コラム

7割の人がパワハラ被害者!?モラハラ、暴言、嫌がらせ…体験談

更新日：2017.10.28

今、社会問題になっているパワハラやモラハラですが、なかなか声を上げにくいこともあり、潜在的な被害者はかなりの数がいるのではないかと思われています。

そこで今回は「今までに体験したパワハラ被害」について、主婦100人に聞いてみました。

職場でパワハラ被害にあったことはありますか？

YES　　　67人
NO 　　　33人

なんと、7割近くの人が「パワハラ被害体験がある」という驚きの結果に……。
いったいその内容はどんなものなのでしょうか？

▼ケース１：モラハラ的な発言
・「28歳のときに派遣で働いていた派遣先の総務部長に『結婚したらすぐに辞めろよ。ほかの男のものになった女に用はないから』『細すぎて気持ちが悪い。近寄りたくもないくらい細い女は嫌いなんだよね』『早く結婚して辞めろ。そしたらもっと若くて綺麗な女を入れられる』など、毎日言われ続けて3年。結婚したので辞めました」

相手の人格を否定するような発言……本当に許せないですね。
業務とは無関係なイヤミを言われたり、イヤがらせを受けたケースはほかにもたくさん寄せられました。

▼ケース２：威嚇される
・「高校生のときのバイト先で、男性の店長に怒鳴られたり、顔を近づけて威嚇されたりしました。他のバイトの高校生や大学生も店長の迫力に圧倒され、泣きながら仕事をしていました。今思うとパワハラです」

不必要な威嚇や、暴力に近い行為はパワハラと捉えられても仕方がないと言えますね。ひと昔前は「パワハラ」という言葉もなかったので、黙って耐えていた人も多い時代でした。

▼ケース３：仕事を回してもらえない
・「仕事を教えてくれず『自分でマニュアルを見て勉強しろ』と言われ、また、私にきた仕事も取り上げられました。マニュアルを見て勉強していると、『なぜ何も仕事をしないんだ』と怒鳴られたりしたので、耐えきれず異動願いを出しましたが、異動先でも同じタイプの先輩だったので、鬱状態だったこともあり休職後に退職しました」

・「係長のときに課長に注意助言したことで嫌われてしまい、その後、雑用しかさせてもらえなくなった」

「仕事をさせてもらえない」というのは、精神的にかなり苦痛なもの。正当な理由がない限りは納得がいかないですし、上司のさじ加減ひとつで全てが決まってしまうのは、「しょうがない」という言葉で片づけるわけにはいきませんね。

▼ケース４：相談したが解決せず
・「無視や言葉の暴力を受け、みんなが嫌がるような仕事を押しつけられた。上の人に相談したが解決せず、2年くらいは我慢したけれど結局辞めてしまった」

・「意地悪で有名な先輩が私の指導にあたったとき、業務上必要な端末の操作手順などを書いたノートがうまく活用できずにいたら、その先輩に『こんなメモの取り方では意味がない』と破られました。上司にそのノートを見せましたが、『女性社会の職場で長く働いてくれる社員は大事だ』と間接的に言われて終わりました」

上司の横暴やパワハラが会社の風土になっていると、訴えても状況が変わらない場合もあり、「泣き寝入りして辞めてしまった」という回答が多くみられました。
パワハラをしている人が管理職の場合、会社が波風立てたくないあまりに不問にするケースもあるようです。

▼ケース５：全員で訴えて改善
・「部下を私物のように扱う課長に引っ越しの手伝いを依頼され、『強制ではないよ。でも、今まで断ったやつは全部飛ばされているよ』と駆り出されました。同期みんなで代休申請を出して、部長に直接呼ばれるように仕向け、課長の行動を細かく報告。課長が別の支社に飛ばされました」

少数ですが、上司や会社に訴えて改善されたというケースもありました。
退職を感じるほど追い込まれているのであれば、一度くらい訴えてから辞めるというのでもいいのでは？

職場というのはそもそも上下関係があるものなので、どこからがパワハラなのかの線引きが難しいもの。
けれど、あきらかに理不尽な場合は泣き寝入りせず、人事や労組に相談してみることも大切です。
外部のユニオン（労働組合）でも相談にのってくれるので、納得いかない場合は話をしてみるのもひとつの手ではないでしょうか。

文／吉田直子
※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より
写真© aijiro - Fotolia.com

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