千田さんは、断るときは「参加できない」という結論から先に伝えましょうと言っています。もちろん、誘ってもらったことへの感謝も忘れずにそえてくださいね。
なんと、結論から話さず起承転結で話している人は、社会人になってもなかなか活躍できないことが多いそうです。
起承転結ってとっても丁寧なのですが、話を聞く相手はずっと耳を傾けていなければなりません。忙しい相手であればあるほど、数分でも貴重な時間です。
結論に至るまで時間がかかり過ぎるために、相手の時間を盗んでいると思われかねない
引用:「断れる20代になりなさい!」千田琢哉
とさえ書かれています。
もちろん、結論だけでは失礼なので「結論→理由→具体例」の順で、理由も伝えてくださいね。
具体例とは、たとえば「旅行にいくんです」と答えた際に「どこにいくの?」なんて聞かれたら、具体的に伝えて会話をしましょうという意味です。
断るだけでは印象が悪くなりそうな状況でも「家族と伊豆に行くんです」なんて言えば、相手も「楽しんできてね!」と、後味のよい断りができます。
断っても、もう一度声をかけてもらえるような関係性を、ふだんから作っておくことも重要です。
あの人を飲み会に誘ったら楽しいから……というようなエンターテイナーになる必要はありません。
ふだんからお礼や感謝を伝える習慣をつけておくなど、人から信頼される人であれば大丈夫。人望がある人なら、一度断ったくらいで「失礼なヤツだ」なんて思われたりはしません。
また、断る際に「また誘ってくださいね」というような一言をプラスすることで、もう一度誘ってもらえやすくなります。
上司や、これまでお世話になった大学時代などの先輩たちからの誘いって、近しい関係だからこそ断りにくかったりしますよね。
本書のなかで千田さんは「教えてくださってありがとうございます。残念ですが……」と、感謝と本当は行きたいという旨をまずは伝える。
そのうえで「どうしても優先しなければならない先約があります」と言えば、それ以上食い下がる人はいないと書かれています。
結局のところ、言葉にして伝えることが大切だということではないでしょうか。
どれだけ心から「すみません……」と言っても、その一言だけで十分に伝わっていると考えないことが大事。
なるべく相手が「断られたけど誘ってよかったな」と思えるように「ありがとう」や「残念です」のもう一言二言を加えられるかどうかが、上手な断り方のポイントです。
日本では、察することが美徳とされていますが、言わなきゃ伝わらないことのほうが多いんですよね。一方で、じぶんが断られる側のときには、相手の事情を察してあげたいものですね!
断り上手になれば、じぶんの時間が増えて、趣味や勉強に励むこともできます。本当に大事に友人や家族や恋人との時間も増やすことができますよ。
お誘いの多いこの時期に、断る練習をしておきましょう!
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