赤ちゃんのインフルエンザの症状と対処法!予防接種は生後いつから?【小児科医監修】

この記事では、インフルエンザの症状や潜伏期間、治療法、予防接種などについてドクターに取材した内容をお届けします。赤ちゃんがインフルエンザにかかってしまった先輩ママの体験談も参考にしてくださいね。毎年、冬~春先にかけて流行するインフルエンザ。赤ちゃんがかかると重症化したり合併症を起こしたりするおそれがあるため注意が必要です。ホームケアや家族がかかった場合の対処法についてもチェックしておきましょう。
目次

渋谷紀子先生
総合母子保健センター愛育クリニック
インフルエンザの症状とは?赤ちゃんがかかったら重症化する?
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することでかかる病気です。初期症状はせきや鼻水など、普通のかぜと似ていますが、全く別の病気。インフルエンザウイルスは非常に感染力が強く、流行が始まるとあっという間に広がり、たくさんの人が感染してしまいます。 また、インフルエンザには、大別するとA、Bの2つの型があり、毎年流行するウイルスの種類が変わります。そのため、何度もかかる可能性があります。 症状は、せき、鼻水のほか、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身状態が強く出ます。また、急に高熱が出て、一度下がってから再び上がることもあります。抵抗力が弱い赤ちゃんやお年寄りは、かかると重症化したり合併症を起こしたりするおそれがあるので、しっかり予防することが大切です。
インフルエンザに赤ちゃんがかかったときの合併症とは?
インフルエンザは症状が重いうえ、悪化すると肺炎、気管支炎、中耳炎、熱性けいれんなどの合併症を起こすことがあります。 そうした合併症の中でも特に怖いのが、脳症です。呼びかけに答えないなどの意識障害が起こったときは、夜中でも病院へ急ぎましょう。
インフルエンザに赤ちゃんがかかったときの潜伏期間は?
典型的な発症例では、感染後1~4日間(平均2日間)の潜伏期間を経て突然の高熱が出現し、3~4日間続きます。
かぜとインフルエンザの違い
原因ウイルスが違う
原因となるウイルスは、全く別。インフルエンザウイルスは、強い感染力が特徴です。
症状の重さが違う
インフルエンザは、かぜよりも熱が高くなり、頭痛や関節痛など全身状態も強く出ます。
インフルエンザは検査で確定診断できる
インフルエンザは、鼻やのどの粘膜を綿棒でこすり、専用キットを使って診断がつきます。
新生児でもインフルエンザにかかることはある?
生後6ヶ月ごろまでは胎児時代にママからもらった免疫がまだ残っているため、比較的病気にかかりにくい、といわれます。しかしこれは「6ヶ月までは病気をしない」ということではありません。むしろ、新生児、生後2ヶ月、3ヶ月といった低月齢で発熱したら、そうした免疫がきかないような深刻な病気にかかっている可能性があるわけで、すぐに受診が必要です。
ママが免疫を持っていない病気の場合は、もちろん赤ちゃんにも免疫が移行しないので、生まれたばかりの赤ちゃんでもインフルエンザにかかることがあります。
インフルエンザに赤ちゃんがかかったときの治療と対処法
安静が第一
インフルエンザにかかったら、安静が第一。症状が落ち着くまでの1週間くらいは、できるだけ静かに過ごすことが大切です。熱が下がったあとも、様子を見ながら徐々に元の生活に戻していきましょう。
水分補給
高熱が出ているときは、汗をかくうえ呼吸も荒くなるので、体から水分がどんどん失われて脱水症状になりがち。母乳やミルクのほか、麦茶や湯冷まし、ベビー用イオン飲料や経口補水液などをこまめに飲ませて。特に、おしっこの量や回数が明らかに減った、唇が乾いている、などの様子が見られたら、脱水症状の疑いが。水分を与えても十分飲んでくれないときは、受診が必要です。
抗ウイルス薬
インフルエンザに効く抗ウイルス薬としては、タミフル、リレンザ、イナビルなどがあります。これらの薬の服用は、適切な時期(インフルエンザの発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間が短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量が減少します。
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