ヤエムグラは、原産は東アジアやヨーロッパでアカネ科ヤエムグラ属に分類される、一年草から越年草の植物です。
日本でも北海道から九州まで全土に分布しており、道端や荒地に普通に生える雑草としても知られています。葉は輪生し、種子はひっつき虫の性質を持っています。
葉だけを見て識別するのは難しく、ヤエムグラには似たような仲間いて、いくつかのバリエーションがあります。
「ヤエムグラ」属には約650種がありますが、一般的に園芸で親しまれているのはいくつかの種とその園芸品種です。「クルマバソウ」「セイヨウカワラマツバ」などが親しまれています。
この植物の名前は、葉が6~8枚で輪生することから「ヤエ」、密生して藪のように生えることから「ムグラ」と名付けられました。
「ヤエ」はたくさん重なっていることを意味します。一方、「ムグラ」は草むらや藪に植物が茂っている様子を指します。この場所のヤエムグラも道端で群生していますが、こういった群生する性質からこの名前が付けられたそうですよ。
ヤエムグラという草は、放射状に並んだ葉が重なり合う姿をしています。お花のような形ですよね。
茎や葉の縁に逆向きの小さなトゲが並んでいるのが最も特徴的です。葉は6〜8枚ずつ輪生していますが、本物の葉は十字に対生する2枚だけで、残りは托葉だそうです。
ヤエムグラの葉先は針のように尖っていますが、触ったとしても、ほぼ痛みはありません。茎の断面は四角形で、細かい毛で覆われています。蜂の毒針のようにも見えなくもないですね。写真のように、葉先に目立つ1本の棘がありますよ。
茎は、撮影した後に再び確認すると、本当に四角形でしたよ!
また、ヤエムグラの葉や茎には、細かい下向きのトゲがたくさん付いています。これらのトゲは他の植物や草に引っ掛かりながら成長していくそうです。したたかな植物ですね。
とてもチャーミングな雑草で、存在感があります~!
ヤエムグラは10~11月に芽生えて冬を越し、春に花が咲きます。花期は4月から6月で、茎や葉腋から小さな黄緑色の花をつけるそうです。
果実は球形で、2個ずつ並び、成熟した実にはカギ状の毛があり、衣類にくっつく特徴があります。成熟した実は、くっつくそうで、そこが非常に面白いですね~!実もくっつく性質があって、ますますしたたかさを感じます。
葉を触ると、超細かいトゲのせいか、少しザラザラしています。そして、ほんの少しべたついた感じです。
識別には間違いはないとは思うのですが、花と果実を見ていないので、100%ではありません。素人観察なので、間違ってる可能性もありますよ。
撮影時期は、2月の後半なのですが、もう少し暖かくなったら、花を見ることができるかな。
特徴的な丸い果実を見ることまでできたら、正解かどうかをはっきり見極めることができると思います。
雨上がりの雑草は生き生きとして、とても美しいものですね。皆さんもこの情報を読んで雑草に興味を持ちましたら、ぜひ実際に観察してみてください。
お花や実を早く見たくなるような雑草ですよね。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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