昭和の時代の水道水は決して安全とは断言できないときもありました。地域によっては飲料水として使用できないレベルの汚れが混じっていたこともあったでしょう。しかし、1992年に水道法が大幅に改正されます。そして、2003年にこれまでは追加されていなかった細菌や微生物に関する項目が設けられ、水質調査によってこれらの汚れがクリアされていないとみなされた水道水は、家庭に流してはいけないと法律で定められました。こうした背景には、世界中で水道水に対する研究が進み、人体に有害な物質の特定が多くなされてきたことが挙げられます。また、世界保健機関(WHO)では世界共通の水道水のガイドライン作成が計画されており、日本だけ乗り遅れるわけにはいかず水道法の見直しへといたります。その後、水道法は現在にいたるまで微調整を繰り返しながら、安全性の基準をより明確に、きびしくしてきています。いまや、日本中の水道水は世界的にみても、飲料水としてかなり安全といえるレベルにまで達しているのです。
では市販の水はどうなのでしょうか。一般的に、水を購入するとなるとボトル型ウォーターサーバー用のボトルか、ペットボトルになることでしょう。テレビCMなどでよく見かけるペットボトルの飲料水は、大手メーカーが生産販売していることもあって、多くの日本人が安全と考えて飲んでいるものといえます。しかし、厳密に水道水と比較したとき、その安全性は水道水を上回っているとは言い切れないのです。例えば、調査されている細菌です。食中毒などの症状をもたらす大腸菌は、水道水だと必ずクリアしなければ、家庭に水を届けることはできません。そこで、定期的な水質調査を行い、以上がないかきびしくチェックされています。しかし、市販の飲料水においてはクリアすべき細菌の項目に大腸菌は含まれていないのです。もちろん、市場に出回っている以上、安全性はクリアされているとは信じたいところですが、水道水のように法的な調査が義務付けられているわけではないのです。これは、水道水とは違って市販の飲料水は食品衛生法によって統括されているからです。法律が異なるために調査基準も異なり、結果、水道水のほうが調査基準の項目が多くなっているのです。
「水道水が市販の飲料水よりも安全」と断言するのは早計ですが、少なくとも法的には水道水のほうがよりきびしく安全性をチェックされている存在だとはいえるでしょう。そのため、水道水を飲料水とすることにも大きな問題はないのです。それでも、いまだに水道水を直接飲むことに抵抗を覚える人は多いでしょう。また、毎日口にする生活に関わる水だからこそ、安全性にはいくら慎重になってもなりすぎることはありません。そこで、水道直結型ウォーターサーバーをおすすめします。水道から直接水をためて、飲料水として使用できる水道直結型ウォーターサーバーは、ろ過機能もついています。つまり、水道法によって調査済みの水を、家庭でもさらに浄水し、飲むことができるのです。安全性以外にも、のどが渇いたときはすぐに水が飲める便利さという点でウォーターサーバーは使いやすいアイテムです。ペットの飲み水の調達などにも活躍してくれることでしょう。
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