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プロが比較!コードレススティック掃除機のおすすめの機種は!?

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プロが比較!コードレススティック掃除機のおすすめの機種は!?

2018年3月に、ダイソン社が「今後、コードレス・スティック型掃除機に開発を集中するため、キャニスター型掃除機の開発はしません」という宣言をした通り、今ドキの掃除機は、「コードレス・スティック型掃除機」が標準。
そこで今回は、7社8機種のコードレス掃除機にスポットを当てます。

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選ぶポイント①:「自立式」と「手持ち式」、「重さ」と「バランス」

一番最初に成功したスティック型掃除機は、スウェーデンのエレクトロラックス社の「エルゴラピード」です。映画のうたい文句に「原点にして頂点」という表現がありますが、その表現が似合うスティック型掃除機です。

何がスゴいのかというと、「軽い」ことです。スティック型掃除機の母体は「ハンディ掃除機」です。ハンディ掃除機に、ヘッドなどを装着して、スティック型掃除機にするわけですが、ハンディ掃除機はその名の通り、手で持つモノです。いろいろなものを装着すると重くなります。

これに対応するため「エルゴラピード」は、「自立式」にしました。床に自立する筐体に、ハンディ掃除機を埋め込む「2 in 1」構造を作り上げたわけです。優雅な逆T字型の掃除機の重さは、ほとんど床に掛かるので、とにかく軽い。掃除が非常に楽です。逆T字型のデザインは、まるでホウキ(魔女が乗り物としても使いますね)ですから、生活空間にこれほど合っているデザインも少ないでしょう。

それに対し、全く違うアプローチをしたのが英国のダイソン社。ダイソンは、ハンディ掃除機は、やはり手で持つとして、それに軽量パイプと軽量ヘッドを取り付けたスタイルを確立させました。「手持ち式」と呼ぶタイプです。ダイソンの日本でのシェアが高いためでしょうか。日本の全メーカーがこのスタイルの掃除機を開発しており、現在スティック型掃除機の主流になっています。

しかし、掃除機の重さの大半を手で支えるわけですから、10分も掛けるとかなり疲れます。このため、全メーカーは、持ちやすさと軽量化、そしてバランスに工夫を凝らしています。「重さ」と「バランス」。スティック型掃除機を選ぶ時の大きなポイントです。

今回、試みに手に掛かる重さ(以下 手加重。地上高:70cmに握り部をセットした時の重さ)を計り、「手荷重」として掲載しました。ちょっとしたことですぐ値が変わるため、±0.1kg近い誤差がありますが、参考にしていただければと思います。

選ぶポイント②:「吸引力」と「バッテリー」 


この仕事をしていて、皆、勘違いしていると思うのが「吸引力」です。多くの人が、「サイクロンシステム」=強力な「吸引力」と思っていますが、「サイクロンシステム」は「吸引力が変わらないシステム」です。また「吸引力」は、システムだけで決まるものではありません。

ヘッド、モーター、フィルターなどが密接に絡みます。ヘッドはゴミを掻き出す役割をしますが、あともう一つは、空気の流れを規制します。このためヘッドは小さい方が吸引力が高いです。スティック型掃除機は、ヘッド幅:25cm以下のものがほとんどです。これは吸引力を高くするためです。

モーターは回転数を上げる(「強」にする)と、吸引力は上がりますが、バッテリー時の持続時間が悪くなります。

吸引力は重要な要素ですが、今考えなければならないのは、掃除除去するモノが微細サイズにまで及んでいることです。掃除機はホコリを吸うモノと思っている方がほとんどだと思いますが、国民の1/3がアレルギー体質の今、掃除機は「アレルゲン」まで掃除できることが重要です。そして、ホコリとアレルゲンを比べると、アレルゲンは遥かに小さい、眼に見えない大きさです(20μm以上)。しかも小さいアレルゲンは、非常に吸いにくいのです。「強」で手早く済ませようとした場合、アレルゲンは取り切れません。

