家をプロデュースするインテリアショップの選び方と特徴・注意点

インテリアショップといえば家具が買える店舗または会社をイメージしている方も多いかと思います。 ところが、オリジナル家具やキッチンの製作・販売を手がけるインテリアショップの中には、ライフスタイル提案の一環として、インテリアから発想する家づくりをプロデュースしているところがあります。

ここでは家づくりの依頼先を「インテリアショップ」にする場合の、どんな強みや注意点があるのかを解説します。

家づくりにおけるインテリアショップとは

家づくりにおけるインテリアショップといっても、ナチュラル、フレンチ、モダンなどテイストはさまざまです。実際に足を運んでデザインの傾向を確認するほか、自分たちのお気に入りショップが家づくりを手がけていないかを確認してみましょう。

またこうした家づくりを手がけるインテリアショップにはいくつかのタイプがあります。デザイン・プランニング・設計・施工まで一貫して行う「ビルダータイプ」、デザイン・プランニング・設計までして、施工は建築会社に依頼する「設計事務所タイプ」、デザインや基本プランの提案をして、設計・施工は別の業作に依頼する「プロデュースタイプ」があります。

それぞれ契約や保証の内容が違うので、トラブルの無いよう、最初に確認しておくことが大切です。

お気に入りの家具が似合う家に

インテリア全体をトータルコントロールできるのが、インテリアショップとの家づくりの魅力です。好きなアイテムを扱っているインテリアショップなら、インテリアのイメージも伝わりやすく、「家と家具のテイストがバラバラ」という事態を防ぐことができます。

デザインの傾向を知るには、インテリアショップを訪れるのが近道です。自然素材で仕上げたナチュラルテイストのLD、機能的なステンレスキッチンなど、さまざまな施工例がディスプレイされています。

そのショップが扱い慣れた素材もわかるので、イメージを実現できるかどうかの手がかりがつかめるのではないでしょうか。

部分的に設計・施工を頼める

新築の際、たとえばキッチンやサニタリーのみといったように、部分的にインテリアショップに依頼することができます。特にこだわりのスペースがあるなら、そこだけお気に入りのイメージに統一してみてはいかがでしょうか。

ただし、その場合は、あらかじめ建物全体の設計・施工をする施工業者の了承が必要です。そのうえで、その業者とショップが相談しながら工事を進めることになります。

設備やパーツなどを自由に選べる

工務店と同様、インテリアショップも小回りがきく依頼先の一つです。設備や照明、ドアノブなどのパーツを自分で購入し、取り付けてもらうことも可能です。

イメージするアイテムがあれば、それを担当者に伝えて探してもらう手もあります。 設計の段階で施主支給することがわかっていると、取り付け工事がスムーズにいきます。使いたいアイテムがあれば担当者に早めに伝えましょう。

施主支給は業者の仕入れにかかる中間コストをカットできるメリットがありますが、取り付け工事費用が別途かかることもあります。

また海外メーカーの設備機器を使う場合は、将来のメンテナンスを考えて、国内代理店のあるものを選ぶのが無難です。

依頼する際の注意点

アンティークバーツは選び方に気をつける

ナチュラルスタイルの家づくりをめざす人に人気のアンティークパーツ。床材や柱、ドア、窓などの部材のほか、水栓器具や照明などの設備機器があります。

これを使うとき必要なのは、機能や安全性、強度のチェックです。床材や柱などの木材は、ゆがみや反りが起こる可能性があるため、あらかじめ設計士に相談しておきましょう。

また外国製の古い水栓器具や電気設備は、日本の規格と合わないケースがほとんどです。ドアやステンドグラス、照明ならシェードのみなど、設備ではなく意匠にかかわるパーツのほうが取り入れやすいでしょう。

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