ジャワティと相性抜群!週末のごちそう「ジャンバラヤ」

ジャワティと相性抜群!週末のごちそう「ジャンバラヤ」
投稿日: 2021年8月14日 更新日: 2021年11月30日
閲覧数: 3,208
11 この人たちがステキしました
ステキをしている人
author
ライター/料理人。息子、夫、ロングヘアード・ワイマラナーと4人で、極...
家族そろってジャワティが好きです。
なかなか売ってないのでネットで24本まとめ買いしている、そのくらいのレベルで大好きです。

ほどよい渋味と深い旨味・・・
あのおいしい紅茶に合う料理って何だろう?と考えて、アメリカ南部・ルイジアナ州の名物料理、Jambalayaジャンバラヤにたどり着きました。

必要なスパイスを配合したジャンバラヤ用のシーズニングミックスも市販されていますが、その中身を見てみると、とくに入手しにくいものではないんです。

今回は「ちょっと手間をかけてつくる週末のごちそう」をコンセプトに、
「自家製シーズニング」にこだわって、本場さながらのケイジャン・ジャンバラヤを作ってみました。

といっても、実際たいした手間ではありません。
スパイスさえそろえば、あとは具材とお米を炒めたり煮たりするだけです。
それでいて「作ってよかった!!」と心から思える、めちゃウマな味わいに仕上がります♥︎

何よりも、ジャワティーに合う合う合う〜っ!
お酒が大好きなわたくしですが、ジャンバラヤにはワインよりビールよりジャワティだ!と声を大にして言いたいです。

しかも、さらに調べてみたら、アメリカ南部では昔っから「アイスティを日常的に飲む」という習慣があるんです。
映画『マグノリアの花たち』でも、アイスティのことを
「the house wine of the South」(アメリカ南部のハウスワイン)と表現していたくらい、生活に根付いているようです。

ただし、同地のアイスティはSouthern Sweet Tea というのが正式名称。
つまり、甘いアイスティなんです。しかも、相〜当〜な甘さ!
日本人的には、「食事には甘くないアイスティを合わせたい」と思っちゃいますよね^^

そもそも大塚食品でジャワティが誕生したきっかけは、
当時の社長さんがカリフォルニア州に設立した研究所の竣工式に出られた際、
フランス料理と一緒に無糖のアイスティが出されて「料理に合う!」と感激されたことなんですって。

当時、日本で市販されていたアイスティはあらかじめ甘くされたものばかり。
レストランでストレートのアイスティを選んだとしても自分でガムシロなどを入れて「食後」に飲むのが普通でした(今でもそうですけど)。

そこに一石を投じたのがジャワティなんですね。

大塚社長が「食事に合う!」と感激した、甘くないアイスティ。
その出来事を思うと、アメリカ南部のスウィートティを「甘くないジャワティ」に置き換えて当地の伝統料理ジャンバラヤに合わせるのは、この上ない組みあわせのように思えたのです。

材料 (ケイジャン・ジャンバラヤ(4〜5人分))

  • 米(バスマティやジャスミンなどの長粒種) :3合
  • とりもも肉 :2枚
  • 太めのソーセージ(ジョンソンヴィル推奨) :6本
  • パプリカ :2個
  • 玉ねぎ :1個
  • セロリ :白い部分1本分
  • にんにく :3片
  • チキンブイヨン :1000ml分
  • オリーブオイル :適量
  • スパイス各種 :後ほど詳しく!

本当においしいジャンバラヤのコツって?

本当においしいジャンバラヤのコツって?