では、どうするかというと、「ゆっくり掃除をする」が解答です。もっと具体的に言うと「1㎡当たり20秒」が基準です。また、パナソニックのようにセンサーが付いている機種で確認してみると、取り切り時間は「強」と「標準」で極端には時間差はないようです。「標準」だと、音があまり勇ましくありませんが、ゆっくりかけると電気を節約しながら、アレルゲンまで、きちんと掃除できるモードといえます。

ただ、今の掃除機はパワーブラシが標準。掃除機任せにすると、どんどん進んで行きます。ここはメーカーサイドに工夫が欲しい所です。

選ぶポイント③:「排気浄化」


昔、掃除するときは、窓を開け、換気しながら掃除するのが基本でした。しかし、今はちょっと違います。空気汚染が酷い。例えば、花粉症の人は花粉が舞う時期、窓を開けて換気しながら掃除をするでしょうか? する人もいると思いますが、できる限り、避けたいものです。

今ドキのスティック型掃除機は「密閉空間」で使用されることを想定して作られています。このため掃除機は、HEPAフィルターなどで完全に細かいチリ(0.1μmオーダー)までトラップして、排気と共に細かいチリが部屋中を舞う、二次汚染を防ぐ構造になっています。掃除機でアレルゲンを吸ったはいいのですが、それが排気と共に、部屋中にばらまかれると、アレルギーが発症しやすい空間と化します。

このためのフィルターですが、月イチくらいでメンテナンスはしたいものです。今は流水洗いでキレイになるものがほとんどです。

注目の8機種をレポート。その特長は?

今回は、7社から、最新機種8台をお借りしました。
先に言っておきますが、パーフェクトモデルはありません。それぞれのメーカーの考え方を中心に、長所と気を付けるところがわかってもらえるようにレポートしたいと思います。

■エレクトロラックス「エルゴラピード リチウム プレミアム」


スウェーデンのエレクトロラックスは、欧州で五指に入る大家電メーカーです。いわゆる白モノの家電メーカーですので、この分野が強い日本メーカーに阻まれて、日本での知名度が高くはありませんが、世界では超一流のメーカーです。しかも、世界で初めて家庭用真空掃除機を世に出したメーカーでもあります。

エレクトロラックスがセレクトしたのは、「自立式」です。理由は、重心が非常に低いので、扱いが楽。というより、今までキャニスター型掃除機を使っていた人でも、軽いと思うでしょう。手荷重で約0.5kg。ペットボトル1本の負担です。しかも、ボタン1つでハンディ掃除機が取り出せるので、棚の掃除も連続してできます。その間、筐体は自立しています。本当に楽です。

ただ、まだ改良すべきところはあります。ヘッドです。ヘッドブラシがかなり「粗く硬い」のです。靴を履いて生活する欧米の場合は、土ボコリ、砂ボコリが主なためです。日本の場合は、素足と布ホコリが主で、ブラシは擦りつける方がベターとなり、日本のほとんどのメーカーはそれを採用しています。この点に対しては、ゆっくり掃除機を掛けることで対応することができます。

これ以外は、ほぼ美点です。デザインは美しいですし、自在に動かせます。ワンタッチではありませんが、ゴミ捨ても面倒ではありません。スタンドも小さいので、部屋の片隅におけます。しかも価格がすごくリーズナブル。原点にして、おすすめの一品です。

●寸法:265×140×1070mm、●重さ:2.5kg、●バッテリー 運転時間:約48分(標準)、約16分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:98%(注)、●排気:1.0μmのダストを99.99%除去、●アタッチメント:隙間ノズル、ロング隙間ノズル、ブラシノズル、布用ノズル、ヘッド・プロ・パワーuvノズル、ホース

注)国際規格IEC60312に基づく独立第三者機関SLGと同様の試験方法によるエレクトロラックス社ラボラトリーでのゴミ除去率テスト結果。

 

■エレクトロラックス「PURE F9」

PURE F9の最大の特徴は、重心を可変にしたことです。柄の長さと、下部に取り付けられていたハンディ型掃除機の位置を動かすことにより、重心が変えられます。これは、身長差があっても、同じ重さで掃除できるようにするためで、夫婦共家事に沿った仕様です。

