食事や飲水のやりかた、好みは猫によってそれぞれ違いがあります。老猫になれば、食事の量も減っていきますから、その猫が食べられる、好きな食べ物をいかに食べやすく工夫できるかを考えましょう。
歯が弱っているシニア猫ならウェットフードに切り替えてみる、飲み込む力が落ちている猫ならペースト状のフードにするなど、飼い主は猫の好みにあわせて変えてみて下さい。
普段のフードでも暖めたり、柔らかくする、またはかつおぶしなどの匂いをつけるだけで、老猫の食欲が出る場合もあります。
根気よく猫の食べやすいフードを探し、猫の体力が落ちない様に食べてもらえる工夫をしてみて下さい。
老猫になると、寝ている状態が長くなります。居心地の良い寝床を作ってあげましょう。年を取ると、寝床で粗相をしたり、嘔吐する場合もあります。
あらかじめペットシーツをしいておくなど、すぐに掃除がしやすい環境を整えておきましょう。嘔吐した時に逆流しないように、老猫の寝床には枕は置かないほうが安心です。
老猫になると、体調や病気によってはトイレまで歩くのも大変な場合があります。猫がすぐに行ける場所にトイレを置く、体力を使わずに排泄できるように段差が少ない、高さの低いトイレにするなど、猫が使いやすいトイレを用意してあげましょう。
いかがですか。老猫の看取りケアで特に重要になるのは、「食事」「睡眠」「排泄」です。猫は自分で何でもやろうとする動物。プライドの高いツンデレです。
猫の気持ちをよく考えて、猫がどうしたら快適な生活ができるのか、飼い主は日頃から老猫の体調管理や食欲、体温などをチェックして、猫の健康状態を把握しておきましょう。
最近では猫専用の老猫ホームをあります。仕事や経済問題などで、自分で老猫の世話が充分にできないのなら、プロの手に任せるという選択肢もアリ。
まだまだ全国に普及しているわけではありませんが、都内の場合、老猫ホームの相場は1ヶ月5万円程度のところが多いようです。
大事な愛猫の最後の時間。看取りケアは飼い主の手に委ねられています。愛猫と最後まで幸せに暮らすにはどうしたら良いか、辛いことですがそろそろ考えておくと良いかもしれませんね。
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