じゃがいもの正しい保存方法は？保存期間とレシピ紹介

和洋を問わずどんな料理にも使える「じゃがいも」。肉じゃがやカレー、ポテトサラダなどの家庭料理に欠かせない食材の一つです。

そんな使い勝手のいいじゃがいもを常にストックしているという家庭も多いのではないでしょうか。比較的日もちするじゃがいもですが、正しい方法で保存をしておかなければ芽が出てしまったり変色してしまったりと不具合が生じてしまいます。

そこで、じゃがいもの最適な保存温度や保存方法、芽が出てしまった場合の対処法などを紹介します。じゃがいもを使ったレシピもお役立てくださいね。

じゃがいもの産地や栄養のこと

じゃがいもの国内生産量第1位はご存知の通り北海道で、何と８割近くを占めるほど。北海道では主に春に種いもを植えて秋に収穫されます。残りの２割強は全国各地で作られていますが、長崎や鹿児島など温暖な地域で冬に植えて4~5月に収穫されるものが新じゃがとして流通しています。

じゃがいもには、かぜ予防や疲労回復、肌の調子を整える働きがあるとされるビタミンＣがたくさん含まれ、しかもでんぷんに守られていて加熱しても壊れにくという特長が。

さらに塩分を排泄する働きのあるカリウムを含んでいて、高血圧防止にも一役。

品種は男爵いも、メークイン、とうや、キタアカリなどさまざまですが、生産量は男爵いもとメークインが全てのじゃがいもの約9割を占めます。男爵いもは、煮崩れしやすくホクホクとした食感が特徴で、ポテトサラダやコロッケなどに向きます。メークインは、男爵いもに比べて煮崩れしにくく、カレーや肉じゃがなどによく使われます。

じゃがいもの保存方法～常温～

じゃがいもの保存に適した温度は、7～20℃程度がよいと言われています。そのため最も適しているのが、常温保存です。風通しのよい冷暗所で保存するのがベスト。日が当たらない場所を選びましょう。じゃがいもの芽にはソラニンと呼ばれている有害物質が含まれています。日が当たる場所や夏場暑い場所に置いておくと、芽が生成されてしまうこともあるため注意しましょう。

保存の仕方は、新聞紙を敷き詰めた箱やポリ袋で保存。できたらじゃがいも一つひとつを新聞紙で包むとより良いです。リンゴがある場合は、一緒に入れておくとリンゴから出るエチレンガスの働きによって、じゃがいもの芽が出にくくなると言われています。そのまま一緒に入れるだけという簡単な作業なのでぜひ試してみてください。

じゃがいもの保存方法～冷蔵庫～

じゃがいもに最も適した保存方法は常温保存だと述べましたが、蒸し暑い夏場であれば常温保存よりも冷蔵保存の方が適している場合もあります。夏場は気温が上がり、じゃがいもの芽が出やすくなってしまうためです。しかし、5℃以下の低い温度で保存をするとでんぷん質が低温障害を起こして早く傷んでしまう可能性も。そのため冷蔵庫で保存する場合は、野菜室で保存するようにしましょう。

じゃがいもの保存方法～野菜室～

冷蔵庫によって異なりますが、一般的に冷蔵庫の温度環境は冷蔵室2～5℃、野菜室3～8℃だと言われています。先ほども述べましたが、じゃがいもに適した保存温度は7～20℃程度のため、冷蔵室よりは野菜室で保存した方が適していると言えるでしょう。

じゃがいもを野菜室で保存する場合は、そのままじゃがいもを入れておくのではなく、スペースがあれば保存容器やトレーなどに新聞紙を敷きじゃがいもを並べます。さらに上から新聞紙で蓋をして保存するとベスト。または厚手の紙袋に入れるのも手。容器に入れて保存する場合は、密閉しないように少し緩めに蓋をするのがコツです。

じゃがいもの保存方法～冷凍庫～

じゃがいもを冷凍保存することもできますが、生のまま冷凍してしまうとじゃがいもの組織が崩れ解凍時に水分が抜けてしまうため不向きです。じゃがいもを冷凍保存する場合は、電子レンジで加熱するか茹でるなどして火を通した状態で保存するのがおすすめです。生のまま冷凍保存したいなら、細く切った状態で水にさらしたあと、水けをしっかりとってから、フリーザーバッグに入れて保存しましょう。

じゃがいもの保存期間の目安

じゃがいもは上記の各保存方法でどれくらいもつのでしょうか。目安としては常温での保存期間は約２ヶ月、冷蔵庫の野菜室での保存期間は約１ヶ月、冷凍庫での保存期間は約3週間。紹介したのはあくまで目安であり、住んでいる地域の気候や家庭環境によって大きく異なるので注意しましょう。

