子どものころ、人目もはばからずに大声で泣いたあの頃を思い出してみましょう。
とても耐えることのできないようなつらいことや悲しいことを思いながら泣いていたはずなのに、涙が収まると、急に眠気や空腹を感じることがなかったでしょうか?
それは、泣くことで副交感神経が活性化され、身体全体に血液がいきわたることで引き起こされます。
脳の血流が良くなると、人はリラックス効果を覚えるため、泣くとスッキリした気持ちになれるのですね。
これは先ほど挙げたリラックス効果と繋がっています。
泣くことで身体と脳がリラックスすると、活発になった副交感神経が睡眠を促してくれるため、眠れない夜は感動的な本や映画で涙を流すと良いかもしれません。
精神的なストレスを感じたとき、人は「コルチゾール」と呼ばれるホルモンを分泌します。
このホルモンがいつまでも優位な状態にあると、いつの間にか身体にも悪影響が及んでしまうこともあるのです。
涙には、そのコルチゾールを低下させる作用があることがわかっています。
泣くことで、文字通りストレスを洗い流すことができるのですね!
涙を流すと、普段あまり代謝されることのない涙腺が掃除されるために、顔にたまった余分な水分が排出されてむくみが解消されるようです。
泣いた顔のままで眠ってしまうと、翌朝目が腫れてしまうことがあるので、涙を流した後は冷たい水で顔を洗うなどして、しっかり元の状態に戻すことをお忘れなく。
いかがでしたか?
嫌なことがあっても、泣くことができないという方も多いでしょうが、泣くことにはこれだけ多くのメリットがあるのです。
もちろん、大勢の人の前で泣くことには抵抗もあるでしょうし、周りの方にも心配をかけてしまいますから、ひとりで静かに泣ける環境を定期的に作ってみるのも良いかもしれませんね。
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