プレスリリース

【おでかけ施設のデジタルコンテンツ活用状況に関する調査】導入している施設は約3割。動画コンテンツとオンラインイベントが人気/いこーよ総研

全国99のおでかけ施設の回答から、おでかけ施設のデジタルコンテンツ活用状況を徹底調査

国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社(東京都品川区 代表取締役:下元敬道 以下、アクトインディ)は、全国のお出かけ施設やレジャー施設に向けた課題解決メディア「いこーよ総研 https://research.iko-yo.net/ 」にて、おでかけ施設のデジタルコンテンツ活用状況に関するアンケートを実施し、調査結果を公開しました。


・いこーよ総研
https://research.iko-yo.net
・いこーよ総研公式twitter
https://twitter.com/ikoyo_soken
※いこーよ総研公式twitterをフォローする事で、いこーよ総研の更新情報を受け取ることができます

《調査背景》
子どももスマホを持つのが当たり前となった昨今。もはやどこに行ってもデジタルコンテンツで溢れています。デジタルツールやオンラインコンテンツは、「あると便利なもの」から「あって当たり前のもの」へ。今となっては「ないと不便なもの」と捉えて良い時代ではないでしょうか。こういった世の中のデジタルシフトは、おでかけ施設においても決して無視できない課題と言えます。そこで今回は、アンケートに協力して頂いた全国99のおでかけ施設の回答から「おでかけ施設のデジタルコンテンツ活用状況」について、アンケート結果を紹介させて頂きます。

※本調査は、2021月11月29日(月)~2021年12月1日(水)の間に、全国99のおでかけ施設の回答に対し、調査を行った結果です。

《調査結果サマリー》

現在、30.3%の施設がデジタルコンテンツを導入済み。15.2%が検討中、54.5%が導入していない。
導入している施設ジャンルは「博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学など」がもっとも多く、「テーマパーク、遊園地」「体験施設」、「アスレチック」「キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園など」が続いた。
現在活用しているデジタルコンテンツの種類は「動画コンテンツ」が9割、「オンラインイベント」が4割、「施設内での音声ガイド」「デジタル施設マップ」が2割
「AR・VR」を導入した施設の100%が一番良かったと回答。「動画コンテンツ」「オンラインイベント」は53.9%、「デジタル施設マップ」は50%の施設が一番良かったと回答
種別関係なく多くの施設が、デジタルコンテンツを導入した事で「実際に足を運ぶことのできない人にも施設のことを知ってもらえ、楽しんでもらえた」と回答
導入した理由は「コロナ禍でもお客様とコミュニケーションを図りたかった」「これからはデジタルコンテンツをどんどん導入する時代だと思う」という回答が多数
導入による失敗は不慣れから生じた人的ミスが大半
デジタルコンテンツ使用時の社内体制は8割が「他業務と兼任」
現在、導入していない施設が検討しているものは「動画コンテンツ」が45%。「AR・VRを使ったコンテンツ」が20%、「デジタル施設マップ」「オンラインイベント」が17%。「導入を検討していない」施設が36%
導入していない理由は「資金不足」「人手不足」「必要性を感じない」の3つが多数


アンケート対象施設の規模区分
まず、今回のアンケート対象となった99施設の施設規模(年間来場者数)について。

今回のアンケート対象となった施設は、年間来場者数50,000人以下の施設が60.6%。50,001人以上の施設が33.3%(分からない6.1%)となっています。以降のデータについては、上記の規模(年間来場者数)による回答をもとに算出しています。

デジタルコンテンツの導入状況
はじめに、オンラインイベントやデジタル案内マップ、動画、AR・VR、音声ガイドといったデジタルコンテンツを、施設運営に導入しているかどうかについて尋ねました。

30.3%の施設が導入しており、15.2%が検討中、54.5%が導入していないという結果に。つまり、検討中の施設も含めると約7割の施設が、現時点ではまだ導入していないという事になります。やはり、おでかけ施設におけるデジタル化は未だ発展途中と言えるのではないでしょうか。

では、既に導入している約3割の施設のジャンルについて見てみます。

もっとも多かったのは、「博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学など」で40%。その後「テーマパーク、遊園地」「体験施設」、「アスレチック」「キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園など」と続きます。一概には言えませんが、園内が広く、紹介するスポットやポイントが多い施設ジャンルほど、デジタルコンテンツが多く導入されている印象を受けます。

