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誰にも聞けない!アソコがかゆくなる原因と対応策とは?

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誰にも聞けない!アソコがかゆくなる原因と対応策とは?
デリケートゾーンのトラブルは、他人に相談しにくいこともあって一人で悩みがち。婦人科受診は敷居が高いイメージがあるため、不快のまま放置したり自分で解決方法を探したりと、困っている人が多いと言われています。

今回は、女性の外陰部がかゆくなる原因と対策について紹介します。

接触性皮膚炎によるかゆみ

女性のデリケートゾーンは、男性と違って尿道口や肛門にも近く、生理による出血もあり、何かと刺激を受けやすい場所と言えます。
そういった外からの刺激により、皮膚が炎症を起こしてしまい、かゆみやただれ、かぶれなどが生じることがあるのです。
特に敏感肌であるという人は注意したほうが良いでしょう。

■清潔を保つ
対策としては「清潔」を心がけること。しかし、洗い過ぎや刺激の強い石鹸を使うと、逆に皮膚炎を起こすこともあるので注意しましょう。
また、生理中は、使っているナプキンでデリケートゾーンがムレたりするので、使用時には適宜取り替えて、清潔を保つことを怠らないようにしましょう。

■通気性を良くする
場合によっては、いつも着用している下着が刺激になることもあります。肌触りの良い、通気性に優れた下着を着用することをお勧めします。

また、おりものシートを使用している場合、おりものシートが通気性を悪くしてしまい細菌の繁殖を促してしまうこともあります。
できれば使用せずに下着をまめに交換するのが好ましいですが、外出中はそういうわけにもいきません。やむを得ない場合には、頻繁にシートを取り替えるようにしましょう。

女性に多いカンジダや細菌による炎症

外陰部のかゆみだけでなく、おりものがポロポロとカッテージチーズまたは酒粕のようになっていることに気がついたら、カンジダ膣炎(外陰炎)である可能性が高いです。
特に女性にはとても多い病気で、もともと膣にいる常在菌である真菌の仲間「カンジダ」が勢力を増すことによって起こります。常在菌はカンジダだけではないので、違う細菌によって、引き起こされることもあります。

■抵抗力・免疫力の低下
勢力が増す大きな原因として考えられることは、体の抵抗力・免疫力が落ちていることでしょう。
疲れている、寝不足、ストレスが溜まっているなどということに心当たりがありませんか。そのような状態にあると風邪を引きやすくなるのと同じで、免疫力の低下から、外陰部でカンジダや細菌、ウイルスが増えてしまい炎症を起こすことがあるのです。

■抗生物質の使用
何かの理由で抗生物質を服用している時にも注意が必要です。
抗生物質は、体内のあらゆる細菌を殺してしまう力を持つので、抗生物質の効かない真菌のカンジダが生き残り、結果として勢力を増すという状況が起こりえるのです。

■洗い過ぎに注意
外陰部や膣を清潔に保つことは大切ですが、膣内を必要以上に洗浄することもよくありません。
膣には酸性の分泌物を出すことで細菌を殺すという自浄作用が働いています。洗い過ぎると逆にその作用を妨げてしまうことになるので注意しましょう。

■子どもにはお尻拭きのトレーニング
子どもは、その自浄作用が未発達なので、簡単に外陰部にいる細菌によって炎症を起こすことがあります。
また大便には大腸菌などの菌がいっぱい潜んでいます。排便後は、膣のほうに菌を寄せ付けないように、前から後ろに向かってお尻を拭くように教えてあげましょう。

まだある外陰部をかゆくさせる病気とは?

他にもトリコモナスという原虫が原因のことも考えられます。原虫といっても目に見えない小さな虫です。
性交渉によって感染することが多いのですが、性交渉の経験のない子どもにも感染することがあるので、タオルやトイレ、お風呂場などで感染する可能性があるとされています。

性交渉による感染というと性感染症も心配になるかもしれません。
一番多い性感染症はクラミジア。他にも淋病などが考えられます。しかし、一般的に性感染症は無症状であることが少なくありません。病気が進行していることに気づかず、そのまま放置した場合には不妊症になる可能性もあります。
心当たりがある場合は、早めに検査をしておきましょう。

性行為で感染する可能性のある病気にかかった場合は、夫婦一緒に治療を行うことが原則です。一人が治療を行って完治をしても、性行為により再感染する可能性が高いからです。

また、かゆみがなくなったからと、勝手に治療の途中で薬を止めたり自己判断をしたりしてはいけません。
きちんとクリニックで完治を確認しておかないと再感染ということも起こり得ます。最悪の場合、薬が効かなくなることもあるので注意しましょう!

写真 © kei907 - Fotolia.com

Profile松下 歩
日本ではナースとしてバリバリ働いていましたが、長年の夢であったオーストラリアへの移住を果たしました!今は子育ての真っ最中、フリーランサーとして働きながら、家族5人ブリスベンで、のんびり生活しています。ナースの経験を活かした健康記事をお届けしたいと思っています。
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