「ナガエコミカンソウ」は、インド洋のマスカリン諸島が原産の「コミカンソウ」の仲間です。コミカンソウはコミカンソウ科コミカンソウ属の一年草。ナガエコミカンソウも、コミカンソウ科コミカンソウ属に属する1年草です。
道路の植え込みや市街地の道端などに帰化していて、ごく普通に見ることができる雑草です。
「ナガエコミカンソウ」は在来の「コミカンソウ」に比べて花柄が長いことから、「ブラジルコミカンソウ」とも呼ばれているそうです。
とても美しい雑草で、虫に食われることもなく強健!細い茎なのにスッと立っていて、すごい生命力を感じますよ。
以前、「コミカンソウ」を中心に観察してみたことがあるのですが、今回は「ナガエコミカンソウ」を掘り下げて調べてみましたよ。
凄い、面白い雑草なんですよ!
仲間なので似ていますが、比べてみると、色々とずいぶん違っていますよ。
葉をカットして水につけたところ、なぜか、コミカンソウの方だけ葉を上に閉じていましたよ。これは、葉の就眠運動といいます。昼は通常は閉じませんが、夜間には閉じるそうですよ。
葉の裏側にみかんのような果実をつけて、とても可愛いですね!
手入れもせずに綺麗ですよね!見方によっては、観葉植物のようにも見えなくもない?
肉眼ではよく見えないのですが、実は、お花や果実が沢山ついているんですよ。
拡大すると…
葉の腋に雌雄とりまぜて複数の花を次々につけます。
葉の上に乗るような感じで、雌花は咲きます。花柄は長く目立ちますね、上向きに咲きます。
雄花の花柄は短く、下向きに咲きます。
中央部が緑色で、花被片は5枚、縁が白いです。
上の方には、雄花の蕾が見えますね。雌花と雄花が両方開花していますね。
雌花が開花しているところと(左側)、果実ができ始めているところも(左上)見えますね。
手のひらにのせると、こんなふうに見えますよ。とても、可愛いですね!
葉の上にのっかっているように見えるのが、可愛い~!
「ナガエコミカンソウ」は、夜間は葉を下に閉じるそうですが、仲間のコミカンソウは、夜間に上に葉を閉じます。
仲間なのに色々と違っていて、面白いですね。
花も果実も見れますし、涼しくなってきたので今が見頃ですよ。
道端や花壇やお庭などに生えていたら、観察してみてはいかがでしょうか?
「秘めた意思」を感じるミニチュアサイズのお花は、とても魅力的ですよ(虫めがねが必要かも)。
こちらの情報が誰かの喜びや助けになりますように…。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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