切ったじゃがいものおすすめ保存方法

切ったじゃがいもを保存する場合は水に浸した状態で保存する必要があります。切ったじゃがいもが長い間直接空気に触れると、ポリフェノール色素やでんぷんが酸化してしまい、茶色や黒色に変色してしまう可能性があるためです。水に浸したままであれば、冷蔵庫で約1～2日なら腐らせずに保存できます。しかし、長時間水に浸した状態にしておくと栄養素が損なわれる可能性も。なるべく早めに食べきりましょう。

茹でたじゃがいものおすすめ保存方法

茹でたじゃがいもは、ラップで包むか容器に入れて蓋をしてなるべく空気に触れないようにしてから冷蔵庫で保管しましょう。また、少しでも保存期間を長くしたい場合は、皮がついた状態のまま茹でる方がおすすめです。

冷凍保存したい場合は、そのまま保存するのではなく一度マッシュ状につぶします。次でもう少し詳しく紹介していますので、ご参照ください。

マッシュポテトのおすすめ保存方法

マッシュポテトは冷凍保存に適しています。じゃがいもを茹でて皮をむき、マッシュ状にしてからフリーザーバッグに入れて冷凍するようにしましょう。解凍時のことを考えて、小分けでの保存がおすすめです。食品を冷凍する時は急速冷凍をすると鮮度が保たれると言われています。金属トレーにのせて冷凍すると急速冷凍がされるため、金属トレー等がある場合は試してみてください。

もしもじゃがいもの芽が出てしまったら

充分に注意していてもじゃがいもの芽が出てしまうこともあるでしょう。芽にはソラニンやチャコニンと呼ばれる有害物質が多く含まれているため、もちろんそのまま食べることはできません。ソラニンやチャコニンが多く含まれているじゃがいもを食べると、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状がでる可能性も。

このような状況を防ぐためにも芽が出てしまった場合は、芽と周辺の5mmくらいを取り除いて食べるようにしましょう。しっかり取り除くことで通常通り食べることができます。また、皮が緑色になった部分があれば、厚めに皮を剥いてしまいましょう。切ったあとのアク抜きも忘れずに！

まとめ

常温保存が基本のじゃがいもも、ポイントさえ押さえれば冷蔵・冷凍保存ができることが分かりました。皮がついたまま、調理途中でというタイミングによっても適した保存方法が異なるため、しっかり把握することが大切です。新聞紙やフリーザーバッグを使用して保存する、リンゴと一緒に保存するなどポイントもおさえてみてくださいね。

じゃがいものアイデアレシピをチェック！

さっぱり味で血液サラサラ効果！お弁当の1品に☆舞茸とじゃがいもの炒めカレー生酢

【材料（じゃがいも2個分）】
舞茸…1/2本
じゃがいも…2個（約200g）
小ネギ…約20g
◎めんつゆ（2倍希釈）…大さじ1
◎酢…小さじ2
◎さとう…小さじ2
◎カレー粉…小さじ1/2
塩・胡椒…少々
サラダ油…大さじ1

千切りに切ったじゃがいもを水に2～3回さらし、手でほぐした舞茸と一緒にフライパンで炒めます。ほんのり焼き目がついたら◎の材料と小ねぎ、塩、胡椒を入れて完成！さっぱりした一品で、お弁当のおかずにもおすすめです。

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たまには和風に！レンジで簡単♪いなり揚げポテトサラダ

【材料（4人分）】
じゃがいも（中）…４つ
きゅうり…1/2本
塩…2つまみ
薄揚げ…2枚
◎きび砂糖…小さじ2
◎酢…小さじ2
◎醤油…小さじ2
マヨネーズ…大さじ6

じゃがいも、きゅうりを使った通常のポテトサラダに油抜きして◎の味付けをした薄揚げを投入！すると、いつものポテトサラダが一気に和風テイストに変身します。じゃがいもは、レンジでチンするだけなので簡単に作れますよ。おつまみとしてもおすすめです。

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おかわり絶対！鮭とじゃが芋の炊き込みご飯

【材料（4人分）】
甘塩鮭…2切れ
じゃがいも…300g
米…2合
出汁…450cc
酒…小さじ4
薄口醤油…小さじ4
バター…10g
すりごま…大さじ1〜2
青ネギ…適宜
サラダ油…少々

じゃがいもは皮を剥き、一口大に切りフライパンで焼き色をつけます。甘塩鮭同じくフライパンで焼いたあと皮と骨を取り除き、そのまま他の材料と一緒に炊飯器へ！スイッチひとつで簡単に鮭とじゃがいもの炊き込みご飯の完成です。

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ヘルシー＆まろやか♡ほうれん草とじゃがいもの豆乳クリームパスタ

【材料（2人分）】
スパゲッティ（乾）…150 g程度
ほうれん草…3株
じゃがいも…小1個
ベーコン（薄切り）…100 g程度
無調整豆乳…200ml
粉チーズ…大さじ1
オリーブオイル…大さじ1
塩コショウ…少々

オリーブオイルをひいたフライパンで、切ったじゃがいもとベーコン、ほうれん草を炒め豆乳を加えて煮ましょう。最後に事前に茹でていたスパゲティと粉チーズを入れ、塩コショウで味を調え完成！時間がない時でも手軽にできるヘルシーなレシピです。

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素朴で優しいおやつ♡もっちり芋もちのみたらしあん

【材料（2人分）】
じゃがいも…大1個（約200g）
片栗粉…大さじ1
サラダ油…大さじ1～2
砂糖、水（A）…各大さじ2
醤油、みりん（A）…各大さじ1
片栗粉（B）…小さじ1
水（B）…小さじ2

マッシュ状にして片栗粉を入れたじゃがいもを一口大にしてフライパンで両面焼き色がつくまで焼き上げます。続いてフライパンにAとBの材料を入れみたらしあんを作ってじゃがいもにかけたら完成です。優しい味で子どものおやつにもピッタリ♪

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ヘルシーな♪豆乳とじゃがいものスープ

【材料（2人分）】
じゃがいも…250g
セロリ…1/2本
水…200cc
豆乳…300cc
無添加ブイヨン（アレルギー対応）…1袋
オリーブオイル…大さじ1
塩・こしょう…少々

鍋にセロリとじゃがいもを入れて水・ブイヨンを投入し10分ほど煮たあと、ブレンダーで混ぜて豆乳、塩・こしょうを入れて温めます。最後にカリカリに炒めたベーコンを入れて完成。生クリームやバターを使用していないヘルシーなスープです！

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味付けを変えるだけ！試してみて、塩肉じゃが！

【材料（4人分）】
じゃがいも…5つ
にんじん…1つ
玉ねぎ…1つ
豚バラ…200g
サラダ油…適量
黒こしょう…適量
ねぎ…少々
塩…大さじ1
にんにく…適量
料理酒…30ml
水…400ml
砂糖…大さじ1
中華だし…適量

豚バラとにんにくを炒めたあと、食べやすい大きさに切った野菜を一緒に炒めます。水、酒、中華だし、砂糖、塩を入れて弱火で煮て完成！通常の肉じゃがと作り方はほとんど同じなのに、ひと味違う肉じゃがに仕上がります♪　

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牛肉のしぐれ煮で・絶品和風コロッケ。

【材料（3人分）】
じゃがいも…350～400g
牛肉のしぐれ煮…約80g(大さじ4)
砂糖…小さじ2
白胡椒…少々
塩…2つまみ
小麦粉…大さじ1
卵…1個
パン粉…大さじ8
サラダ油…揚げ焼き程度

小さく切ったじゃがいもを煮立たせたあと、水分を飛ばします。じゃがいもをつぶして牛しぐれ煮と調味料を入れて冷まし、形を作ってキツネ色になるまで揚げたら完成！サクサク＆ほくほくとした食感がたまらない和風味のコロッケです。

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2018.09.08

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簡単アメリカ料理♡ポテトのミートソースグラタン♪

【材料（※直径20㎝の耐熱性ガラス皿1台分）】
じゃがいも…6個
ミートソース缶…1缶
とろけるチーズ…150ｇ
塩…小さじ1/2
牛乳…大さじ2

はじめにマッシュポテトを作り皿に敷き詰めていきます。その上にミートソース、チーズをかけて予熱しておいた200度のオーブンで20分焼いたら完成！グラタンとしてはもちろん、冷ますとキッシュ風に食べられるのでぜひ試してみてくださいね♪

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100均グッズで手作りバレンタイン♪「トルネードポテトチョコ」

【材料(作りやすい分量）】
じゃがいも…3個
揚げ油…適量
チョコレート（ミルク）…1/2枚
チョコレート（ビター）…1/2枚
竹串…3本

100均グッズを使用してじゃがいもをカットし、油で揚げます。湯せんで溶かしたチョコを揚げたじゃがいもにかけて完成！ポテトとチョコの組み合わせはクセになってしまうこと間違いなしです♪パーティー料理にもおすすめ！

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参考／文部科学省「食品成分データベース」

まとめ／暮らしニスタ編集部

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