実際、現在住宅ローンを組んでいるのは全国で約800万世帯。そのうちこの低金利化で借り換えをすることで100万円以上得できるのは400~500万世帯と言われていますが、実際に借り換えをしているのは年間たったの20万世帯程度です。このように、95%以上の方が、借り換えしないことで損をしているのがお分かりいただけると思います。
住宅ローンの10年以上の固定金利で見てみると、実際に10年前は1.5%~2.0%ぐらいの間で推移していますが、2016年5月時点では0.5~1.0です。金利差は1%以上下がっています。金利差が1%以上あれば確実に借り換えた方がお得です。約300万世帯が対象です。
住宅金融公庫は今や無くなり、住宅金融支援機構へと衣替え済みですが、住宅金融公庫が提供してきた住宅ローンも2006年を最後に終了しています。昔は住宅金融公庫の住宅ローンは低利(当時)の長期固定金利のローンとして人気が高く借りる人が多かったのです。当時の住宅金融公庫は段階金利制度で10年目までは2.0%~2.5%11年目以降は3.5%~4.0%という今から見ると高金利でもありました。今もこの4.0%で借りている方が相当数いるのです。いまだに100万世帯以上の方がこの住宅金融公庫を継続しています。
2003年ごろから急増したキャンペーン金利を利用している場合などで当初3年間は、2%の金利が1%の適用金利に引き下げられても、固定期間終了後は一気に引き下げ幅が縮小され、今の適用金利が2%前後になっている人も確実にお得になります。キャンペーン金利に踊らされて祭りの後に高い固定金利で組まされた方などが該当します。約50万世帯が対象となっております。
リーマンショック前の景気回復期に、今後の金利上昇リスクを嫌ってフラット35などの全期間固定金利を選び、3%程度の金利で借り続けている場合、ローンの残存期間がまだ長く、ローン残高もそれほど減っていないので、借り換えの諸費用を払ってでも、借り換えで得をする可能性が高いと考えられます。該当する人は借り換えを検討することをお勧めしたいです。約50万世帯が対象となっております。
「面倒くさい」と理由でほっておいたら損をするのが住宅ローンです。難しい、わからないのであればファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してください。費用も10万程で借り換え手続代行まで行ってくれます。それで100万円以上得をするのならとても良い話ですよね。
この記事を書いたのは?
メディア等で活躍している節約アドバイザーのヨースケ城山です。
給料そのままで「月5万円」節約作戦!!ごま書房新社など著書多数。
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