ヨーロッパ原産のナデシコ科ハコベ属は、強靭な生命力を持ち、現在では、雑草として扱われることの多い植物です。日本には、明治時代初期に帰化し、全国に広がったとされています。
現在、日本各地で18種類のハコベ属が見られますが、一般的に「コハコベ」と「ミドリハコベ」の2種類を指すことが一般的だそう。こちらは、運河の植え込み場所に自生しているコハコベです。
秋に種子から発芽し、冬を越します。そして、早春から夏にかけて、素朴で可憐な花を順次咲かせるんですって。
このかわいらしい小さな花はこれからの季節、次々と咲き誇ります。
コハコベの学名は、ラテン語の「ステラ(星)」に由来し、「meadia」という種小名は「草原の」という意味を持ちます。可憐で小さな白い花を一面に開花させる様子はまさに「草原の星」!地に咲く瞬く星のようでもありますね~!
コハコベを簡単に見分ける方法の1つは、その茎の赤紫色です。また、茎には産毛のような軟毛が片側に1列だけ生えているのも特徴的なんだそう。
日本の春の七草の一つとして知られる「はこべら」は、一般的にはコハコベのことです。古くから「はこべら」として親しまれ、1月7日に春の七草粥を食べる習慣があります。
これは、正月の豪華な料理で疲れた胃腸を休めつつ、新年の幸せと感謝を祈るためとされています。
コハコベの葉は1~2cmほどで、先が尖った卵形をしており、濃い緑色をしています。コハコベは幕末から明治初頭にかけて日本国内で普及していたとされていますが、一方で明治時代以降に帰化した植物であるとの指摘もあるそうです。
コハコベは食用としても利用されており、おひたしや和え物、天ぷらなどに使われます。
また、葉や茎を乾燥させて煎じたハコベ茶は、健康茶としても親しまれています。この茶にはむくみや便秘の改善、浄血作用などが期待されています。
また、小鳥に食べさせる野菜代わりとしても重宝したり、家禽として飼われているニワトリの餌となることもあるそうですよ。
種子が多いというのも、コハコベの特徴の一つです。この旺盛な繁殖力があるからこそ、今では日本各地で身近な存在となっています。実際、街中の予想外の場所でも見つけることができます。コハコベは外来種であり、日本に帰化した植物なのです。
一方で、ミドリハコベは日本の在来種です。ミドリハコベは人里から少し離れたところや畑などでよく見られますが、コハコベは道端や街なかでも頻繁に見かけられます。ミドリハコベは葉が大きく、茎とともに鮮やかな緑色をしているそうですよ。
コハコベは非常に生命力が強く、環境に適応する能力も優れているようです。
意外な場所で、コハコベさんを見つけたので、撮影してみましたよ(道端の溝に自生している)。本当に、強健な植物ですよね。
花弁は白色で5枚ですが、深く2つに裂けているため、まるで10枚あるかのように見えます。直径5~7mmと小さいです。花期は3~9月。
撮影時は、2月中頃です。もう春が近いことを教えてくれる雑草です。
雑草の世界は、素人にとっては識別が難しいこともあります。この情報を通じてコハコベに興味を持たれた方は、ぜひ自分自身でも観察して調べてみてください♪
散歩中などに、ひと足早い春を探してみてはいかがでしょうか?
この情報が誰かの役に立つことや喜びに繋がれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
•コハコベは食用として利用できるので、もしもの時(食糧危機や震災時など)に知っておくと役立つ情報かもしれません!ただし、場所によっては、衛生面が気になる場合があるので、食べない方が良いと思います。しかし、万が一の時に覚えておくと安心ですね。
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