作りおきできる魚料理「かれいのはぶて焼き」【中嶋シェフに教わる和食5】

作りおきできる魚料理「かれいのはぶて焼き」【中嶋シェフに教わる和食5】
投稿日: 2016年1月17日 更新日: 2017年10月27日
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9年連続でミシュランの星を獲得している名店「新宿割烹 中嶋」の中嶋貞治シェフから、ちょっとの手間と工夫でおいしく仕上がる和食のコツを教わります。

「広島、岡山など瀬戸内では、ふくれる、すねることを『はぶてる』と言います。はぶて焼きは瀬戸内の郷土料理。炊いた魚を焼くという、普通とは逆の作り方です。炊いた魚は崩れやすいので、若いお嫁さんが失敗して『はぶてる』んです。味をしみこませますから、冷めてもおいいですし、炊いて冷凍しておいて食べるときに焼いてもいいでしょう。中国、四国では白身の小魚を使いますが、フィレ状が手に入りやすいかれいを使いました。しょう油は濃口と薄口を両方使いますが、このほうがなぜだかおいしくなります。野菜は季節のものをたっぷりと添えてください」

材料(4人分)

かれい(1切れ120g) 4切れ
A・砂糖      大さじ3
A・薄口しょう油  大さじ1と1/2
A・水       100ml
A・日本酒     100ml
しぼりしょうが   適量
みりん       大さじ1
水とき片栗粉    適量
からし       好みで
季節の野菜(蒸す) 適量

1・魚をしもふる

1・魚をしもふる

かれいはさっと湯通しして、水にひたし、表面のぬめりをとる。

2・魚を炊く

2・魚を炊く

鍋にかれいを並べ、Aの調味料を合わせてわかす。沸騰したらあくを取り、弱火にしてゆっくり煮詰める。この間もあくを丁寧に取る。

3・煮詰める

3・煮詰める

煮汁が1/3量くらいになったら味を確認し、好みでしょう油、砂糖(分量外)を入れる。仕上げにしぼりしょうが、みりんを入れてつやを出し、1時間ほど味をなじませる。前夜に作り、一晩おくことができればなおよい。

4・焼く

4・焼く

味がなじんだら魚焼きグリルで両面に焼き目をつける。

5・あんを作る

5・あんを作る

残った煮汁を火にかけ片栗粉でとろみをつける。器にかれいと蒸し野菜を盛り、とろみづけした煮汁をかける。

*profile*

*profile*

中嶋貞治・1956年 東京都生まれ。北大路魯山人主宰「星岡茶寮」の初代料理長だった祖父、「新宿割烹 中嶋」を開いた父と、料理人一家に生まれ育つ。京都で修業を重ねた後、1980年、父親の後を継ぎ、「新宿割烹 中嶋」の二代目店主となる。

このシリーズは、社食運営の国内最大手「エームサービス」の、プロ向け講習会を取材しました。美味しく健康的なメニューに定評あるエームサービスが、中嶋シェフが会長をつとめる「超人シェフ倶楽部」とコラボ、「おとなの食育プロジェクト」として展開する取り組みです。ぜひチェックを。



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