味の増した食べごろのカボチャを使って、おいしく、健康と美容の両方を手に入れましょう。
2016年12月 監修:管理栄養士/小泉明代
材料
(4人分)
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カボチャ
:正味150g
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卵
:2個
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牛乳
:1/2カップ
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生クリーム
:1/4カップ
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砂糖
:40g
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<カラメル>
:
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砂糖
:30g
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水
:大さじ1
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お湯
:大さじ1/2
手順1
カラメルを作る。鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、焦げ色がつき始めたら、火を止めてお湯を注ぐ。熱いうちにプリンを作る耐熱容器に入れる。
手順2
かぼちゃはラップで包んで、電子レンジ600Wで4~5分加熱して蒸す。粗熱が取れたら、種と皮を除いてつぶし、裏ごしする。
手順3
ボウルに卵を割りほぐし、牛乳、生クリーム、砂糖を加えて混ぜ、2と混ぜ合わせたら1のカラメルが入った容器に注ぐ。このときに濾し器で濾しながら入れるとなめらかな仕上がりになります。
手順4
お湯をはった天板に入れて、160℃に余熱しておいたオーブンで50分湯煎焼きにして完成です。
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