猫の中でも『野生の血』の濃い猫は、『外にいく』と言うことは『狩りをしに行く』ことと同じだと思っています。
そのため、飼い主である貴方が毎日外に出掛けて獲物を何も獲らずに帰ってくると『飼い主は狩りが下手なんだ』と考えます。
飼い主さんが狩りが下手だから、自分が狩りの仕方を教えてあげなければいけない!と使命感を覚えるようです。
猫の持ち帰る『おみやげ』が生きていることが多いのなら、猫は『狩りを教える』つもりと思って間違いないでしょう。少し弱った獲物を与えて、狩りの仕方を飼い主さんに見せたり、飼い主さん自身に捕らえさせて、狩りの仕方を覚えさせようと思っているようです。
猫に狩りが下手だと思われているなら、飼い主さんが狩りが上手だと思わせる必要があります。
そもそも外から帰ってくるときに飼い主さんが『獲物』を持っていないことで、飼い主さんは狩りが下手だと思われています。もちろん、スーパーなどで買い物をして帰る日もあるでしょうが、袋に入っているものは猫からすると『獲物』としては見られていないのかもしれません。
少し抵抗はあるかもしれませんが、外から帰ってきたときに素手で何か『獲物』になりそうなものを掴んで帰ってみてください。猫のおやつなどでもいいかもしれません。
袋から出して手に持って帰れば、猫は『飼い主が狩りをして帰ってきた』と思ってくれる可能性があります。
何度か繰り返すうちに猫に『狩りができる一人前のやつ』だと認められれば、狩りを教えるための『おみやげ』は持って帰って来なくなるでしょう。
猫が狩りをしてしまうのは言わば『本能』です。猫の猫たる性と言えます。
野生にいた頃は捕まえた獲物は食べればよかったのですが、飼い猫になった猫たちはわざわざ捕まえた獲物を食べなくても美味しいご飯を食べることができます。そのため、獲物を捕まえてもあまり意味がなくなってしまったのです。
しかし、獲物を捕まえたこと自体は誰かに見せびらかしたいのでしょう。飼い主さんに『こんなの捕まえたよ!』と成果を見せにやってきます。猫自身は捕まえたことだけ見せれたらいいので、飼い主さんのもとに獲物を置き、また新たな獲物を求めて出ていくのです。
成果を見せたくて獲物をおみやげとして持ち帰っているのなら、猫がおみやげを持ち帰らないようにすることは難しいでしょう。本当に困っているのなら、猫を外に出さないようにするしか方法はありません。
しかし、今まで外に自由な出掛けれていた猫からするとかなりストレスを感じてしまいます。
猫のストレス発散に付き合えるくらいしっかりと遊んであげられるタイミングで、室内飼いへと移行していくようにしましょう。
猫は『群れ』では行動しません。しかし、仲間意識の強い動物です。愛情や仲間を思いやる心からおみやげを持ってくることがほとんどのようなので、おみやげに困っても、怒らずに対処してあげてくださいね。困るとは思いますが、受け入れてあげましょう。
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