活用しているデジタルコンテンツ
次に、「デジタルコンテンツを導入している」という施設に対して、現在活用しているデジタルコンテンツの種類を尋ねてみました。

9割近い施設で活用されていたのが「動画コンテンツ」。「オンラインイベント」が4割、「施設内での音声ガイド」「デジタル施設マップ」がそれぞれ約2割という結果となりました。

スマートフォン、SNSが当たり前の時代。(クオリティや投稿頻度にもよりますが)動画コンテンツを撮影したり投稿するのに大きなコストがかからない上、静止画よりも魅力を伝えやすいといった事から、導入されている施設が多いのでしょう。

また、半数近い施設が導入している「オンラインイベント」。これはコロナが流行し始めてから良く耳にするようになり、取り組む施設が徐々に増えてきた結果と言えます。いこーよに登録されているオンラインイベントの傾向についてはこちらの記事(https://research.iko-yo.net/solutions/iko-yo/5540.html)で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

導入してよかったデジタルコンテンツと導入した理由


※導入している施設を母数としたときの割合で算出

なんとAR、VR機器を導入した全施設が「一番導入してよかった」と回答。その理由は
・目新しさが集客の引きとなっている。
・閉館中も展示をお客様に展示をご覧いただくことができた。
というものでした。(一部抜粋)

次点で「動画コンテンツ」と「オンラインイベント」を選んだ施設がそれぞれ半数以上。理由を抜粋してみると

【動画コンテンツ】
・国籍、年代問わずに楽しめる
・園内のサービスについての問い合わせが減少し、コスト削減になった
・SNSでの話題作りに寄与するなど、施設の広報の一助となった

【オンラインイベント】
・来館対象者が遠方までいるため、実来館しなくても楽しんでもらえる
・海外など遠方のお客様に参加いただき、双方向コミュニケーションが可能になった
・施設の認知拡大ができた

といった回答がありました。

半数が一番良かったと選んだ「デジタル施設マップ」については
・県外のお客様もネットで館内の様子を見られるのが良い。
・リアルタイムでの情報更新によってお客様により多くの情報を提供できる
といった利点があるようです。

実際に足を運ぶ事のできないユーザーにも施設の事を知ってもらえ、楽しんでもらえる、そういった利点がどのデジタルコンテンツにも共通してあるようです。

また、デジタルコンテンツを導入した理由について尋ねてみると、コンテンツの種類に関わらず「コロナ禍でもお客様とコミュニケーションを図りたかった」「これからはデジタルコンテンツをどんどん導入する時代だと思う」といった2つの理由が多くあがりました。

おでかけ市場全体としては、まだまだデジタル化に対して発展途中とはいえ、このコロナ禍を機にデジタル化への課題意識をもち、積極的に変化していこうという施設が増えている事が分かります。

今後、導入を検討しているデジタルコンテンツ
では、今後新たに導入を検討しているデジタルコンテンツはあるのでしょうか。

こちらの質問は、現在既になんらかのデジタルコンテンツを導入している施設に尋ねたという事もあり、「今後の導入は検討していない」という回答が半数を占める結果に。それでも、新たに別のものを導入しようと考えている施設も多く、ここでも「動画コンテンツ」と「オンラインイベント」が票を集めています。

デジタルコンテンツ導入による失敗
続いて、デジタルコンテンツ導入によって起こった失敗について尋ねてみました。全体を通して、失敗があったと回答された施設はかなり少なかったのですが、いくつかあがってきた回答を抜粋すると

・コンテンツを操作できる人間が限られてしまう
・運営経験不足による音声などのトラブル対応
・ゲストの操作ミス、理解不足が多いように感じられる
・モノによるが故障した場合のリスクとコストが高い

といったものでした。スタッフにとってもユーザーにとってもまだまだ不慣れなデジタルコンテンツ。とりわけ人的な失敗が起こりやすいのも事実のようです。とはいえ、今後はさらにデジタル化は進み一般的となり、こういった失敗は時間と共に減っていくものと考えられます。

デジタルコンテンツ使用時の社内体制
最後に、動画コンテンツやオンラインイベントをおこなう際の社内体制について聞いてみました。

結果、77.8%と約8割の施設が「他業務と兼任しているスタッフがいる」と回答。専任スタッフをつけるほど、まだ注力されていない施設が大半のようです。

導入を検討したいデジタルコンテンツ
続いて、「現在、デジタルコンテンツを導入していない」施設に「導入を検討している」、または「検討したいものがある」かどうかについて尋ねてみました。

