コラム

【実録】ワーママはこうしてフレックス勤務を勝ち取った！

更新日：2017.10.27

時短勤務はおろかフレックスタイムという概念すらない会社も多く、フルタイム勤務を余儀なくされる…残念なことですが、そんな企業もまだまだたくさんあります。育児だけでなく、介護、また自身の体調不良など、様々な事情によりフルタイム勤務が厳しいという人も多くいるでしょう。

そんな中でトライアルとして大手上場企業で、唯一フレックスタイム制を勝ち取った私の体験記をリアルにお伝えしていきます！

そもそも、フレックスタイム制とは？

フレックスタイム制とは、働く時間数だけを決めて、出社や退社時間は定めないという働き方です。女性の場合は、ホルモンバランスで体調が不安定になったり、生理周期の関係で朝毎日同じように起きるのが辛かったりすることもありますよね。ワーママの場合は、子供を預ける関係で同じ時間に出社するのが難しかったりということもあるでしょう。そんな時に活用できるのが”フルフレックスタイム”制です。

１．会社は「うまみ」があることしか興味がない

一方的にいち社員がフレックス導入したいと言っても会社は聞く耳を持ってくれないのが普通です。なぜなら会社にとって働き方を限定されてしまうことは単純に考えると、デメリットでしかないから。会社は「うまみ」があることにしか興味がないのは当たり前といえば当たり前です。

それに気づいた私は、会社にとってフレックスタイム制を導入することがどれくらい「うまみ」があるのかを考えました。例えば、今だと「働き方改革」「定着率アップ」「女性管理職登用」など会社が目指す目標があったりします。まずは、自分の働く会社がどんなキーワードを発信しているかリサーチしてみましょう。

私の場合は、「女性の定着率アップ」「女性管理職登用」が会社が掲げるキーワードのひとつになっていたので、そこからフレックスタイム制を導入することがどのくらい会社にとって「うまみ」があるかを整理しました。
フレックスタイム制を勝ち取るには、まずは「うまみ」を探してみてください！

２．「フレックス制」を取り入れることがメリットになる人を探す

フレックスを提案できるルートは、社内にいくつかあります。
例えば、直属の上司、部長、役員、人事、社長などなど。出世や評価を得るためにそれぞれの立場での思惑が潜んでいるのが会社です。そして、立場が違えば評価される点も違います。

ポイントは、フレックス制を導入することが自分だけでなく、彼らにとっても“評価されるポイント”になるということを認識してもらうこと。私の場合は、直属の上司、部長、人事、社長の思惑をさりげなく聞き回り「女性の働き方改革」を図ることが、彼らにとってどのように使える武器となるのかを伝え、結果、人事と社長から承諾をもらうことができました。

誰に掛け合うのが一番有力か、どの部署が新しい改革を取り入れようとしているかをよく見極めることが大事。直属の上司がダメだからと諦めずに、周りをよく見て、できるだけ多くの味方を見つけ、フレックスを勝ち取るために動きましょう！

３．ダメ元精神で恐れずに提案してみる！

会社にない制度を提案するなど考えたことがない…。働き方改革を一社員がするなんて言語道断だ！なんてイメージもあるかもしれません。そのため、実際には働き方について不安や不満を持っていてもなかなか会社に言えず、転職をする人も少なくありません。

しかし、景気の良い今だからこそ会社としては社員には活躍し続けてもらいたいと思っていることもあります。無駄にキャリアを捨てないためにも、まずは不安をもっている旨を伝えることが大切です。
もし、万が一、今すぐに制度を変えられなかったとしても、社員の意思を会社に伝えることはできます。

従業員数が増えれば増えるほど、社長や役員は社員のリアルな声を聞き取りにくくなるもの。だからこそ、リアルな声を会社に反映させるためにもまずは提案してみましょう。私も、ダメ元で提案をして実際にフレックスを勝ち取りました。動かなければ何も変わりません。ダメ元精神でまずは提案してみましょう！

まとめ

自由と責任は表裏一体。働き方の自由を求める以上、仕事の成果はしっかり出すこと。フレックスや在宅。テレワークなど上司の目が行き届かないところで仕事をする機会が増えれば、上司との信頼関係も大切になります。

この人なら管理しなくても大丈夫！と安心してもらえる日頃の勤務態度も、お互い心地よく仕事をするためには必須と言えるでしょう。

Profile稲垣紫穂

大手人材企業に営業職として就職。管理職を経験し、勤続10年のワーキングマザー。残業時間を70時間削減し、生産性４倍にした経験をもとにタイムクリエイターとして活躍。現在は、現役営業・起業をしている女性向けに時間管理コンサルティングをおこなう。過去最高実績を上げるクライアントが続出。

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