子どもが小学生になれば、行き帰りの送り&迎えの手間も省けるようになります。給食が始まることもあり、毎日、お弁当を作っていた主婦にとっては、自由時間が一気に増えるはず、と、期待している方もいると思います。しかし、働きやすくなるどころか、仕事を続けるのが困難になってしまう状況も。これが、「小学校1年の壁」、通称、小1の壁です。
例えば、子どもの帰宅時間。入学間もない頃は、学校生活に慣らす意味もあり、授業は午前中だけ、というのが一般的。給食が始まるまでの間は、お昼を用意する必要も出てくるかもしれません。入学後、一カ月ほど経てば、通常授業となり、午後3時くらいの帰宅になりますが、それまでは幼稚園時代より、むしろ、子どもの帰宅時間が早くなった!なんてことも。
また、子どもを保育園に通わせていた主婦にとっては、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇も悩ましいところ。手厚かったサポートが減る分、パート主婦がお仕事を続けるには、工夫が必要です。
そんなパート主婦や社会復帰を考えている主婦の力強い味方となるのが、学童=学童保育です。
学童とは、放課後の小学生を預かる仕組み。保育園ほどではありませんが、待機児童が多い自治体では、パートよりフルタイムの主婦の子どもが優先され、学童に入れなかった、というケースもあります。学童保育は、通っている小学校内にあるのが大半を占めますが、自治体や住んでいる地域によっては、児童館や公的施設、保育園・幼稚園と、通っている学校とは違うケースもあります。
また、公的な学童の他にも、民間の児童預かりサービスもあります。送迎サービスが充実していたり、習い事や英語教育、スポーツ教室や塾といったプログラムを設けるなど、多様なサービスが魅力です。しかし、公的な学童に比べ、ひと月の保育料が高くなることがほとんどです。
以前は、小学校3年生くらいまでしかいられなかった公的な学童も、現在は小学校6年生までに拡大しています。実際は、小学校3、4年生くらいまでが多いようです。毎月の保育料を考えれば、公的な学童に入れるのなら、それが一番!と考えがちですが、実際は、子どもの教育方針に合わせて、公的、民間の学童を使い分けているようです。
◎公的学童と民間学童を併用派
小学校に入学したら、本格的に英語を習わせたい!と、いうことで週の半分は公的な学童を、残り半分は、英語教育プログラムが充実している民間の学童を、といったように、公的・民間の併用するパターン。
◎学童と習い事や塾を併用派
習い事は続けさせたい、または、小学生になったら習い事を始めたい、という場合は、学童と習い事を併用する方法も。学童の日、習い事や塾の日とわけて、週2〜3日パターンで学童を活用。習い事や塾までは、保護者が送迎する必要があったり、遅くまでみてもらえなかったりすることもあるので、フルタイムで働くママには難しいかもしれません。
◎民間学童を利用派
夫婦共働きで、保育園並みに預かってもらいたい、英語やスポーツなど、特定のプログラムが充実しているところにお願いしたい、という場合は、あえて民間の学童1本に絞るケースも。
習い事や塾なども視野に入れて、ライフスタイルにあった活用をするのが、おすすめです。
既にお仕事をしているパート主婦はもちろん、これから社会復帰したい、短時間勤務からフルタイムに戻したい主婦にとって、悩ましい「小1の壁」。学童を中心に様々なサービスを活用する事で、乗り越えることは十分可能です。お仕事も、子どもの教育も、欲張りに手に入れて行きましょう。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます