まず猫の様子をじっくりと観察して下さい。「息を吸うときに音が出る」「発作の後に何かを飲み込むしぐさを見せる」といった特徴があるなら、それは鼻の奥に違和感を感じて起こしている「逆くしゃみ」の可能性が高いです。
この「逆くしゃみ」とは、大きな音を出しながら繰り返し息を吸い込む動作のことで、正式には「咽頭絞扼反射」もしくは「発作性呼吸」と呼ばれています。 猫が息を吸い込むとき、肋骨が膨らむと同時に鼻の奥から「グーグー」という音を出すのが、通常の咳との最大の違いです。
この場合は病気ではないので、しばらくすると自然に収まりますから引き続き様子をみて下さい。
猫の咳は、自然現象の場合は数秒から数分で収まります。しかし咳がなかなか止まらない場合や、日常的に1日に何回も咳をしているような場合、もしくは咳をする時に「ゼーゼー」という苦しそうな音が混じっているような場合は、何らかのウィルス性感染症や心臓の病気、もしくは肺の病気が考えられます。 その場合は早急に動物病院を受診しましょう。
また猫の「逆くしゃみ」はほとんどの場合、自然に収まりますので特別な治療は必要ありません。 しかし逆くしゃみの発作が30分以上といった長時間続く場合や、週に何回も見られる場合は、副鼻腔炎、鼻の中やのどの腫瘍といった可能性も考えられます。その場合も念のため動物病院に相談しましょう。
ただの咳だし…と考えていると重篤な病気を引き起こす可能性もあります。 一番怖いのは心筋症です。これは血流が悪くなることが原因で起こる病気で、血栓ができてしまうと血管に詰まってしまい、命にかかわることもあります。
【猫の咳が出る場合考えられる病気】
心筋症、猫ウィルス性鼻気管炎、猫クラミジア感染症、猫エイズウイルス感染症、フィラリア症、食道アカラシア、心臓の病気、悪性リンパ腫、血管肉腫、咽頭炎、気管支炎、喘息、肺炎、肺水腫、乳び胸
いかがですか。咳が出る病気はとても重い病気の場合が考えられますよね。 猫はよく吐く動物です。吐く時にケホケホッと咳をする場合があります。吐いた後、しばらくぜーぜーと苦しそうにすることもあります。 猫の咳が病気なのか、自然現象なのか、判断に迷ったときは、一度病院を受診した方が安心かもしれません。
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