ランタナは、中南米原産のクマツヅラ科の常緑小低木です。和名はシチヘンゲ(七変化)とも呼ばれたりもします。
鮮やかな色の花は、その色が次第に変化することに由来する為、名付けられた別名です。12月の2週目だというのに、お花を沢山開花させていますよ。
ランタナの開花時期は5月~10月と長いとされていますが、今はもう12月です。開花時期が本当に長い植物なのですね。
緑色の果実も実らせているのも、観察すると見つけることができました。
日当たりのいいところにさえ植えておけば、自然まかせの雨水だけでもどんどん成長していきます。
実はランタナは、「世界の外来侵入種ワースト100」や、日本の環境省による「生態系被害防止外来種リスト」にもあげられている、生態系に被害を及ぼす植物なのです。
こちらは空き家のランタナで、住人はいないので放置されたままの危険なランタナなんです。
熱帯が原産地で暑さに強く、夏も元気に生育できますし、寒さにもそこそこ強いので、繁殖力が半端ないんですって!
そこそこ強いと言われる冬場ですが、この状態を見れば、冬にも、強いことが分かります。
世界の温暖な地域では、特に植えてはいけない植物だという認識が強く、要注意な植物なんです。温帯地域でなくても、強健すぎて怖さを感じる植物ですよね!
この場所のランタナは、緑色の未熟な果実がちらほら実らせています。
この果実は、こぼれ種で株が増えていくから、他の場所にも種が運ばれてしまい広がってしまう危険があるんです(鳥が種子を運ぶことで他地域にも拡散する可能性もあり)。
その繁殖力により、周辺環境に影響を及ぼします。
別場所でも、ランタナは花を開花させながら果実を黒く完熟させてていましたよ。この場所だけのランタナじゃないんです。
ランタナは外来種であり、管理が難しく簡単に大繁殖をしていきますので、環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
そして、有毒成分があり、可愛くて美味しそうな果実の実や種にも毒があり大変危険です(実、種子、葉に有毒なランタニンが含まれています)。
葉っぱはギザギザで触ると痛いし、茎にトゲがあるから、これだけ巨大化すると駆除をするのも大変になってきますよ(害虫も湧く恐れもあります)。
コンクリートの場所で、これだけ繁殖するのですから、庭などに地植えしたら、ランタナは地下茎を通じて急速に増殖するように成長してゆくので、もっと凄いことになりそうですよね。
オーストラリアなどでは雑草として扱われているそうですが、日本でもこうした放置された空き家のランタナを見かけると、雑草として扱われる植物だと思えてきます。
ランタナは、一般的に、1~2m程度まで成長する常緑低木と言われていますが、越冬すると2m以上に成長することもあるそうです。
こちらの空き家も、お家がランタナで埋もれているんです。
高齢化社会で空き家問題も問題になっていますが、このように、雑草が道をふさいでしまったりして、住みよい暮らしや豊かな環境を守っていくのも大変な時代になってきていますね。
小さな子供が触れた場合、多数のトゲによる怪我の可能性があるため、気をつけることが必要ですね。
最近、海外で「トコジラミ」なども流行中のようなので、空き家を放置しておくと、空き家の中も「トコジラミ」などのすみかにならないか心配ですよね?!
日本のありふれた日常の中にも困った問題は沢山ありますが、空き家と雑草などの問題も、スムーズに問題解消ができると良いですね。
野生化した「ランタナ」の12月の様子をプチっとですが、ご紹介させていただきました。
知っていれば、悲報を呼ばなくてすむこともあります。
こちらの情報が誰かの助けになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
•管理下から出てしまって雑草化した「ランタナ」は、お花は綺麗なのですが、毒もあり増殖しやすく管理が難しい植物なので、管理できない方は鑑賞用として育てる事は控えた方が良さそうです。
•蓋がされた井戸と空き家、増殖した雑草達(ランタナ)、なんだか、不気味な場所です。もしお近くに空き家になったお家があって、そのそばにランタナの植物が自生していたら(小さければ)、早めに駆除された方がよいですよ。その際は、棘と毒があるのでお気をつけくださいね。
コメント
全て既読にする
コメントがあるとここに表示されます