出典:http://chomatome.com/articles/44382.html
2015年12月29日、イギリスのグラスゴー大学の小動物獣医学・腫瘍学教授らの研究チームによると、普段の生活の中で、たばこの煙にさらされているペットは、動物のがんや細胞損傷、体重増加といった、ヘルスケアに問題が生じることがはっきりと確認されました。
これは当然といえば当然です。1人家族の中に喫煙者がいるだけで、家族全員が受動喫煙の影響を受けることはずっと前から警告されていましたよね。
しかし人間の何倍も体の小さな犬や猫の場合は、受動喫煙の影響はもっと深刻だといいます。
グラスゴー大学の研究によると、飼い主の喫煙本数が1日10本以下の場合ですら、猫のニコチンのレベルは非喫煙家庭の猫に比べると、明らかに健康上の影響が高かったそうです。
また、細胞損傷の指標となる遺伝子も喫煙家庭で生活するペットのほうが圧倒的に高く、去勢後の体重増加も多く確認されています。
ある研究者が80匹の猫を対象に調査を行ったところ、飼い主が喫煙する猫とそうでない猫を比べると、癌になる確率は2.4倍違ったそうです。
そして喫煙本数が1日20本以上吸う飼い主の場合は3.3倍、その環境が5年以上続くと3.2倍、家庭に2人以上の喫煙者がいる場合には、ペットが癌になる確率はなんと4.1倍になるとか。
出典:http://www.maruyama-sakuragi.com/faq/2014/1979/
これはたかがタバコ、とは片付けられない問題ではないでしょうか。猫は犬よりも身だしなみを整える動物です。1日に何度も体の毛を舐めて清潔にします。
しかしその体毛がニコチンまみれだったとしたら?人間で言えば、1歳や2歳の子供が喫煙しているのと同様な量のニコチンを毎日摂取していることになります。
いかがですか。飼い主の喫煙は、ペットの寿命を縮めます。自分の自宅とはいえ、ペットと同じ部屋でタバコを吸うのはやめましょう。
寒い冬にベランダで吸うのは酷ですから、せめて室内に強力な空気清浄機を設置する、換気扇をまわす、犬や猫がいるリビングルームは禁煙にするなど、ペットが受動喫煙の影響を受けない工夫をして下さい。
喫煙はペットの寿命だけでなく、あなたの健康にも多大な影響を及ぼします。思い切って今年の目標は、「ペットのために喫煙する」というのはいかがでしょうか。
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