雌猫は周りに雄猫がいてもいなくても、時期が来れば発情期を迎えます。
雌猫は攻撃的になることはありませんが、やたらと甘く鳴くようになります。
発情期によく猫が『あおーん』と鳴いているのを耳にするかもしれませんが、その声が雌猫の発情期特有の鳴き声です。
雌猫の場合、子猫だから発情期がこない、というわけではありません。
雌猫は生後3ヶ月から9ヶ月までの間に性的に成熟します。
1歳を前にして子猫のまま子猫を生む準備ができてしまうのです。
雄猫にくらべて、早熟だと言えます。
子猫でも発情期は訪れますが、成猫に比べ妊娠・出産のリスクは当然高く、命の危険もあります。
発情期が訪れた子猫は雄猫に近付けず、外にも出さないようにした方がいいでしょう。
雌猫もやはり、避妊手術が発情期を押さえるには効果的だとされています。
ただ、雄猫が15,000円から25,000円程度なのに対し、雌猫の避妊手術は20,000円から35,000円とやや割高であるようです。
雄猫は日帰り手術も可能ですが、雌は必ず入院が必要とされています。
雄の場合、去勢手術では精巣を取るだけなので基本的には開腹手術は行われません。
しかし雌猫は卵巣と子宮を取るため、開腹手術が必須です。
そのため雄に比べて手術の値段も高く、入院日数も多く、リスクも高いと言われています。
自治体によっては、去勢・避妊手術をする猫に対して補助金を出しているところもありますが、雄猫に比べるとやや値段が高いことから、手術に踏み切れない飼い主さんもいるようです。
雌猫は性的に成熟が早いため、避妊手術をするならなるべく早めにしてしまった方がよいでしょう。
避妊手術も有名ですが、雌猫の場合は飼い主さんが人工的に交尾の疑似体験をさせることで発情期をやり過ごす方法もあります。
猫は基本的に交尾をすることで排卵します。
排卵さえしてしまえば発情期はおさまるのです。
濡らした綿棒で膣を刺激すれば、排卵が促され、うまく排卵が行われれば発情期は40日前後で終わるでしょう。
ただ、デリケートな部分のことなので、慎重にやらなければ傷をつけてしまうことも…。
初めてやる際には獣医さんと相談し、詳しいやり方を聞いてから行った方がよいでしょう。
犬もそうですが、動物の雌は妊娠しないと子宮系の病気にかかりやすくなります。
『交尾できないストレス』もあるのでしょう。
手術にはリスクも伴っていますが、病気を防ぐために雌猫には一度子供を作ってもらうか、避妊手術を行うか、どちらかをした方が猫のためかもしれませんね。
**いかがでしたか?
リスクはあるものの、猫のことを考えると手術したほうが病気のリスク自体は低くなり、ストレスもなく過ごせるのかもしれませんね。
ただ、人には様々な考え方もあります。
去勢や避妊をしない、という選択肢もあるでしょう。
手術しなくてもうまく付き合っていけば、猫も人間も楽しく暮らせる場合もあります。
どうするのが一番お互いに負担がないか考えて、発情期と向き合っていきましょう。
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