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人の身体に必要な成分、塩 ~ミネラルの宝庫~

人の身体に必要な成分、塩 ~ミネラルの宝庫~
投稿日: 2017年7月23日 更新日: 2017年7月23日
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長寿の里の公式アカウントです。美容と健康に必要な成分や、お水、野菜...
塩に含まれるミネラル成分とは?

地球上に生きている全ての生物の体液には塩分が含まれています。
これは生物が元々海中から発生したためともいわれており、体を形成する上で、塩の存在は必要不可欠といえます。

そして最近では、その塩の中にある成分「ミネラル」の重要性に注目が集まっています。
ミネラルとは、糖質、脂質、タンパク質、ビタミンとともに、5大栄養素の一つとされており、厚生労働省によって亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレンなど、13元素の総称として定められています。
これらのミネラルは体内で作り出すことができないので、適度な量を食事などから摂ることが重要です。量が少なすぎても、多すぎてもさまざまな病気の原因となってしまいます。

塩にまつわるエピソード

塩は昔から人類の生活と密接に関係してきました。食糧の保存や民間療法に使われるなどその利用方法は多岐にわたります。実際に歴史の節目でも塩にまつわるエピソードは何度も登場しています。ここでは、塩にまつわるさまざまなエピソードや面白い話を紹介していきたいと思います。

アメリカの南北戦争(1861~1865年)で「南軍が負けた理由は塩である」という説が専門家の間で語られているのをご存知でしょうか。 当時、南軍に対する北軍の塩の製造量は、南軍の5倍もの差があり、その用途は食料の保存でした。北軍の将軍は「食肉を保存するための塩がなくては軍を維持することはできない」と語っており、その言葉どおり、南軍は塩不足におちいり、結果的に軍を維持できなくなり北軍に敗れたという逸話があります。

また、20世紀の偉人の一人、インド独立の父であるマハトマ・ガンジーにも、塩にまつわるエピソードがあります。1930年代のインドはイギリスによって統治されており、イギリスはインド人による塩の採取を禁じていました。その政策に反抗したガンジーは、天然の塩が取れる砂浜に78人ほどの支持者と集まり、塩を手ですくうという行動を起こしたのです。警官はその手を叩いてやめさせようとしましたが、ガンジー達はやめようとしませんでした。
そのガンジーの非暴力を貫いた抗議行動に心を打たれた人たちは、次第に彼に追従するようになり、数千人規模に膨れ上がるほどになりました。これは「塩の行進」と呼ばれるようになり、この静かな戦いはインドが独立する日まで続きました。

これ以外にも、人間と塩に関する物語はいくつも存在します。人の身体にとって欠かすことのできない塩は、人の生活や歴史にとってもなくてはならないものだということがよくわかりますね。

さまざまな塩の使い方

塩は、先述の通り人間の体になくてはならないものです。適量を摂取すれば、健康を維持するためにとても重要な役割を果たしてくれます。

例えば、夏場に起きやすい熱中症。よく水分補給をするようにという話を耳にすると思いますが、水分と同時に塩分も体に摂り入れなければいけないことを知っているでしょうか? 私たちの体を流れる血液中には、0.9%の塩分が含まれており、汗をかくと体温を調節すために塩分が排出されてしまいます。その他に塩分には、筋肉を収縮を調整する役割も担っているため、体内で塩分が不足してしまうと、手や足がつってしまうといった「熱けいれん」を引き起こしてしまうのです。この「熱けいれん」は熱中症の症状の一つで、さらに症状が進むと体温の上昇を防ぐことができなくなるので、意識障害などを引き起こす「熱射病」になってしまいます。

健康だけでなく、塩は美容面においても高い効果を発揮してくれます。
肌に塩がなじむと毛穴に浸透して、そこに詰まった脂分や汚れなどを排出してくれるのです。その美容効果を十分に得ることができる方法が「塩洗顔」です。やり方は簡単、まず塩を手の平に乗せて、ぬるま湯で伸ばすように顔に優しくつけていくだけです。これを実践するだけで、わずか数分で滑らかな肌になることができます。入浴の際に、大さじ3杯ほどの塩を入れる「塩入浴」で、発汗作用、角質ケア、殺菌作用など、さまざまな美容効果を得ることもできます。

このように、生活に塩を効果的に取り入れることで、さまざまな効果を期待することができます。「塩」を上手に生活に取り入れましょう。

【栄養士ライター】スズキ
栄養士養成施設を卒業後、栄養士の資格を取得し食品会社に勤務。食品会社を退職後は、自宅で料理教室を開き栄養学上正しい料理を広めています。現在は料理教室の運営の傍らタウン誌などで記事を執筆するなど、フードライターとして執筆を中心とした活動も行っています。NO.022


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