「なかなか長期保存に向くワインを見つけるのは難しいです」と、メルシャン マーケティング部の森さん。
「ワインを長期熟成させるためにはいくつかの条件があります。ボディのしっかりした『よい』ワインを、温度と湿度を一定に保った専用の保管倉庫で保管するなら、長期保存も可能です。でも押し入れや冷蔵庫では難しいと思います」
とはいえ、古いワインは高いですよね?
「それだけ保存に耐えるものが少ないからです。もしお子さんの生まれた年にこだわるなら、たとえば、たとえば、2016年生まれなら26年の時点で16年のものを探すのも、一つの手段です。きちんと保管されていたワインなら、あと10年保管倉庫で完全なコンディションを保つことができれば、大丈夫な可能性が高まります」
なるほど。どちらにせよ20年のハードルはなかなか高そうです……。
「プロの管理に勝るものはありません。どうしても自分でやってみたい場合は、例えばポートワインや貴腐ワインといった、熟成に向くワインを試す方が成功する可能性が高まります。ただし、冷蔵庫や押入れではなく、専用の保管庫は必須。成功したらまぐれ、という感覚でできるのなら、それはアリです」
なるほど……。市中に出回っているワインは、プロが丹精こめて、その瞬間にベストになるようコンディションを保ったものです。いまがいちばんおいしいのですから、ぜひいま楽しんで、20年後には別のものを楽しんだほうがよさそうですね!
ちなみに、20年長期熟成したお酒として間違いがないのは何なのでしょう?と最後に質問したところ……
「ヴィンテージウイスキーなどがいいのでは?」と教えてもらいました!
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