「梨」に「すだち」を絞ったら、至福の美味に! 他に試すべき秋のフルーツは?

「梨」に「すだち」を絞ったら、至福の美味に! 他に試すべき秋のフルーツは?
投稿日: 2015年9月30日 更新日: 2017年10月27日
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主婦の友社のお料理の本からベストレシピをセレクト、スタッフが自分で...
梨、ぶどう、柿、りんご……秋から冬は、おいしい果物があれこれ出回る、果物好きにはたまらない時期ですね。さて、最近インターネットで「梨にすだちを絞るととってもおいしい!」という情報を見かけました。さっそく主婦の友キッチンが検証! そのほか、相性が気になる秋の代表的な果物でも「すだち絞り」を試しました。結果は?

まずは、すだちを用意

まずは、すだちを用意

秋になるとさんまのお供として出回る「すだち」。ゆずやレモンよりは手に取る頻度が低いかもしれませんが、さんまが旬の間は青果売り場に必ず並んでいます。

かぼすやシークヮーサー、青ゆずなど、色や形の似た柑橘もありますが、すだちは少し青いような、ライムに似た香気が特徴です。

それぞれの柑橘は風味が少しずつ違いますので、今回はすだちを使ってください。1/4カットがおすすめです。

梨を串切りにして…

梨を串切りにして…

梨は一般的な豊水を使いましたが、どの品種でもOKです。

今回は1/8カットの串切りにしました。すだちと接触する面積が広いほど香気を楽しめますから、さらに半分に切っても。

すだちを絞りかけます

すだちを絞りかけます

すだち1/4個で梨1つにちょうどくらいでした。

この「梨×すだち」に何が起きるのか……? 

この「梨×すだち」に何が起きるのか……? 

まず、口に入れた瞬間は酸味だけを感じます。あれっ、酸っぱいだけ?失敗?と戸惑いながら食べ進むと、次の瞬間に急展開が。

梨の果汁の軽い甘みに、すだちの少し青い酸味がからみ、鼻先に芳醇な香気が抜けていくのです。

なるほど、梨はこのままでもじゅうぶんにおいしいけれど、敢えて言うなら酸味が「足りなかった」のね……。これは新しい宇宙にたどり着いてしまったかも……。

桃でも試します

桃でも試します

梨があまりに素晴らしかったので、夏から秋に楽しめるほかの果物とすだちの相性も試してみました。まず、盛夏から初秋まで楽しめる芳醇フルーツの代表格、桃。1/4カットにして、8ミリ幅程度にスライスしました。すだち1/4カットを絞ります。

「桃×すだち」も、梨とはまた違ったすばらしさ!

「桃×すだち」も、梨とはまた違ったすばらしさ!

口に入れた瞬間からすだちの酸味はありません。やわらかく熟した桃の果肉からは果汁が溢れており、それが先に舌に触れるのです。
やや間があって、その桃の濃密な甘さを、すだちのドライながらも柔らかいすっぱさが引き立て始めます。スイカに塩をかけるときのような、引き立て合いの関係と言えます。

いちじくはどうでしょう

いちじくはどうでしょう

続いて、流通量がそれほど多くないせいか、店頭でもそう頻繁には見かけない隠れた秋の美味、いちじくを試します。今回は皮をつけたまま8ミリ幅にスライスしました。

「いちじく×すだち」は、大人の味

「いちじく×すだち」は、大人の味

いちじくのとろりとした密度の高い甘さに、方向性がまったく違うすだちの青い酸味が加わり、大人のデザートふうな一皿に。
たとえば、クリームパスタを食べたあとにこれが出てきたら、その場のみんなが褒めちぎるでしょう。
なお、皮のえぐみが気になるかもしれないので、手間でなければ皮はむいてください。

では、相性がよくなかったのは?

では、相性がよくなかったのは?

「りんご×すだち」は「必要な酸味の方向が違う」という結果に。
「ぶどう(巨峰)×すだち」。ぶどうは 「そもそも酸味が不要なタイプのピュアな甘み」でした。
「柿×すだち」もいまひとつ。酸味が不要なタイプの果物なんですね。

より詳しい内容は、主婦の友キッチンに掲載中!

より詳しい内容は、主婦の友キッチンに掲載中!

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