コラム

PTAって必要？「いる」派vs「いらない」派のご意見バトル

更新日：2017.10.27

PTA活動、してますか？学校に協力したい気持ちはあるものの、毎年進級時期になると、役員決めが憂鬱だという人も多いでしょう。ぶっちゃけ、PTAってほんとうに必要なんでしょうか？
暮らしニスタ編集部でママ100人にアンケート調査をしたところ…

必要　51人
いらない　49人

と拮抗する結果に。あったほうが良いという人も、いらないのではという人も、その理由、本音のところで教えてもらいました。

「やっぱり必要でしょう！」派

学校に協力したい、先生だけで行事までカバーするのは無理、という気持ちで実際に役員をやってみると、それが我が子のためになることに気づいたり。大変なことも多いけど、役員になるメリットもたくさんあるし、頑張って学校をサポートしていきましょうという積極派のご意見は…

・「会長が決まらないため、PTAが機能しなかった時期がありました。その間、運動会などの学校行事は全てボランティアを募り運営することに。色々と問題はありますが、PTAがなくなると、最悪の場合学校行事ができなくなって子どもたちがかわいそうだから、あったほうがいいと思う」（36才・パート）

・「役員は何度も経験していますが、いちばんうれしいのは学校の中の様子がわかること。子どもたちのことをいろいろ考えて、先生方に協力できることはしたいし、行事のお手伝いも楽しいですよ」（56才・専業主婦）

・「お世話になっている学校を保護者としてサポートすることは当然だと思います。PTAに入って実際問題大変なことが多かったけど、子どもや学校のために自分が役に立っていると思うと達成感が味わえるし、お友だちもできて楽しかったです」（36才・専業主婦）

・「色々なことを決めるのに、教師だけでは意見が偏ってしまうので、一般の親としての意見が何事にも必要だと思うから」（28才・会社員）

・「役員として保護者が学校へ行く回数が増えれば、現在我が子がどのような環境で過ごしているかなど目にしたり耳にしたりすることができます。周りの子どもたちにも『〇〇ちゃんのお母さん来てたね』というように親が熱心だということが伝わるし、目を光らせてることが先生がたにもわかるでしょう」（57才・専業主婦）

「いらないんじゃないかな」派

役員をやって大変だった、役員をやれない状況なのにやらされそうになった、とPTAアレルギーになっている人、無償で学校を手伝うことに疑問を感じる人、と理由は様々ですが、とにかくもういらないんじゃない？という人も実は多いんです。

・「PTAがあっても、結局仲のいい親のグループが出来上がるだけで、本当に子どもや学校のためになっているのかわからない。周りの親に気をつかってしまい、本当のことが言えない」（27才・パート）

・「PTAから逃げることに努力しました。働いていても小さな子どもがいてもやる人がいない場合、平等にじゃんけんで決まることもあります。やりたい人だけで行えばよいのですがやりたくない人まで強制は不要だと感じます」（55才・専業主婦）

・「PTAという無償の奉仕活動に頼らなければ維持出来ない学校経営のやり方にそもそも問題があると思う。PTAの活動内容が不可欠ならば、最低限それに見合った報酬を用意すべきだと思う」（32才・専業主婦）

・「PTAの作業が原因で保護者同士のトラブルや陰口など目にしたことがあります。そんなことになるくらいならない方が良いと思いました」（30才・公務員）

・「やりたくない人も多いし、負担になると思うので。外注できることは外注してもっとシステム化すればいいのにと思う」（31才・専業主婦）

・「共働き家庭が増えている時代なのに活動が専業主婦であることが前提の内容が多い。平日の昼間に仕事を休んでまで活動するほどの価値を見出せない。どうしても必要ならお金を徴収して外注すればいいと思う」（29才・会社員）

「内容を変えていけば続けられるかも」

PTAがあったほうがいいとは思うけど、内容的に大変すぎるしと考えている人たちもいました。共働きや介護など、忙しいお母さんが増えているいま、どの辺りを変えていけば、これからも無理なく運営していけるのでしょう。

・「クラスでの懇親会などのセッティングなどは役員が必要なのではないかと思いますが、ベルマーク収集、仕分けなどの作業に駆り出されるのはどうかと思います」（51才・専業主婦）

・「先生も忙しいので、PTAも必要な部分があると思います。でもあまりにも保護者の負担が大きく、仕事との両立が難しいことも多いです。もう少し不要な作業や行事を減らすことができたらと思います。役員になると、一日中、しかも毎日学校に行っている人もいますしね」（41才・専業主婦）

・「保護者と学校の繋がりとしてあったほうがいいとは思うけど、逃げ切っちゃう人もいれば何度もやってる人がいるのは不公平だと思う」（40才・専業主婦）

・「学校行事をサポートするPTAは必要だけど、役員ばかりに負担がかからないように、必要以上の会合は減らしたり、役員以外の保護者にも少しずつ、大勢に参加してもらえるような体制づくりが必要だと思います」（56才・パート）

PTAの活動内容も、学校や地域によって大分違いがあるのでしょうが、いまは通信手段も色々進化したことですし、スカイプ会議やデータ共有などでサクサク進められたらいいですね。でもまあそう簡単にはいかないところが学校関係なのかもしれません。

Profile伊波裕子

月刊誌の編集者からフリーライターに。分野はインテリア、料理、家事全般、美容など。

編集部ピックアップ

PRJackery（ジャクリ）ポータブル電源が日常使いに便利すぎるワケ。防災グッズの見直し始めませんか？

親が思ってもいないのに「褒めて育てる」は絶対ダメ。簡単で最も効果のある声がけとは

PR『ペントハウス』韓ドラ初心者でもハマる人続出！みんなのリアルな声から分かったおすすめポイント5

「教科書や先生は本当に正しい？」AI時代を生きる子どもたちにゼッタイに必要な経験とは