可変部を持つため、本体は重いですが、手加重は1kgを切るか、切らないか。これは自立式のメリットで、エルゴラピードのほどの軽快さはありませんが、それでも自在に動かせます。

最新モデルだけあって、エルゴラピードより性能は吸引力、バッテリー性能共にパワーアップされています。フィルターは特に念入りに作られており、全部で5つ。空気清浄機並のクリーン度を誇ります。また、金属パーツが多いため、耐久性に優れます。

欠点はハンディ掃除機で使う時の重さです。3.2kgあります。重心中央にハンドルを持たせること。ホースを伸ばすことにより、本体を置いて清掃できるなどの工夫がされていますが、両手で掃除機を操ることが基本になります。片手で掃除機、空いた片手で椅子をどけるということはできなくなります。

家事を共同でしている夫婦、したい夫婦におすすめしたい一品です。

●寸法:250×216×845〜1200mm、●重さ:4.1kg、●バッテリー 運転時間:約60分(手為電力)、約30分(通常)、約17分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:99%(注)、●排気:0.5〜4.2μmのダストを99.99%除去、●アタッチメント:ブラシノズル、隙間ノズル、布用ノズル、デリケートブラシノズル、マルチアングルチューブ、UVヘッドノズル

注)国際規格IEC60312に基づく独立第三者機関SLGと同様の試験方法によるエレクトロラックス社ラボラトリーでのゴミ除去率テスト結果。

 

■シャープ「RACTIVE Air EC-AR2SX」


Airというペットネームが示す通り、「軽さ」が特長の掃除機です。なんと1.5kgしかありません。手加重の測定値でも、約1.0kg。「手持ち式」ですが、すこぶる楽です。そのためにパイプをドライカーボンにするなど、高い素材を入れ込んでいます。また、キャニスター型に比べると、いろいろな部分が細く、全体に華奢な作りです。ヘッドも小さいです。日本メーカーらしい凝った作りといえます。

面白くないのは、スィッチ類。クリック感に乏しく、押せたかわかりにくいです。メリハリを持ち、シャキシャキと動いて欲しい掃除機には似合わない感じです。

しかし、キャニスター型掃除機同様に使えるよう、いろいろな工夫がされています。一番便利なのは「ちょいかけフック」でしょうか? モノをどかすときなど、テーブルなどに引っかけることができ、とても便利です。アタッチメントの種類も多く、掃除できないところはなさそうです。また音も静かで、自動で十分キレイになります。

掃除機を自在に振り回して掃除したい方に、おすすめです。

●寸法:222×220×980mm、●重さ:1.5kg、●バッテリー 運転時間:約60分(弱×バッテリー2個使用、以下同様)、約40分(自動)、約16分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:性能データ記載なし、●アタッチメント:ふとん掃除パワーヘッド、タテヨコ曲がるすき間ノズル、スグトルブラシ、はたきノズル、すき間ノズル

 

■ダイソン「dyson cyclone v10 fluffy」


2012年に、DC35でスティック型掃除機に参入したダイソンは、一貫して「手持ち式」レイアウトを貫いてきました。手持ち式には、手提げ鞄のように提げるように持つタイプと、握りしめるタイプがありますが、ダイソンは後者です。また同時にダイソンは引きがね型のスイッチを採用。引きがねを引いた時だけ動作する仕組みです。このため手に常に軽く力を込める形になり、本体重量:2.58kg、手荷重:1.5〜1.6kgにも関わらず、扱い易く感じます。

今後スティック型掃除機しか開発しないと宣言したダイソンですが、その時発表されたdyson cyclone v10は、ダイソンが考えるスティック型掃除機の標準型といえます。

それは、0.3μmもの微細な粒子を99.97%捕らえる性能。部屋の空気よりもきれいな空気の排出。そして、最長60分のバッテリー駆動です。またヘッドの重要性も熟知しており、数年前からFluffy(フラフィ)と銘打たれたモデルには、CMでもお馴染みのソフトローラークリーナーヘッドが付きます。

完成度は高いですが、気になる点もあります。

1つは、ソフトローラークリーナーヘッド。径が大きいため、壁際ではどうしてもすき間が出来てしまいます。ローラーが変形するため押しつけて取ることも可能ですが、壁を擦っているようでもあり、もう一工夫欲しいです。

あとは動作音。しっかりしていて好感を持つと言う人と、五月蠅いという人に別れます。ダイソンの掃除機を語るときに必ず出て来る話で、一種の個性というべきかも知れません。今回のモデルは、ストップすると、モーターが止まった後、「ビューン」とゴムが戻るような音がして、ちょっと面白いです。

また、身体に排気がかかるのを嫌う人もいます。

デザインは、好き嫌いが分かれますが、強い色でアピールしています。掃除はある種、ハイテンションですべきことですから、プラスととるべきでしょうね。

●寸法:250×245×1232mm、●重さ:2.58kg、●バッテリー 運転時間:約60分(弱、ソフトローラークリーナーヘッド使用せず)、約40分(ソフトローラークリーナーヘッド使用時)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:性能データ記載なし、●アタッチメント:ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニソフトブラシ

 

■東芝「トルネオV コードレス」


東芝のスティック型掃除機の特長は、「手持ち式、手提げ型」で重さのバランスがいいことです。本体重量:1.9kg、手荷重:1.4kgと決して軽くはないのですが、持ちやすく、扱い易いのが最大の特徴です。

従来の日本の掃除機を強く意識しており、出来は良いのですが、バッテリーの駆動時間を気にし過ぎているような気がします。

例えば、ヘッドを3秒浮かせると自動停止します。節電のためというのは分かるのですが、ヘッドを3秒程度持ち上げるのは、ままある話しで、その度にON、OFFが繰り返されるのは慣れませんでした。また「ゴミのこしまセンサー」は、とても使える機能ですが、どれくらいのサイズのゴミを検知しているのか取説記載がないなど、不備も見受けられます。

いいなと思ったのは、ハンディ掃除機で使用できるエアーブローノズル。極細のノズルもあると用途がグンと拡がるので、次は是非加えてもらいたいと思います。

全体的に、よくまとまっており、使う人を選ばないモデルです。

●寸法:266×224×1030mm、●重さ:1.9kg、●バッテリー 運転時間:約20〜25分(標準)、約8〜20分(おまかせ)、約8分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:性能データ記載なし、●アタッチメント:エアブローノズル、ふとん用ブラシ、すき間ノズル、丸ブラシ、附属品用ホース

 

■パナソニック「パワーコードレス MC-SBU820J」


格好いいデザイン。必要十分なスペックのスティック型掃除機です。

しかし不満もあります。持ちにくいときがあるのです。パナソニックはダイソンと同じ様に、「手持ち式 握りしめ型」を採用しています。ダイソンの場合、常に引きがね型のスィッチを引いている必要がありましたので、手に力も入ります。
このためイイ塩梅に持つことができたのですが、パナソニックの場合は、スィッチを入れたら動作しっぱなしになります。どうしても、ゆるく持ちます。そうすると手首が折れ、手が上プレートに当たってしまうのです。逆な言い方をすると、パナソニックは意識して持つことが必要なのです。その上、本体重量は2.5kgで、手荷重は約1.8〜1.9kg。ちょっと重いです。

しかし、そこ以外はハイスペックです。特にアレルゲン除去に関して言うと、パナソニックは強い。理由は、アレルゲンの有無(約20μm以上のダスト)をクリーンセンサーが示してくれるからです。アレルゲンをキレイにするためには、1m2/20秒は目安となりますが、こちらはセンサー判断。分かりやすいです。また壁際になると、ヘッド前方のすき間を大きくしてホコリを逃がさない「ガバとりヘッド」など創意工夫が盛り込まれています。

アレルギー体質の方には是非と言いたいのですが、使い難いと掃除回数が減ります。そうするとアレルゲンが溜まる悪循環になります。このため実際手に持ってからの購入をおすすめします。

●寸法:240×218×1175mm、●重さ:2.5kg、●バッテリー 運転時間:約50分 / 65分(ロング、ノズルブラシ回転なし / 回転あり)、約18〜40分(自動)、約6分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:性能データ記載なし、●アタッチメント:ペタすき間ノズル、すき間用ノズル、ふとん清潔ブラシ、ロングホース

 

■日立「パワーブーストサイクロン PV-BFH900」


日立は根本的な仕様をガンガン変えてくるメーカーではありません。基本オーソドックスなスティック型掃除機といえます。

「手持ち式 手提げ型」でバランスもいいです。重さ:2.1kg。手荷重は、約1.4〜1.5kgです。持ちやすいので、使い手を選びません。日立らしく細かいところまで完成度は高いです。排気口が左右にあり、身体にかかる排気口を閉じることができる仕組みは、余りにも日本らしい気配りで笑ってしまいました。

ただ手首を捻ったときヘッドが浮きやすかったり、パワーヘッドの回転が強く、移動速度がかなり速かったりと、気に掛かるところはあるのも事実です。

また本体だけでなく、アタッチメントにも手を抜かずきっちり詰めています。中でもほうきのようなブラシと細いチューブを組み合わせた「ほうきブラシ」は机の引き出しを掃除しても、クリップなどちょっと大きいものは吸い込まれずにすむという工夫がなされています。

ずば抜けた機能は持ちませんが、楽に掃除ができる工夫が満載。日本メーカーらしい掃除機で、使う人を選びません。

●寸法:308×255×1012mm、●重さ:2.1kg、●バッテリー 運転時間:約60 / 40  分(標準、パワーヘッドOFF / ON)、約8〜20分(おまかせ)、約8分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:性能データ記載なし、●アタッチメント:2WAYすき間ブラシ、ミニパワーヘッド、ほうきブラシ、ハンディブラシ、スマートホース

 

■三菱電機「iNSTICK ZUBAQ」

初代は、掃除機と空気清浄機の2つを融合させたためでしょうか、余り使いやすいとは言えない掃除機でした。しかし、その欠点にまるまる対応した二代目は、素晴らしい仕上がりになっています。

一番の特長は、スタンドにもあります。唯一、ヘッドを見せないスタンドです。このためでしょうか、「オブジェ?」と言いたくなるような、雰囲気を漂わせます。このオブジェ感覚は三菱特有のモノです。コードレスは基本出しっ放し前提ですから、非常に重要です。

しかし、このスタンドの美点は、上から取ると「ハンディ型掃除機」が取れ、横から取ると「スティック型掃除機」が取れることです。ちょっとしたギミックですが、便利さと楽しさが同居した仕様。生活家電はこうあって欲しいという感じです。

持ち手は、手持ち式手提げ型。重さ:1.8kg。手荷重:約1.1〜1.2kg。かなり軽いバランスです。そこから先は、小型サイクロン「風神」の技術が活きてきます。吸引力も十分ですし、ヘッドもよくゴミを掻き出します。前進パワーもかなりのモノで、1m2/20秒とした場合、やや速めです。

アタッチメントは、ふとん用のヘッドはあるものの、他社に対して少ないです。ただ、これでほとんどの場合、用が足りるのも事実です。

掃除機として高い完成度だと思います。が、個人的にはもう少し色使いがスポーティでもイイかなと思います。掃除は身体を最も動かす家事ですから。

室内インテリアに、こだわりのある人はもちろん、いろいろな人におすすめできるモデルです。

●寸法:225×190×1005mm、●重さ:1.8kg、●バッテリー 運転時間:約40 分(標準)、約8分(強)、●ゴミ除去(ダストピックアップ)率:性能データ記載なし、●排気:0.3μm以上の微細なゴミを99.9%逃がさない、●アタッチメント:アレルパンチふとんクリーンブラシ、エアブローノズル、毛ブラシ

 

文/多賀一晃
1961年生まれ。慶應義塾大学大学院理工学部卒。大手メーカーにて商品開発、企画を担当後独立。国内はもちろん、世界最大の家電見本市「IFA」等で世界中の家電を取材し、役立つ情報を「生活家電.com」から発信中。日本経済新聞夕刊の家電製品特集や土曜日別冊「日経プラス1」の「家電ランキング」選者、WEDGE Infinity「家電口論」主筆としても活躍。

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