どこの家庭でもそうだと思いますが自分にどれだけ教育費がかかっているのか理解している子供はそうはいないと思います。親も子供の行きたい学校や塾に対して、無条件に「お金のことは心配するな」と言うと思います。しかしそれが間違いの元なのです。私立と公立では当然、学費が大きく違います。ではどの位違うのか?それを簡単でも教えてあげることが必要なのです。例えば公立高校では3年間で150万円かかるのが私立高校では300万円必要だという事です。また大学も国公立では4年間で200万円かかりますが私立では350万円かかるという事実です。私の家では公立高校→私立大学のコースを提案しています。
そして7年間でかかる学費1人500万円は親が準備するという子供達とのマニュフェストとして教育費計画書を毎年更新しています。
今や2人に1人がなんらかの奨学金を受けて進学をしている時代です。しかし奨学金という立派な名前のイメージの割にはただの借金だというのが奨学金の現実です。この奨学金の怖さを理解してもらうために私の家では教育費計画書を作成しております。奨学金の怖さは総返済額と返済期間です。奨学金の借入総額は平均312.9万円 完済予定期間は約18年となっております。中央労福協(労働者福祉中央協議会)が2016年2月29日に発表した結果です。こういった事実を子供たちに伝え、奨学金を借りたら40歳前後まで借金の支払いが続くという事を伝えております。その結果、社会人になってから苦労するという話を子供達にしておくことが重要だと思っております。
私の家では小学生、中学生とも塾には通わせておりません。せいぜい通信教育が精一杯です。小学生から塾通いが始まるとして各家庭の平均学校外教育費は小中高で約180万円となっております。この部分を大学の進学費用に充てたいと思っております。小学生の頃から塾通いをさせた結果、お金が足りなくなって大学は奨学金で進学したのなら本末転倒だと私は思っております。もちろん塾にも行かせてあげられて大学進学費用も出せるという家庭なら良いのですが、私の家もそんなに経済状況が良いわけではございません。どちらを取るかという選択をしたに過ぎません。それを子供たちに伝えるのが教育費計画書なのです。これは家族のプロジェクトなのです。
教育費計画書では私の家の毎月の収支の額、貯金の額、ローンの額などを子供たちに包み隠さず報告しております。税金、食費、レジャー費、住宅ローン等の額はいくらという支出別の細かい報告をしています。その上で毎月の貯金の額、住宅ローン残高、貯金の総額なども報告して家庭の経済状況を理解してもらっております。私は大学進学費用までは親が出してあげたいと思っておりますので高校卒業までの貯金は出来ました。今は大学進学費用を貯めている途中で、あと200万円貯金が出来れば大学卒業までの費用の準備は心配しなくても大丈夫だよと報告をしております。家計を隠して教育費のやりくりをするのではなく、家計をオープンにして子供達にも協力してほしいというのがこの教育費計画書の狙いになります。うちの経済状況が裕福でもなく貧乏でもなく普通という事が子供にはわかってもらえたならと思っております。
教育費計画書は私の家の教育方針を伝える大事な機会です。また毎年、年度初めの4月頃に行うことにより、最新の情報を更新して伝えることが出来ます。なんといっても家族全員が教育費にどれだけお金がかかるのか理解していることほど心強いものはないのです。
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