4,000年前から栽培されるキヌアの凄さ

4,000年前から栽培されるキヌアの凄さ
投稿日: 2016年9月15日 更新日: 2017年3月6日
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3,000~4,000年前から南米で栽培されている「キヌア」は、モロコシ、キビ、粟などと同様の雑穀に分類される栄養バランスに優れた食材です。日本での認知度はまだ高くはありませんが、ヨーロッパやアメリカでは、セレブやスーパーモデルたちが愛用していることで人気に火がつき、ダイエット効果の高い健康食品として注目されています。さらに、NASA(アメリカ航空宇宙局)が理想的な宇宙食の食材の一つとして、キヌアを「21世紀の主要食」と評価したそうです。

2011年、国連総会では食糧安全保障と飢餓撲滅の観点からキヌアが偉大な穀物であると期待し、2013年を国際キヌア年として定め、「国際キヌア年エキスポ2013」を開催しました。数千年前から栽培されてきたキヌアの特性を世界的視野で捉え、遺伝的多様性や環境順応性、その高い栄養素に注目し、キヌアが果たす役割と効果について討議されました。
このように、世界規模で注目を集めているキヌア。次はその効果や調理法について紹介しましょう。

高い栄養価からあらゆる場面で活躍

キヌアの一番の特徴はその栄養価の高さです。グルテンが含まれていないので、小麦アレルギーの方でも心配なく摂取できるというのも魅力的ですが、通常の精白米と比べると必須・準必須アミノ酸がバランスよく含まれ、さらに10倍のカルシウム、8倍の食物繊維、8倍の鉄分、7倍のマグネシウム、7倍のリン、6倍のカリウムも含んでいます。
脂質のほとんどがリノレン酸、メチオニン、オレイン酸といった不飽和脂肪酸で、特にリノレン酸は悪玉コレステロールを抑制し、善玉コレステロールを増やす働きが期待できます。

栄養バランスのとれたキヌアが持つ主な効果は、高脂血症、高血圧、生活習慣病、貧血の予防・改善です。また、食物繊維が豊富なため便秘解消にも役立ちますし、女性ホルモンと同じような働きをするフィトエストロゲン、カルシウムも多く含まれていることから、中年以降の女性に多い骨粗しょう症の予防も期待されます。
一方で、高タンパク低カロリーであることから、近年ではダイエット食としても注目され始めています。少量でもしっかり栄養を補給でき、美しいボディを手に入れることができるのも、欧米のモデルたちに人気の由縁でしょう。

キヌアの調理方法にはどんなものがある?

近年では、乾燥キヌアがスーパーでも手に入るようになりました。キヌアの調理はとても簡単で、プチプチとした食感が料理にアクセントをプラスしてくれます。

茹でてサラダにかける・混ぜる、スープやリゾットに入れるなど幅広く工夫して楽しむことができます。また、炊飯器で炊いてご飯代わりにしてもよいでしょう。高い栄養価を持つキヌアをおいしく調理して、毎日の生活に取り入れてみてください。

執筆者

【栄養士ライター】スズキ
栄養士養成施設を卒業後、栄養士の資格を取得し食品会社に勤務。食品会社を退職後は、自宅で料理教室を開き栄養学上正しい料理を広めています。現在は料理教室の運営の傍らタウン誌などで記事を執筆するなど、フードライターとして執筆を中心とした活動も行っています。NO.077


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