高齢でなくなった猫の脳を詳しく調べてみると8歳ごろから脳に『老人斑』と呼ばれるものが脳にでき始め、14歳ごろになると神経細胞の中に異常が見られる猫が増えるようです。
つまり猫の個体差にもよりますが、14歳前後から認知症のような症状を示す猫がいるということがわかります。
猫の14歳と言えば人間にするともう80歳近く、かなり高齢です。
ボケてしまうのも仕方ないのかもしれませんね。
よく言われている猫の痴呆症の症状は人間の痴呆の症状とよく似ています。
食欲がなくなったり、食事を食べたことを忘れて異常にエサを食べたり、トイレの位置を忘れてしまったり、徘徊をしたり、現れる症状は猫により様々です。
中には攻撃的になったり、怖がりになったり性格自体が変わってしまうこともあるようです。
痴呆が進行し続けると最終的には何もわからなくなり、周りに対してあまり関心を示さなくなります。
一日中眠っているようになる猫もいるようです。
基本的には痴呆は完治する病気ではありません。
薬もありますが、特別な特効薬などはなく、認知症を軽減する効果があるといわれている薬しかありません。
しかも、猫にその薬を飲ませたからといって効くとは限らないのが現状です。
食べ物での改善策もありますが、こちらもすべての猫に効果があるわけではないようです。
猫が認知症だとわかったら、まずはその事を飼い主さんが受け入れてあげましょう。
そして、猫になるべくストレスがかからないよう生活できる基盤を整えてあげてください。
飼い主さんも、今までできていたことが出来なくなってしまった猫にイライラしてはいけません。
トイレを忘れてしまったなら、広いゲージにトイレシーツをめいいっぱいひいて、どこでおしっこをしても大丈夫なようにしてあげたり、餌を食べ過ぎるなら他のことで気を引いたり、猫も飼い主さんも暮らしやすいように生活をシフトチェンジしましょう。
**いかがでしたか?
認知症の介護は愛と忍耐力が一番大切です。
猫がストレスなく暮らすだけで、ボケる症状は緩やかになることもあります。
大切な家族のために、少し大変かもしれませんが、生活を猫に合わせてあげましょう。
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