ヘクソカズラ(屁糞葛)は、アカネ科ヘクソカズラ属の蔓(つる)性多年草です。
茎や葉、実などは、傷つけないと悪臭は放ちませんが、傷付けると屁屎葛(ヘクソカズラ)という名がついている通り、おならの臭い成分(大便臭)の一つで悪臭を放ちます(インドールという成分他)。
日本の在来種で、日当たりの良いい道端、公園、山野など、日本のほとんどで見ることができます。樹木やフェンスなどに絡みついています。
ヘクソカズラは環境によって葉の形が微妙に違っていたりすることがあり(他の植物に葉を真似ていたりもするようです)、そういった所も観察しがいがあるんです。
探すと色んな所に自生していますよ。
開花時期に画像のような花が咲いていたら、間違いなく「ヘクソカズラ」ですよ。
こちらは、葉っぱだけの「ヘクソカズラ」です。ハートの葉っぱなんです。
フェンスなど、絡みつくものがないかこうやって地面を這って伸びていきます。
フェンスに沢山絡みついて、直径5mmほどの球形の果実を実らせています。光沢のある黄褐色で美しいです。
こちらは、湯気が立ちのぼっている「御所泉源」です。
「金泉」「銀泉」は、有馬温泉旅館協同組合が登録商標としている有馬温泉独特の呼び名です。「金泉」の源泉はこちらの御所泉源の他、天神泉源、有明泉源、極楽泉源、妬泉源があります。
御所泉源は昭和26年(1951年)に掘削した源泉で、泉質は金泉で、一般的に「金泉」とは含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉で鉄分がすこぶる多い為、空気に触れるとすぐさま酸化して赤茶色になり、強烈な錆びた鉄のにおいがし、味も想像通りの鉄の味がします。
この源泉を見ようと、沢山の観光客が訪れますよ。
こちらの「ヘクソカズラ」の実は、ちょうど源泉を見ようと訪れた人の視界に自然に入ってくる場所に実っています、、、触ってしまう方もいるかも知れませんね?!
臭いことで知られる「ヘクソカズラ」ですが、お子様などが好奇心から手でつぶしたりしたら大変ですよ。石鹸を使ってもにおいが残るくらい、臭いらしいんです。
ヘクソカズラの悪臭成分は、メチルメルカプタン(メタンチオールとも呼ぶ)で、口臭や腐ったタマネギのにおいも、この物質だそう。
ヘクソカズラのにおい成分は、昆虫や他の植物から身を守る為だそうで、攻撃を避けるために身につけた護身術とも言えるそう。
それに、「インドール」という成分も含み、臭いだけでなく体内に入れると有害なのだとか。
「インドール」という成分は、おならの臭い成分(大便臭)の一つで悪臭だし、誤って食べてしまうと毒もあったりもしますよ。
過剰に摂取すると、下痢や麻痺、呼吸困難などの中毒症状が現れると言われています(臭いから食べないと思いますが…)。
このにおいを微量(低濃度)に加工して条件を変えて活用すれば、香水などに含まれる成分の一つとして使われたり、沢山の工程を重ねて美肌化粧水としても使われたりするらしいですよ。
乾燥したものは不思議とにおいが消えるそうで、リースの花材として花屋さんでも流通しているそうです。
悪臭のする「実」でも、色々と工夫して人は生活に役立てることをする!素晴らしいですね。
雑草として自生している植物の中で、「ヘクソカズラ」の実は大好きな雑草なんです!
不思議がいっぱいな「ヘクソカズラ」、色々な場所で見かけたら、観察してみようと思います。
「ヘクソカズラ」の臭い果実をお子様がつまんでつぶしたりしないように、気をつけてあげてくださいね。
知らないと、悲報を呼んでしまうことにつながります。
こちらの情報が誰かの助けや喜びになりますように…。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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