昔ファミレスでジャンバラヤを食べたときは「見た目に反して優しい味だな」という印象でした。
ソーセージがたっぷり入っていてパプリカパウダーの鮮やかな色合いだったので
「味が濃そう!」と思ったのですが、「あれ?意外とそうでもなかった」っていう(笑)。

でも、本物のJambalayaはがっつりスパイスが効いていて、けっこうつゆだく。ファミレスのとはベツモノというべき豪快な料理なんです。
(ファミレスのアレも好きだったけどw)

ちなみに本場のJambalayaには2つの潮流があり、今回作ったのは「ケイジャン料理」のほう。
もう1つは「クレオール料理」で、両者の違いはトマトソースを使うかどうか、です。
トマトを使うクレオールは赤色ですが、ケイジャンはパプリカパウダーの色です。

※ケイジャンとは:祖先がカナダのAcadia(アカディア)地方に入植したフランス人。
最終的に主にアメリカ合衆国ルイジアナ州南部アケイディアナに永住。
その人たちが作ったスパイスたっぷりの郷土料理をケイジャン料理という。

長粒米を使うことが、おいしいジャンバラヤの必須条件!

長粒米を使うことが、おいしいジャンバラヤの必須条件!

ジャンバラヤの特徴は、なんといっても豊富なスパイスづかい!
これについては後で詳しく配合をまとめます。

そして、「お米の国・日本」だからこそ見逃されがちなもうひとつのポイントが「米」なんです。
日本の米は和食に合わせる主食として唯一無二なので、「お米はこだわりの銘柄を決めている!」というご家庭も少なくないと思いますが、ジャンバラヤに関しては日本米は不向きです。

じつはアケイディアナ地方はルイジアナ・ジャスミンライスが有名なアメリカ屈指の米処。
ジャンバラヤにふさわしいのは、長粒米である「ジャスミンライス」や「バスマティライス」。
一応、日本米でも試してみましたが、ホント〜に違います!

わが家では、東南アジア料理にはジャスミンライスを使い、
チャーハンやパエリア、インドカレー、ジャンバラヤなどにはバスマティライスを使っています。

「どんな場面でも国産の日本米が最高でしょ?」と思われるかもしれませんが、
これがホント〜に、意外なほど「日本米じゃダメ」な料理ってあるんです。

ダメっていうか、、米の種類をかえるだけなのに、びっくりするほどおいしくなるっていう。

せっかく手間をかけるのですから最高においしくしたいですよね。
なので、ジャンバラヤにはぜひぜひぜひ、長粒米を使ってみてください。

私はバスマティライスをインターネットでまとめ買いしています。
出番はけっこう多いので5kgとか買ってもすぐだし、値段的にも お得です♥︎

=ケイジャン・ジャンバラヤ レシピ=

=ケイジャン・ジャンバラヤ レシピ=

まずはスパイスを調合!

以下の材料をボウルに合わせます。

パプリカパウダー 大さじ1
ブラックペッパー 大さじ1
オニオンパウダー 大さじ1
ドライパセリ  大さじ1
ドライタイム 小さじ1
ドライオレガノ 小さじ1 
 ※タイムとオレガノはどちらか1つでも可。その場合小さじ2に増やします。
コリアンダーパウダー 小さじ1
クミンパウダー 小さじ1
カイエンペッパー 3振り
 ※適度な辛みが入ったほうが断然おいしいです!
  が、小さい子と食べる場合はカイエンペッパーは控えてください。
月桂樹 3〜4枚

種類が多くて大変!と思われるかもしれませんが、だいたいスーパーで売っています。
どれもいろんな使い道がありますし、ぜひぜひこの配合で作ってみていただきたいです。
ホントにウンマイので♥︎

このタイミングで、チキンスープも1リットル分、用意しておきましょう。

野菜と肉類をカット!

・もも肉は1口大に切ってハーブ塩とパプリカパウダーをもみ込んでおきます。
(お好みですりおろしにんにくも加えてください)

・ソーセージは7mm程度の幅で輪切りにします。
※ジャンバラヤには本来「アンドゥイユ・ソーセージ」を使いますが
日本では入手困難なので、太めのソーセージで代用しましょう。
辛みのきいたチョリソーより、「ジョンソンヴィル」の「オリジナルスモーク」がおすすめ。
https://johnsonville.co.jp/product/smoked/

・玉ねぎはスライス、セロリはやや大きめのみじん切り、パプリカは種をのぞいて縦に細切り。
にんにくは叩いてつぶし、大きめのみじん切りにしておきます。

味のベースとなる3種の野菜「Holy trinity 」を炒める!

ケイジャン料理には、Holy trinity(聖なる三位一体)と呼ばれる「料理のベース」があります。
すなわち、玉ねぎ、セロリ、ピーマンです。
イタリアでいうソフリット、フランスでいうミルポワ、のようなものですね。

ただ、わが家にはピーマン嫌いが2人いるので(笑)、
玉ねぎとセロリとにんにくをベースにし、ピーマンの代わりにパプリカを具に加えました。

具も米もたっぷり入るので、調理には大きめの鍋やダッチオーブンなどを使いましょう。
そのままどん!と食卓に出せるものがよいですよね^^
わが家はオーバルのstaubで作っています。

では、炒めていきましょう。

・鍋にオリーブオイルを多めに入れて熱し、まずは玉ねぎをしっかり炒めます。

・セロリ、パプリカ、にんにくも加えてさらに炒めます。焦げないように、混ぜながら。

・チキンを加えて炒め、色が変わったらソーセージも加えます。

・ここでスパイスを投入。しっかり混ぜ合わせます。

・塩を適量加え、一度味見します。

・良さそうな塩加減になっていたら、米を加えて炒めます。
※米も加えるので「やや濃い目かな」と感じる塩加減でちょうどいいです。

・米に油がなじんだらチキンスープも静かに入れ、蓋をして弱火で加熱します。

・ときどき上下を入れ替えるようにして混ぜながら、リゾットくらいの汁加減に炊きあげます。

パサパサ/パラパラせず、しっとりした汁気が残っているのが本場のジャンバラヤです。
汁気が足りないようなら、途中でチキンスープを適宜加えてください。
※温め直したりする場合にも、チキンスープを追加するとよいですよ〜。

また、長粒種はジャポニカ米より細い分炊きあがりも早いので、わりと短時間でできあがります!

大人も子どももジャワティと♥︎

大人も子どももジャワティと♥︎

いつもなら料理に合わせてワインやビールや日本酒を飲んでいますが、
ジャンバラヤにはジャワティがベスト!

そのまま冷やして飲むだけでももちろん美味ですが、
アメリカ南部のスタイルに合わせて輪切りのレモンとミントを添えてみました。

ジャワティのコクとほどよい渋味に柑橘&ミントのさわやかな香りが加わって、
これはもう、ヘタなカクテルなんかよりよっぽど豪華で美味!
そして、ジャンバラヤに本当〜によく合います♥︎

無糖紅茶を食事に合わせる。

このスタイルは、もっともっと広まっていいんじゃないかな(ジャンバラヤでなくとも)と
心から思いますね〜。
車を運転しなきゃいけない人、お酒が苦手な人、子どもたち。
みんな一緒においしく飲めるなんて最高ですよね。

口の中をさわやかにリセットしてくれるので、料理のおいしさも際立たせてくれます。

週末、ちょっと手間をかけてジャワティ&ジャンバラヤを!

週末、ちょっと手間をかけてジャワティ&ジャンバラヤを!

忙しい普段の料理は、どうしても「手間暇かけず、時短で素早く」というのを意識しちゃいます。

でも時間のある週末には、いつもよりちょっとだけ余裕を持って、料理を楽しみたいものですね。

コツ・ポイント

「週末にちょっと手間をかけて」・・・とかいいつつ、
じつはこのジャンバラヤ、面倒なのは「スパイス調合」だけなんです。
もっと厳密にいえば、「面倒」ですらなく、
「うちに今ないスパイスを新たに買い足すべし」という課題だけ。

スーパーで買えない場合、前もってインターネットで買っておきさえすれば
つくる工程はさほど大変ではありません。
スパイス類を一度買ってしまえば何度でも作れますし(その価値のあるおいしさです♥︎)。

たっぷりのソーセージとたっぷりのチキンはそれだけでワクワクしちゃうし、
Holy trinityの野菜とスパイスの香りが、食欲をめちゃくちゃ刺激してくれます。

ジャワティと一緒にぜひぜひどうぞ♥︎



SNSでシェア
詳しく見る