【方法】
【1】お湯と塩で、濃度の濃い「塩水」を作ります。塩と水の量は塩の粒がすっかり溶ける程度の割合で。
【2】ゆったり湯船に浸かり、肌を柔らかくしておきます。
【3】塩水を手に取り、ひじ、ひざ、かかとなどをマッサージ。てのひらを丸くして、くるくると回すようにしてなでつけます。また、ふくらはぎにもつけ、つまむようにして揉んでみましょう。
【注意点】
スクラブ(つぶつぶで肌をこする)効果を期待して、塩を溶かさずにマッサージする方法もあります。この場合、かなり刺激が強いので、粒子のごく小さな塩を選ばなくてはなりません。マッサージ専用の塩を購入しましょう。ご自宅にある塩や調理用の塩では、すっかり溶かしてしまうほうが肌を痛める心配がありません。また、肌の弱い部分、肌が薄い部分には行わないようにしましょう。
【実際に試してみました】
見た目はただの水(あるいはお湯)ですが、手に取って肌につけるとやはり違いがわかります。洗い流した後、ほんのり温かさが残るのが不思議。強いマッサージをしなくても、血行が良くなっているのがわかりました。1度でつるっつる!というわけではありませんが、普段と違うしっとりした感じが気持ちよかったです。
【方法】
お風呂に塩を溶かすだけです。分量は手でひとつかみ程度(50~60g)から試しましょう。
【注意点】
体に塩分がついたままだと、肌が炎症を起こす可能性があります。お風呂からあがるときには真水のお湯で体の塩を落としてください。また、湯船の金属部分がさびやすくなってしまうので、お湯は早めに捨て、湯船もシャワーなどで流しておきましょう。
【実際に試してみました】
入浴剤を入れたときのように、足先までぽかぽかとよく温まる気がしました。シャワーで体を流したときに触れた肌の「つるっと感」は、比較的わかりやすかったと思います。気になったのがお湯の汚れ具合。まだ自分しか湯船に入っていないのに、いつもよりお湯が汚れたような……。塩には老廃物や古い角質を取り去る効果があるので、そのせいかもしれません。
塩の素晴らしいところは、肌を外側、内側、両方からケアできること。ほかほかと体が温まれば、血行が促進されてぐっと健康に近づきますが、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も促進されます。
もちろん、「安くて、簡単」も大きなポイント。思い立った時いつでも、いつものケアにプラスアルファすることができるのです。量の調整もしやすいので、お肌と相談しながらの「塩美容法」、ぜひ試してみてくださいね。
【美容ライター】倉持鎮子
基礎化粧品(300品以上)・食品・健康食品などの成分分析、医療・健康・体の不思議、美容などを中心に執筆するプロライター。また、食育・フードジャーナリストとしても活動。講演では「体と脳のための食知識」を提供している。ライティングオフィス・シーラカンストークス代表。NO.025
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます