飛行機に乗らなくてもANAやJALのマイルを貯める人を、「陸(おか)マイラー」と呼びますよね。そんな陸マイラーさんたちがこぞって活用しているポイントサービスが、「ハピタス」です。
ここでは、「ハピタスって何?」という基本情報から、貯めたポイントをANAやJALのマイルに交換する方法、そのメリットやデメリット、さらにはハピタスでマイルを大量に貯めるコツなどをご紹介します!
ハピタスとはどんなサービス?
「ハピタス」という名前、初めて聞いた人も多いのではないでしょうか。ハピタスでANAやJALのマイルを貯める方法をお伝えする前に、ハピタスの概要について、ポイントをおさらいしてみましょう。
◎Point1…ハピタスはポイントサービスのひとつ
大手通販サイトなど3,000以上の提携先があって、提携先でお買い物をしたりや指定サービスの申込みをしたりすると「ハピタスポイント」というポイントが貯まります。ポイントが一定以上貯まると、現金やギフト券、電子マネーなどに交換できるしくみ。
◎Point2…ポイントをダブルでGetできる
ハピタスが魅力的なのは、提携先のポイントとは別にハピタスポイントが貯まるということ。例えば、ハピタス経由で「Yahoo!ショッピング」へアクセスして買い物をすると、Tポイントとハピタスポイントをダブルで獲得!といったことができるんですよ。これはお得ですよね♪
◎Point3…手軽にポイントを貯められる
ハピタスは手軽にポイントを貯められるのもいいところ。ネットショッピングなら、ハピタスを経由してお買い物をするだけでポイントが貯まります。ほかにも、無料の会員登録や保険相談、資料請求、口座開設、アプリのダウンロードなど、暮らしのなかの様々なシーンでポイントを貯めるチャンスがあるんです。
ここまで、ハピタスの概要をお伝えしましたが、ハピタスについてなんとなくイメージできましたでしょうか? 貯めたハピタスポイントは、Amazonギフト券などへ交換ができますが、実は、ANAやJALマイルへ交換する人が続出しているそうなんですよ。
でも、数ある交換先のなかで、なぜマイルが選ばれているのか…。気になりますよね? では、ハピタスポイントをマイルへ交換する具体的な方法や、そのメリット・デメリットなどについて、順に見ていきましょう。
ハピタスポイントをマイルへ交換する手順
まず、ANA・JALマイルへの交換方法について考えてみましょう。
最初にお伝えしたいのは、ハピタスで貯まるのはあくまでも「ハピタスポイント」であって、そのままではANAやJALのマイルにはなれない、ということ。ポイントをマイルへ交換する必要があるんです。
そこで、ハピタスの公式サイト内にある「ポイント交換先」一覧を見てみると、「Amazonギフト券」、「ビットコイン」、などと様々が交換先があるものの、「ANAマイル」、「JALマイル」といった交換先は見当たりません。
そうなんです。ハピタスからマイルへ交換するには直接のルートはなし。ほかのポイントへの交換を経由してANAやJALマイルへと移すというルートを辿ることになるんです。
ポイントを移行する過程で還元率が100%を切るのはやむをえないところ。経由回数が増えると、その分手間もかかります。そうした点を踏まえて、「なるべく手間がかからないように…」、「還元率が高くなるように…」という思いのもとで、たくさんの人が利用している交換手順は次のようなもの。
(※以下、「Pex」、「ワールドプレゼント」、「Gポイント」、「LINEポイント」、「東京メトロポイント」、「.money」はすべてハピタスとは異なる運営元によるポイント名称。)
◎ANAマイルへの交換方法1…ソラチカルート
「ハピタス」→「Pex」→「ワールドプレゼント」→「Gポイント」→「LINEポイント」→「東京メトロポイント」→「ANAマイル」と順に交換していく方法。
最後に東京メトロポイントを貯めるカード「ANA ToMe CARD PASMO JCB」(通称:ソラチカカード)を経由することから、陸マイラーさんたちに「ソラチカルート」と呼ばれています。交換作業を6回も行なうことになるのですが、最終的に81%と高い還元率でマイルを貯めることができて人気なんですよ。
◎ANAマイルへの交換方法2…TOKYU ルート
「ハピタス」→「.money」→「TOKYUポイント」→「ANAマイル」と、最後に「ANA TOKYUカード」を経由するルート。最終還元率は75%でソラマチルートには劣りますが、交換3回という手軽さはうれしいですよね。また、ANAマイルへ移行するまでの期間が最短3週間ほどでできるスピーディさも魅力。
◎JALマイルへの交換方法
「ハピタス」→「.money」→「JALマイル」と交換2回で完了。還元率は50%低いように感じますが、ANAマイルに比べるとスムーズに交換ができるのがいいですよね。JALマイレージバンク会員であれば、クレジット機能付きのJALカードを保有していなくても利用できます。
ハピタスのマイルの使い方について知りたい
ハピタスでポイントを貯めてマイルに交換したら、次のようなことができます。ただし、ANAとJALで異なるところがあるので、実際に利用するときには公式サイトをしっかりチェックしてくださいね。
◎旅行のときの航空券やサービスに
マイルは航空券の購入に使えます。国内線なら片道(1区間)5,000マイルから利用が可能。国際線ならANAは12,000マイルから、JALは7,500マイルから予約が可能。さらにビジネス席からファーストクラスへといったアップグレードもできるんです。マイルが貯まっていれば、超過手荷物料金など空港で必要ないろいろな料金をマイルで賄えてしまうかも。
◎商品を購入する
指定サービスで商品とマイルを交換したり、ショッピング代金の一部としてマイルを使えます。国内外から厳選された品物がそろうので、きっと欲しいものが見つかるはず!
