北アメリカ原産の帰化植物で、キキョウ科キキョウソウ属の1年草です。
キキョウソウは、1931年に横浜で帰化が報告された植物で、名前はキキョウに似た花を咲かせることからきています。道端や畑、空き地などに見られ、雑草として扱われます。
群生はせず、ポツリポツリと花姿を見せてくれる控えめなかんじの雑草です。
ですが、不思議で、したたかな面もあるんですよ!
それは…
実は、種を確実に残す特徴があるんです!
よく観察すると、葉は卵形で先がとがっていて、茎の先端の花のみが開いて下の花は閉鎖花になっているようです。
→閉鎖花とは花弁が開かずに自家受粉する花で、ホトケノザやスミレも同様の特徴を持っています。閉鎖花は、確実に種子を残します。
ヒナキキョウソウは、5月から6月にかけて茎の葉腋に1~2個の花をつけ、はじめは閉鎖花ばかりです。
開花時期は、5~8月頃、撮影時期は、5月2週目すぎです。
区別しやすい特徴として、ヒナキキョウソウは一度に数輪咲くことはなく、常に茎の頂きに1輪の花が咲くことが挙げられます。
葉を見ると見分けがつきやすのですが、写真のように「キキョウソウ」の方は、葉がハートのような形で、茎を抱いているんです。
花のすぐ下を拡大してみましたよ。花よりも、花のすぐ下あたりも違っていますよ。
他に似たものに、ヒナギキョウがありますが、ヒナギキョウは日本の在来種です。
ヒナキキョウソウの茎は直立して分岐しません。
色々な雑草の中からニョキっと背を伸ばしているので、まばらにしか生えていなくても目立ちます。
ヒナキキョウソウは明るい場所を好みます。暗い場所で育てると元気に育つことができないそう。
太陽が好きで上を向いて咲いているので、このような素敵な花言葉がついたそうです。
ミニチュア好きな人に愛されそうな、可愛さですね!花瓶に生けたくなるような花姿です。
ヒナキキョウソウは、とても小さな花なんです。
このような雑草が存在することを今まで知りませんでした。皆さんはご存知でしたか?
都会に住んでいる私には、珍しい雑草のように思えました。
興味をもたれた方は、「明るい」所でポツリポツリと「陽気」に元気で咲いている花姿を、見つけてみてはいかがでしょうか?
こちらの情報が誰かの喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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