獣医師の先生によると、猫の目やにには、問題ない目やにと、病気のために出る目やにがあることが判りました。
もともと猫の目やには、外から入ったゴミや、目の中の老廃物なのだそうです。なので、寝起きに茶褐色の目やにが少し出るぐらいは、正常な新陳代謝によるものなのであまり心配はいらないといいます。
それでは病気の目やにとはどんなものなのでしょうか。
黒っぽい、又は赤茶色の目やにの場合は、自然の新陳代謝による老廃物ですから問題ありませんが、目やにの色が、白っぽい、黄色っぽいうす緑色、または濁った色の涙が出るような場合は細菌感染が疑われます。
外傷や花粉症その他のアレルギーによる場合は、透明でサラサラした涙が出るそうです。
また、どちらの目から出ているかも大切なポイントになります。両目から同じ目やにが出ている場合は、細菌やウイルス感染の可能性があります。
片目のみの場合は、ケンカして傷がついたか、何らかのゴミが入ったなどの外傷の可能性が高くなります。いずれにしても、病院を受診した方が良いでしょう。
猫の目やにが細菌やウイルスによる場合、他の猫にも移る可能性が非常に高くなります。
複数匹猫を飼っている方は、すぐに病気の猫だけ隔離した方が良いでしょう。とくに子猫や高齢猫の場合は感染すると、気管支炎や肺炎に至る危険性もあります。
猫のウィルス性の病気は非常に感染力が強いので、飼い主は気をつけてあげて下さいね。
いかがですか。たかが目やに、と思うなかれ。目やにの色や量は、猫の健康を測る大切なバロメーターになります。
出来れば毎日猫の顔をチェックして、白っぽい目やにが出ていないか確認して下さい。
特に冬場は猫風邪が多くなる時期。猫の体調が判りやすいのが目やにです。どうぞ気をつけてあげて下さいね。
