顎関節症の治療で病院を訪れる方は、この20年間で大幅に増えました。
しかも男性よりも女性の患者の方がはるかに多いという特徴があります。この理由はまだはっきりとはわかっていません。
女性は男性に比べて顎の骨が小さく、それを支える靱帯も弱いため、関節がずれやすいのではないかと考えられています。また職場などで、強いストレスにさらされる機会が女性には増えました。
以前にはなかった過度の緊張が顎関節にかかることで、女性の顎関節症が増えているのかもしれません。
顎関節症の原因は複雑です。原因はひとつのこともあれば、複数の原因が作用していることもあるからです。
治療では、顎関節に負担をかける生活習慣を見直すことは不可欠となります。原因となりそうな生活習慣をよく見直してみましょう。
わからない場合は、専門家のカウンセリングを受けることも大切です。
顎関節の大きな原因として、歯の食いしばりや頬づえ、寝ている間の歯軋りの癖などがあげられます。
歯の食いしばりや頬づえなどの生活習慣は、日々意識をすることで改めることができます。
しかし就寝中の歯軋りは、自分で治すことは困難です。寝るときにマウスピースを着用するなどして、顎への負担を減らすようにしましょう。
病院へ行くまえに、顎関節症の症状が消えてしまうことがよくあります。
何かのきっかけで生活習慣が改善されたり、ストレスが減ったりしたなどの理由があったためでしょう。
しかし一時的に症状が消えても、顎と周辺の筋肉自体は十分に回復していないこともあります。
完治したとおもって油断した生活を送っていると、顎関節症の症状がぶりかえすかもしれません。
固いものを噛むような食事は避け、様子をみながらしばらく過ごしましょう。
多くの女性が悩んでいる顎関節症は、生活習慣を改めることで改善させることができます。
ただ原因がみつけにくい、再発しやすいなどの問題があることも事実です。
必要に応じて専門家のアドバイスを受け、早期改善を目指しましょう。
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