出典：http://www.konekono-heya.com/byouki/syoukaki/oral/kounaien.html
猫が食欲がない、ヨダレを垂らす、顔を触られるのを嫌がる、口臭が臭い場合、それは慢性歯肉口内炎かも知れません。
この病気は症状が出る場所や状態によって口内炎・歯肉炎・歯周病・破歯細胞性吸収病巣と呼ばれることもありますが、全て完治の難しい難病です。
症状は人間同様、歯茎の腫れや口の中の炎症、歯茎からの出血です。進行すると歯を根元から溶かし、食事すら出来ないほど痛みを感じるでしょう。
以前書いた記事、『【猫の歯周病】2歳以上の猫はご用心！猫の歯周病の治療は全身麻酔！』
http://www.necoichi.co.jp/Blog/4152
でも紹介しましたが、猫は虫歯にならない動物です。猫の味覚には「甘み」を感じないため、甘い糖分は一切欲しがりません。
しかし、ウェットタイプのご飯が好きな猫ちゃんの場合、虫歯にはならなくても歯石がたまって歯周病になることは考えられます。
やはりご飯はカリカリが一番かも知れません。我が家の愛猫はウェットタイプのご飯が大好き。こまめに歯の状態をチェックしていますが、やはり心配になります…。
出典：http://lunahp.hamazo.tv/e1678742.html
猫の口内炎は、ご飯だけが原因だとはいいきれません。原因が不明で発症する場合もあります。ウィルス性の感染病が原因で発症する場合もあるとか。どんな猫でも可能性はあります。
そしてこの病気は治療法もとても困難。治療に痛みを伴いますから全身麻酔もよく使われます。抗生剤の副作用も心配ですし、何よりも猫に多大なストレスになります。
この病気になると、完治は難しいうえに、治療してもしなくても、猫にとってはかなり日常生活事態が苦痛になるはずです。
いかがですか。実はとても恐ろしい猫の口内炎。予防するのも難しいですが、発症した場合、最悪抜歯することもあります。
猫にとっても大変な負担になりますから、出来れば仔猫のうちからデンタルケアを習慣にしておくと良いかもしれません。
成猫の場合は猫パンチ覚悟で歯磨きを決行してもいいかも。とっても嫌がりますが、人間が使うイソジンを薄めた液をつけた脱脂綿で、猫の歯肉の部分を軽くケアする方法もあります。
ウチの猫は口臭が臭い…、という場合は、猫の口内を一度チェックしてみてください。早めの対策が重要です！
