平安時代の日本には、4種類の柄の猫しかいなかったそうです。もともと猫の種類の始まりはキジトラがルーツだといわれ、このキジトラが変化して生まれた柄が、キジトラ白、白と黒のブチ、黒猫でした。
今日本でよく見かける茶トラや三毛猫が現れるのはもっと後のようです。日本はずっと鎖国政策を続けていましたから、外国と正式に交流が始まるのは1853年のペリーの来航から。
それをきっかけに様々な種類の猫が日本にも入って来て、いろんな柄のバリエーションが誕生したと言われています。
猫の祖先であるリビアヤマネコもそうですが、キジトラ柄の基本は、背骨にそって伸びる線を中心に、左右に細いしま模様が入っていること。この背骨のラインは、海外では「スピンライン」と呼んでいます。キジトラ柄の正式な名前は、「マッカレルタビー」というそうです。
キジトラの特徴として、口の周りは白くなりやすいこと、鼻は茶色、しっぽのしま模様は先っぽが濃い色をしていることがあげられます。これは全くうちのカイトに当てはまります。4000年も前からこの猫がいたような錯覚が…。
そしてキジトラの性格は、野性味たっぷりでやんちゃな性格が多い様ですが、飼い主になつくとデレデレと甘える猫が多いと言います。大昔猫の祖先の時から人間とずっと暮らして来た記憶が、頭の片隅に残っているのでしょうか。
保護猫として成猫から飼う場合でも、キジトラは比較的人間に慣れるのが早いような気がします。
いかがですか。キジトラは、日本にいる猫の種類の中でも、唯一新種の遺伝子の影響を受けていないいわば純血猫。最も野生に近い猫なので、専門学的にも「野生型」と分類されています。
そのせいか、病気になる確率も低い、丈夫な猫ちゃんかも知れません。ちなみにキジトラという名称は、キジのメス鳥の柄と模様が似ていることから付けられたとか。猫なのに、鳥に似ている柄と言うのも不思議ですね。
日本で古来から人と暮らして来たキジトラ。一番日本人と相性の良い猫といえるかも知れません。
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