歯周病のサインをいち早くキャッチし、歯周病を予防するためには、まず自分自身のお口の状態としっかり向き合うことが大事。以下のセルフチェックシートの項目で、あなたに当てはまるものはありますか?
□歯肉の色が赤い、もしくはどす黒い
□歯と歯の間の歯肉が丸く、腫れぼったい
□歯肉が、疲労時やストレスがかかっている時に腫れやすい
□歯肉が退縮して、歯と歯の間にすき間が出てきた
□歯が長く伸びてきた
□歯の表面を舌でさわるとザラザラする
□歯磨き時などに歯肉から出血しやすい
□起床時に口が苦く、ネバネバして気持ち悪い
□歯肉を押すと白い膿がにじみ出てくる
□歯の動揺がある
□歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
□上顎の前歯が出てきた
□人から口臭があると言われる
一つでも当てはまる項目がある人は、できるだけ早い時期に歯科医院で見てもらいましょう。
(出典:野口俊英ほか:歯周病のチェックポイントと予防法、口腔ケアのABC(河合幹ほか編)、医歯薬出版、1999)
歯周病は、葉と歯茎のすき間に磨き残した歯垢(プラーク)が主な原因となり、歯茎に炎症が起きた状態。歯磨きの際、自分の歯茎の状態をよーく観察してみてください。イラストの矢印の部分が、炎症によって変化していませんか?
上の表の「炎症あり」の項目に一つでも当てはまる場合は、できるだけ早く歯科医院で受診を。
(画像提供:公益財団法人ライオン歯科衛生研究所)
炎症が進むと、歯と歯茎のすき間が深くなり、「歯周ポケット」と呼ばれるものができます。実はこの歯周ポケットは、歯周病の原因菌にとっての絶好の棲み家。菌は酸素の少ないところを好むため、歯周ポケット内で増殖し、歯茎の炎症を引き起こします。さらに進行すると、歯を支える歯茎や骨などを破壊し、歯が抜けてしまうことも!
歯科医院を受診すると、専用の道具で歯周ポケットの深さを測るなどして、進行度合いに合わせた治療や指導を行ってくれます。歯茎の健康を維持するためにも、1年に2~3回は歯科で歯周病の検査を受けることをオススメします。
歯周病を予防するとともに、いま炎症が起きている炎症を改善するには、炎症の原因となる歯垢をていねいなブラッシングでよく落とすことが大切です。また、歯ブラシを使うだけでなく、フロスや歯間ブラシなどで、歯と歯の間もしっかりきれいにする習慣を身につけましょう。
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