コラム

感動の涙必至！「親子の愛」や「絆」をテーマにした映画5選

更新日：2017.10.28

切っても切れない親子の絆。
どんな困難があっても親子だから乗り越えられる。
そうは思っていても、実際には、子どもが小さいときは日々の育児に追われ…、成長してからは小さなことでケンカをしてしまい…、とゆっくり親子の繋がりを確かめている余裕がないという人も多いのではないでしょうか？

そこで今回は、そんな方に観ていただきたい『“親子の愛”や“絆”をテーマにした映画』5本を紹介します。

1本目：人生は美しい！！『ライフ・イズ・ビューティフル』

1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドはドーラと恋におち結婚。
やがて可愛い息子のジョズエも生まれ、幸せな日々を送ります。そんな彼らに、ある日、強制収容所への収監命令が下り……。

ナチスにより強制収容所へと向かった家族。
不安に思う息子に対し父親は「これはゲームなんだ」と心配させないためのさまざまな嘘をつき続けます。
どんなに過酷な環境にいてもユーモアを忘れない父の姿には、子どもを思う強い気持ちが感じられます。
また、強制収容所に連れていかれる父と息子を追いかけ、自ら汽車に乗り込む母親の姿にも強さを感じます。
観終わったあとには、タイトル通り“人生は美しい！”と思える一作です。

2本目：7歳の知能を持つ父とその娘『アイアムサム』

知的障害のため7歳の知能しかない父親サムは、スターバックスで働きながら娘のルーシーを育てています。
ルーシーが7歳になり、父親の知能を超えようとしていたある日、サムはソーシャルワーカーに「養育能力なし」と判断され2人は引き離されてしまい……。

周りの助けもありながらルーシーを大切に育てるサム。
ルーシーもそんな父との生活を幸せに思っていました。しかし、2人に訪れたのは突然の別れ。
本作では、娘の知能が父親を超えたときに“きちんと育てられるか否か”が問われます。
しかし、どれだけ知能が優秀でも愛がなければ子どもは育てられません。
それをわかっているからこそ友人や弁護士も彼に協力します。
子どもにとって何が一番必要なのかを考えさせられる作品です。

3本目：本当の父を知りたい！『ビッグ・フィッシュ』

子どもの頃は父エドワードが話す奇想天外な話が好きだったウィル。
しかし、大人になるにつれ、そんな父にウンザリしてしまいます。
ウィルの結婚式でもエドワードは本当か嘘かわからないような話を披露。それによってウィルの不満は爆発し……。

結婚式での仲違いからはじまる本作。
その後、連絡をとらない2人ですが、父が病に倒れたことをきっかけに再会します。
病院のベッドでもひたすら夢物語を語り続けるエドワード。そんな父を見ながら「本当の父を知りたい」と思うウィルですが、2人の距離はなかなか縮まりません。
エドワードの語るファンタジーと、親子の葛藤の物語が交錯する本作。
父と息子の心がつながったと思えるラストシーンは感動的です。

4本目：時空を超えた親子の絆『インターステラ―』

食糧難と環境変化によって人類の滅亡のカウントダウンが進む近未来。
元エンジニアのクーパーは、地球の未来を救うため、家族を残して人々が住める新たな惑星を探す旅に出る。

SFとしても十分楽しめますが、父と娘の人間ドラマ強く描かれる本作。
家族のため、そして地球の未来を救うため宇宙に出た父。
はじめは自分をおいていったことを嘆く娘ですが、成長した彼女は父と同じく地球を救うため、父を救うために奮闘します。

親子の繋がりだけでなく、仲間のための愛、恋人のための愛など、さまざまな愛が描かれる本作。
どんなときでも、愛に勝る力があるものはないのではないかと考えさせられます。

5本目：残り短い人生にあなたがすべきことは『死ぬまでにしたい10のこと』

幼い2人の娘と夫と共に暮らすアン。
彼女はある日、癌であることが発覚。23歳にして余命2ヶ月の宣告を受けます。
その事実を誰にも告げないことを決めたアンは、「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き出し一つずつ実行してゆき……。

親子というより、人生全般について描かれた本作ですが、死ぬまでにしたいリストの中には、子どもや夫など家族に向けての項目も多くあります。
とくに印象的なのは「娘たちが18歳になるまで、誕生日に毎年贈るメッセージを録音する」というもの。
幼い娘の決して見ることはできない思春期の姿を想像しながらメッセージを録音する姿には心が打たれます。
また、初めての彼氏と結婚したアンは「他の男の人とつきあって、どんな感じかためしてみる」という項目もリストに入れます。
母であり、妻であるアンですが、その前に女性ということを最後まで忘れない彼女の生き方に共感する人も多いのではないでしょうか。

何かと忙しい毎日を過ごす女性も多いかと思いますが、たまには映画を観てゆっくり親子について考える時間をつくってみてはいかがでしょう。
これからの人生がより味わい深いものなるに違いありませんよ。

＜プロフィール＞
舟崎泉美
ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

写真© zinkevych - Fotolia.com

Profile舟崎泉美

ライター／エンタメライター。富山県出身、東京都在住。
小説や脚本を執筆し、その経験を活かしライターとして雑誌やWEBなどに、本のレビュー、映画レビューなどを書く。最近はエンタメに限らず、女性向き媒体でさまざまなジャンルの記事を執筆。第一回本にしたい大賞受賞。
著書「ほんとうはいないかもしれない彼女へ」（学研パブリッシング）。

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