◎クーポンへ交換
高級ホテルの宿泊クーポンや、レストランの食事クーポン、レンタカー利用クーポン、美容院の利用クーポン、アミューズメント施設のチケットなど、各種の提携先のクーポンにマイルを交換できます。
◎寄付
環境活動や災害支援、UNESCOなどいろいろな寄付先へマイルを寄付することも可能。ANAやJALを通してなら、安心して寄付できそうですよね。
ハピタスポイントをマイルに交換するメリットって?
ところで、2~6回と何度も面倒なポイント交換作業をする必要があるのに、ハピタスポイントをわざわざマイルに交換する人が多いのはなぜなのでしょう。
その理由はずばり、メリットがあるから。実はマイルに交換することで、ハピタスポイントよりお得に使えるんです。
もうちょっと詳しく見ていきましょう。
ハピタスのポイント制度は1ポイント=1円です。例えば、先にお話ししましたソラマチルートだと最終の還元率は81%でしたよね。これならハピタスの1,000ポイント分を810マイルに交換できます。一見下がったように感じますが、ANAマイルは陸マイラーさんの間で「1マイル=2円の価値がある」などと言われています。つまり、ハピタスの1,000ポイントを1,620円相当に交換した、ということになるのです。これはスゴイ!
一方、JALマイルはハピタスポイントからの還元率が50%と低めですが、JALマイルは1マイル=2円だとか、使い方によっては1マイルが8円とか30円とかに相当する、と考える人も少なくない様子。1ポイント=1円のものが、1ポイント=30円にも換えられる…ということなら、面倒でも交換したくなる気持ちがわかりますね!
ハピタスポイントをマイルに交換するデメリットは?
ハピタスポイントからマイルへ交換することのデメリットについても考えてみましょう。
第一のデメリットは、やはり手間がかかること。先ほどもお伝えしたとおり、JALなら2回、ANAなら3~6回は交換作業をしないといけません。これはなかなか面倒ですし、時間もかかります。
実際、交換するには、ソラマチルートでANAマイルに交換するならトータルで2~3ヶ月ほど時間がかかります。TOKYUルートは最短3週間、ハピタスポイントから「.money」経由でJALマイルへの交換する期間も最短3週間ほどかかります。これはポイントを各ポイントに交換し、加算されるまでにそれぞれ日数が必要だからです。
また、ANAマイルについては、「ソラチカカード」や「ANA TOKYUカード」などクレジットカードを作ることが必須になります。クレジットカードを新たに作りたくない人には、これはデメリットかもしれませんね。
そして、ハピタスの交換上限も、知っておきたいところ。上限はひと月に3万ポイントです。また、ソラチカルートで「メトロポイント」から「ANAマイル」へ交換するときにも上限が最大で月20,000ポイントまでと決まっています。
「TOKYUポイントルート」や、ハピタスポイントから「.money」経由でJALマイルへの交換では、ハピタスの交換上限3万ポイントが最大となります。
もしひと月で10万ハピタスポイントを貯めたとしても、それをまるまるマイルに交換することはできないんです。
ハピタスでマイルを貯める効果って?体験談が読みたい
実際にハピタスでポイントを貯めて、ANAやJALのマイルに交換している人たちは、どんな感想を抱いているのでしょうか。実際に体験したことをもとにした記事から、参考になりそうな声をピックアップしてみましょう。
例えば、ハピタスを利用して、「毎月18,000ANAマイル、年間で21万6,000ANAマイル)を貯めました」とか、「貯まったマイルを使って、沖縄へ家族旅行へ出かけた!」などの声も。ただし、交換の手間は慣れるまではやはり面倒なようで、「ポイントを稼ぐより、マイルへの交換のほうがたいへん」といった体験談も見られました。
それでも、全体的に「早く生活にハピタスを取り入れたほうがおトク!」とおすすめする声が多いようです。
ハピタスのマイルを大量に貯める方法が知りたい
最後に、ハピタスでマイルをたくさん貯めるコツをご紹介しましょう。先にお話ししたとおり、ハピタスには交換上限がありますから、上限いっぱいまでハピタスポイントを貯める、ということが肝心。
方法はいくつかありますが、次のような方法が取り組みやすいかもしれません。
◎「みんなdeポイント」を活用する
みんなdeポイントとは、毎週2回開催されるポイントアップキャンペーンのこと。このタイミングでハピタスを利用しましょう。人気のものはすぐ参加上限に達してしまうので、キャンペーン開始後はすかさずチェックを!
◎ハピタスセレクション
ハピタスセレクションは、ハピタス側からおすすめする広告のこと。期間限定でポイントアップしていることがありますよ。
◎高ポイントが付与されるサービスを利用する
クレジットカードの発行、FX口座の開設、保険無料相談などのサービスを利用すると、10,000ポイントなどの高いポイントをゲットできることも。ただし、クレジットカードはクレジットカード会社が申し込み時に利用者の信用情報を照会していて、あまりに頻繁にクレジットカードを作ったり、キャッシング残高があったりすると審査に落ちてしまうこともあるので注意してくださいね。
まとめ
日常のお買い物などでハピネスポイントを貯めて、マイルに交換し、旅行に行ったり好きな品物を手に入れたり…。こんなふうに暮らしをもっと豊かにできるならうれしいですよね。ハピネスをまだ利用したことがない人は、この機会に登録を検討してみてはいかがでしょうか?
取材・文/北浦芙三子
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