昔から、【5つ教えて3つ褒めて2つ叱る】という言葉があるように、何事も好きなようにするのが愛情の形ではありません。
人が生まれてきたときの頭の中は真っ白な状態なので、最初は、やはり教えることからはじまります。そして5つ教えたら、3つ褒めて、2つ叱るぐらいの割合で、子供に対応します。
命に関わることは、やはりどんなことでも、叱って教えることが大切です。なぜなら、子供は、どれくらいまでなら大丈夫かなぁ、という【案配】がわからないので、そこでまた、案配を教える必要があります。そこで、「いいのよ。大丈夫だよ。」とばかり褒めていたら、子供は、「(すべて)大丈夫なんだぁ」と思ってしまいます。なんでもかんでも、叱っていたら、子供だって、大人だって自己肯定感が育ちません。だからこそ、大人であるパパやママが、褒め具合、叱り具合を考えなければなりません。
共働きの家だと、朝、「急いで!」と急かしてしまったり、時間に余裕がなくなってしまったりすると怒ってしまいます。しかし、パパやママだって人間です。言ってしまったマイナスワードを言わなかったことにすることには、できません。では、どうしたらよいでしょう。怒った後は、必ず、子供の傷ついてしまった心を癒やすことでフォローをしましょう。
では、叱るのと怒るのはどう違うのと感じる方もいらっしゃるかと思います。パパやママが培ってきた道徳や世の中でしてはいけないことをした際は、【叱る】というのです。そして感情にまかせてキレたりするのが、【怒る】ということです。
そこで、どのようにしてフォローするのでしょう。フォローの仕方は、それぞれだと思うのですが、フォローで一番、愛情を示すことができるのは、ハグだと思います。今でこそ、外出先で、ハグしている人たちを見かけます。少し前はハグするのも恥ずかしい、と思うこともあったけれど、ハグでパパやママの温もりを子供が感じることが、愛情を示す方法だと、と思います。かまって欲しくて自分の気持ちと裏腹な態度をとってしまうのが、小さな子供の特徴です。
しかし、パパやママが、子供の態度と裏腹な気持ちをくみ取り、ほんの5分でも10分でも、ハグをしてみると、パパやママの気持ちも落ち着き、子供も自分の本当の気持ちに気づくことでしょう。
大人も子供も褒められると、とっても嬉しいですよね。しかし、褒められすぎた結果、有頂天になってしまうのも、人として当然ですね。褒められてばかりに育てられた子供が大人になったときに、どのようになるか、考えられるのが、次のようです。他の人から叱られたときに、なぜ叱られたのかわからない。他人にあたってしまう。いつも自分ばかり肯定して、他人を肯定することができなくなってしまう。
パパやママができることは、感情にまかせて怒るのではなく、どうして注意しているのか、説明しましょう。そして「あなたの命を守るために、パパ(ママ)は言っているのよ。」ということを伝えましょう。しかし、説明するだけでは、子供は怒られた、と思ってしまうので、子供のことを大切に思っているという行動であるハグで表現してみると良いでしょう。
「あなた(子供)のことを大切に思っている」という言葉と行動で、子供にも、しっかり伝わるでしょう。「あなたのために」ではなく、「大切に思っているから」というところを強調しましょう。
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