「界 出雲」は星野リゾート運営の温泉旅館。全国23箇所で展開する温泉旅館ブランド「界」の一施設です。しっぽり温泉とグルメを楽しみつつ、出雲大社のお詣り支度もできる場所として選びました。
出雲縁結び空港からは、タクシーで1時間ほど。空港と出雲大社までは直通のバスが運行しているので、軽く観光してから向かうとタクシー20分。いろいろ回りたいなら空港でレンタカーを借りるほうが便利です。
お宿は島根半島の最西端、日御碕神社や出雲日御灯台のすぐそばにあります。これは客室からの景色にかなり期待できそう…!
界はどの施設もそうなのですが、館内や客室は地元の伝統工芸・伝統文化を取り入れたデザイン。ここ出雲は藍染や鍛造、瓦造などがさかんだった場所です。フロント横のご当地楽広場には、石見地方特産の石州瓦を使ったベンチがありました。注連縄も…!
日本刀の原料となる玉鋼を取り入れたアートを発見。日本海と沈む夕日をイメージしたそうです。
玉鋼、漫画「鬼滅の刃」にも登場したキーワードなのでご存じの方も多いはず。また、国内外で評価の高い日本酒「玉鋼 大吟醸」を思い出した方もいるのでは!(私も大好きなお酒で、もちろん空港で購入して持ち帰りました)
客室はご当地部屋「彩海の間」(さいかいのま)。オーシャンビューと灯台ビュー、2タイプありますが今回は灯台が見える側でした。灯台側の客室は西を向いているので、夕日をより鮮やかに感じられるように藍色で整えられています。
今回のスケジュールは、空港からお宿へ直行。灯台付近を少し散歩してランチを楽しみ、出雲大社お詣りに備えてゆっくり過ごす。そして翌日の朝にお詣りする計画です。お詣りする人のための専用プラン、「出雲大社お詣り支度プラン」で予約していて、身も心も整える算段…!
このプランを申し込むと、客室にお詣り支度セットが用意されています。参拝指南書と出雲大社御神酒 八千矛(やちほこ)、界 出雲オリジナルの御朱印帳とかみまもり。御神酒を少しいただいて体を清めると、それだけで背筋が伸び心もキリッとする気がします。
このエリアは観光スポットといっても灯台くらいなので、好きなだけ客室でのんびりできるのがいい!年を重ねると、あちこち出歩くよりのんびりしたい思いがどんどん強くなっています。ひとりだから、どう過ごしても自由。賑やかなエリアからあえて離れてお宿を取るのが、心の余裕を持つ秘訣かも。
客室には石見地区の焼き物、石見焼の急須や湯呑みがセットされていました。焼き物好きとしては興味津々。こちらは石洲嶋田窯のものだそうです。
ちなみにトラベルライブラリーというパブリックスペースには、雲南市の白磁工房でつくられたカップ&ソーサーが置かれています。
トラベルライブラリーにはテラス(かわたれテラス)があり、絶景を楽しみながらお茶タイムができます。朝日がきれいに見えるようなのですが、私が訪れた日は曇っていて残念!でも日中のさわやかな景色も素敵です。
大浴場ももちろん絶景で、日本海ビュー。ここの泉質は塩分濃度が高くて、体がポカポカになりました。出雲大社参拝の前に塩で体を清める、いわば禊ぎ湯ですね!
冬の日本海へ旅したなら、やっぱり蟹を食べたい。ひとりだと難しいと思いがちですが、界 出雲ではなんと「ひとり蟹会席」が用意されていました…!
こちらは松葉蟹の灯台盛り。ほぐし身に蟹味噌、雲丹、キャビア、だいだい酢、煎り酒をお好みで合わせていただきます。ほじくるのが大変な蟹をここまでたっぷり盛ってくれるなんて、まずそれだけで感謝、感動です。
ひとりで「うまっ!」という声を時折漏らしながら、贅沢にいただきました。食事処は全席半個室スタイルなので、誰にも見られることはありません。おひとりさま旅に半個室はマストです。
ちなみに左手に持っているお猪口は、お詣り支度プラン専用で登場するもの。大黒様の顔が盃の底に彫られた石洲瓦製(オリジナルなんだそう!)で、地酒をいただきました。
蟹刺し、蟹のグラタン仕立てと続き、台の物は蟹すき鍋。これがひとり分!?と思うほどの量をホジホジ食し、最後は蟹雑炊で〆。至福の2時間です。
たっぷり出てきましたが、基本的に蟹と魚介(刺身)だけなのでお腹は苦しくありません。「温泉宿のごはんは多すぎてしんどい…」という人も、ぺろっと完食できるのではないでしょうか。
お詣り支度のプランは、朝食もちょっと特別。通常の和定食に加えて、神様に献上する食事「神饌」を模した神饌朝食をいただくことができます。「出雲国風土記」を参考にしているそうですよ!
白米、玄米、塩、魚、野菜、鶏肉、果物などをほんの一口ずつ。神様とより強いご縁を結び、出雲大社のお詣りの最終準備です。
こちらがスタンダードな朝食たち。島根名物の赤天(かまぼこ)やアラメなど盛りだくさんです。これから参拝でたくさん歩くので、もりもり食べました。
お宿をチェックアウトし、タクシーで出雲大社まで20分。途中、神話の舞台になった海岸である稲佐の浜に立ち寄ってから向かいます。
ここは国譲り、国引きの神話で知られる浜で、旧暦10月10日には全国の八百万の神様たちがこの浜に降り立ち、出雲大社へ向かうと言われています。
お詣り支度プランは、観光ガイドが出雲大社ならではの参拝方法や出雲の神話、歴史を教えてくれる2時間のツアーが含まれているのが最大の特徴。
今回はおひとりさま旅でしかも1組だったので、ガイドを独り占め!ただお詣りするだけでなく、その背景や歴史を深く知ることができました。出雲大社参拝とガイドの様子は改めてご紹介します!
界 出雲のショップで販売されていたお土産をチェック!
まずは客室のお茶請けにもなっていたのが干しぜんざい(2袋入り、1000円)。
出雲で150年続く老舗の和菓子屋、坂根屋のもので、界 出雲オリジナルパッケージになっています。プチギフトとして渡しやすいサイズ感。優しい甘さで性別年齢問わず好まれそうです!
ひとくち生姜糖(630円)は、ほろっと口溶けのよい生姜のお菓子です。縁起のよい紅白蝶結びパッケージは界 出雲オリジナル。
こちらは打ち出の小槌をかたどったキーホルダー(3,800円)。客室のキーになっているもので、「ほしい!」と要望が多く商品化されたようですよ。
出雲大社お詣り支度プランに含まれている、オリジナルの御朱印帳(1760円)とかみまもり(400円)はショップで購入することもできます。御本殿をイメージした素敵なデザイン!御朱印帳をまだ持っていないなら、ここでぜひ購入してから参拝を。
住所/島根県出雲市大社町日御碕604
TEL/予約050-3134-8092(9:30AM〜6:00PM)
▶https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiizumo/
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