もっとも多かったのが「動画コンテンツ」で約45%。そして「AR、VRを使ったコンテンツ」が約20%、「デジタル施設マップ」「オンラインイベント」がそれぞれ約17%と続く結果に。

多くの施設が導入を検討している一方で、「導入を検討していない」施設が36%もあります。デジタル化の波はさらに進んでいく事が明白な状況の中、自施設へのデジタルコンテンツ導入を検討されていないのはどうしてなのでしょうか。

導入に踏み切っていない、検討していない理由
デジタルコンテンツに対して「現在導入に踏み切っていない」「検討していない」理由について尋ねました。すると「資金不足」「人手不足」「必要性を感じない」という3つの意見に集約される結果に。それぞれ施設ジャンルに偏りはなく、現状を維持するのに手一杯といった施設の実情もあるようです。

コロナ禍によっておでかけが制限され、デジタルコンテンツの需要が顕著になった一方で、おでかけ市場にとってはかなり厳しい風が吹いたのも事実です。新たなツールやコンテンツを導入したい、時代の波に乗っていきたいと思っても資金や人手が足りず、なかなか踏み出せない施設も多いようです。コロナが落ち着き、おでかけ市場に活気が溢れ、新たな施策や取り組みに施設が積極的にトライできる、そんな環境になる事を願うばかりです。

調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/全国99のおでかけ施設
調査日程/2021年11月29日~12月1日

■その他のいこーよ総研記事
・おでかけ施設のイベント開催・運営状況に関する施設アンケート
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/research/3409.html
・コロナ禍でのオンラインイベント収益化に成功した施策事例
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/example/5447.html
・いこーよにおけるオンラインイベントの傾向調査・分析
URL:https://research.iko-yo.net/solutions/iko-yo/5540.html

※いこーよ総研の更新情報を受け取りたい方は、以下のいこーよ総研公式twitterのフォローをお願いします
いこーよ総研公式twitter:https://twitter.com/ikoyo_soken

■「いこーよ総研」概要
URL: https://research.iko-yo.net/

《コンテンツポリシー》
全国のお出かけ施設・レジャー施設のさらなる発展や市場の活性化を願い、お出かけに関わる様々な調査を実施し客観的な分析データを発信します。

《構成コンテンツ》
【市場レポート】
おでかけ市場の状況について、いこーよのアクセスデータに外部サービスの情報やユーザーアンケート結果を加え、月次で調査。おでかけ市場全体の動きを総合的な視点で分析します。
【調査データ】
いこーよユーザーや登録施設への独自アンケートをもとに、おでかけ施設がいま抱えている課題の解決を目的としたデータ分析記事コンテンツです。ユーザー(利用者)アンケートと施設アンケートそれぞれのアンケートから分析します。
【いこーよ活用】
いこーよクーポン掲出による成果事例や、季節別のいこーよタグ利用比較など、おでかけ施設がいこーよを活用する際に参考となるデータを集めた分析コンテンツです。
【事例紹介】
実際におでかけ施設がおこなった施策やその成果について、独自にインタビューをおこない、他施設向けにその成功・失敗事例を紹介するインタビューコンテンツです。

■「いこーよ」について https://iko-yo.net/
子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、子育て層の約8割が利用し、全国85,000件以上の施設情報や54,000件以上の口コミを掲載しています。(2021年6月現在)おむつ替え台や授乳室、ベビーカーや託児所の有無など子どもとのお出かけで必要な情報も一目でわかります。
アプリ版「いこーよ」では、現在地から地図で近くのお出かけ先を検索出来る他、「いこーよ」のアプリ会員限定の特別クーポンが入手できる素敵な特典も随時更新中。独自の口コミ投稿機能で子供の年齢別評価がひと目で分かり、Web版よりさらにマッチしたお出かけ情報を提供します。
プレミアム会員(月額制)もあり、お得なクーポン使い放題、プレミアム会員限定の企画も実施中!
いこーよアプリ:https://iko-yo.net/apps

【会社概要】
会社名:アクトインディ株式会社
所在地:東京都品川区五反田7-22-17 TOCビル9階20号
代表取締役:下元敬道(しももと たかみち)
設立:2003年6月

【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
アクトインディ株式会社
電話番号:03-5435-1055

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
暮らしニスタとは?
よくある質問
暮らしサポーター

暮らしニスタの最新情報をお届け