ミナペルホネンといえばハンドメイド界でも人気の生地ではありますが、ご存知のようにかなりお高め。
10cm四方であっても数百円する高価な生地になりますので、小さくなってもまだまだ使えると捨てられずにいる方も多いかと思います。もちろん私も、見ての通りほぼ捨てることなく残しております。
今回はこの刺繍端切れをそのまま生かした方法を紹介していきますね。
まずは作るバッグのサイズを決めて、そこに端切れを並べていきます。並べる生地は土台布と言ってその上に次々端切れを重ねていきます。
端切れをどんな風に並べていくかは、その時の気分だったりお天気にも左右されるので、何度も入れ替えたり配置を変えるなどして一つ一つ進めていきます。ただ、これはまるで迷宮入りのパズルのよう。
特に柄と柄を合わせるのは難易度も上がってきますので、手持ちの無地の生地を加えてみるのもお勧めです。一旦その場を離れたり、一日開けてから続きを進めると意外な発見があったりして面白いですよ。
配置が決まったら縫い繋いでいきます。
布物作りをするときには、端っこを1cm折り込んで端を綺麗に整えるということを当たり前のこととされているかと思いますが、この端切れを合わせている場面ではその縫い代というものが存在しません。
その代わりに、布端をミシンステッチで縫い留めていきます。当然1本縫っただけでは解れてしまいますので、1往復、2往復とするわけですが、その加減もご自身の判断となります。
そして、その端っこを縫い留める時には少し濃い目のミシン糸を選ぶのがお勧め。そして真っ直ぐ縫わずに揺らぎながら縫ったり、わざとずらしてミシン目を見せながら縫ってみたり。
なぜかというと、そのステッチこそが柄の一部になるからなのです。
こうして出来上がったパーツを使って完成したのがこちらのトートバッグ。まるでこのまま1枚の生地だったかのように、小さな布のカケラが生まれ変わりました。
真っ直ぐ縫わずに揺らぎながら縫い繋ぐことで、布カケラとミシンステッチがいい感じにマッチして世界でたった一つのオリジナルバッグが完成です!
いかがでしょうか?皆様のお手元にある「布のカケラ」も是非生まれ変わらせてあげてくださいね!作る時間もほっこりと、不思議と優しい気持ちになれますよ。
捨てられてもおかしくないくらいの小さな布の端切れは、全て役目を果たしたカケラたちなのです。だから縫い方のルールは一度リセットして、端切れで遊んでみるといつもと違った表情が見れて作る時間も楽しめます。皆様にとって何かのきっかけになれば嬉しいです。詳しい布のつなぎ方はYouTubeでも紹介していますので気になる方は動画も参考にして下さいね。
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