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コラム

また動悸…?心配で不安な更年期の症状を薬剤師が解説

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また動悸…?心配で不安な更年期の症状を薬剤師が解説

「激しい運動をしていないのに、急に胸がドキドキすることがある」
「夜寝ているときに突然、動悸がしてなかなか眠れない」

動悸とは、心臓の動きの乱れや、その強さ・速さを不快に感じることをいいます。

動悸があると、出かけるのも不安になってつらいですよね。40~50代になり、このような症状がある方は、もしかしたら「更年期が原因」の動悸かもしれません。更年期には、自律神経のバランスの乱れから動機が起こりやすくなるのです。

この記事では、更年期の動悸の原因やおすすめの対処法について、ご紹介します。動悸の対処法を身につけて、安心で快適な毎日を過ごしていきましょう。
(文/薬剤師 西里美咲)

更年期は自律神経の不調から「動悸」が起こりやすい

更年期の動悸の特徴や原因をみていきましょう。

更年期の動悸とは?

更年期の動悸は、緊張や運動などの、これといったきっかけがないにもかかわらず、胸のドキドキや息苦しさが起こることが特徴です。

更年期の動悸の原因は?

更年期の動悸は、女性ホルモンの分泌の急激な低下によって、拍動や呼吸などをコントロールしている自律神経が乱れることで生じると考えられています。
さらに、緊張やストレス、不規則な生活といった、自律神経が乱れる要因が重なると、動悸が起こりやすくなります。

動悸が起こったら慌てずリラックスして対処しよう

次に、誰でも簡単に、すぐにできる動悸の対処法を4つご紹介します。

1.まずは落ち着いて深呼吸しよう

動悸を感じたら、まずは楽な姿勢で深呼吸(腹式呼吸)をして、気持ちを落ち着かせましょう。深呼吸をする際は、次のようなポイントを意識してみてください。

・肩の力を抜いてリラックスする
・鼻から吸った息を、口からゆっくりと吐き出す
・息を吐き切る

しっかりと息を吐き切ることで、緊張状態がとけてからだが温まり、リラックス効果が期待できます。

2.動悸に効果的なアロマを活用しよう

動悸の緩和効果が期待できるアロマオイルを取り入れるのもおすすめです。ぜひ、深呼吸の際に取り入れてみましょう。

<動悸の緩和におすすめのアロマオイル>
・ラベンダー
・ネロリ
・マジョラム
・ジュニパーベリー
・メリッサ
・ローズオットー

これらのアロマオイルを、ティッシュなどに1滴落として、その香りをかぎながら深呼吸すると、リラックスできます。
お気に入りの香りを見つけて、カバンに携帯しておくといいでしょう。

3.1分間の瞑想をしてみよう

自律神経を整えるためには、瞑想して無の時間をつくることもおすすめです。瞑想は、質の良い睡眠や深呼吸、ストレス解消にも効果的です。

<瞑想のポイント>
・目を軽く閉じて、深呼吸をする
・呼吸のことだけ考える
・自分がリラックスできるポーズで行う

動悸を感じたときだけでなく、普段から、1日1分でも瞑想を習慣にしておくと、動悸の予防にもつながります。

4.動悸に効果的なツボ「神門(しんもん)」を押してみよう

神門は小指の下方、手首の内側にできるシワの小さなくぼみを指します。心とつながっているといわれているツボで、緊張や過度の不安を和らげる効果が期待できます。

動悸を感じたら、このツボを気持ちいいと感じる程度に、息を吐きながらゆっくり押してみましょう。左右交互に、反対の手の親指で数回押すうちに、気持ちが落ち着いていきますよ。

長引く動悸の症状には「漢方」で体質改善を

「いろいろ試しても動悸が治らない」
「動悸が不安で気持ちが落ち着かない」
そうした長引く更年期の動悸には、漢方薬が向いています。

漢方薬は、からだ全体のバランスを整えることを目的とするため、女性ホルモンや自律神経の乱れも根本から改善を目指せます。実際に、医療現場でも動悸の治療に漢方薬が用いられています。

更年期の動悸のように、検査で異常がないにもかかわらず、動悸や胸苦しさなどの慢性的な症状に悩む方は、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

<更年期の動悸におすすめの漢方薬3選>

●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):やせて体力がなく、冷え症の方
血(けつ・血液)の不足を補い、めぐりをよくしてからだを温めることで、さまざまな婦人科系の症状に効果を発揮します。
更年期障害や自律神経失調症などにもよく用いられます。

●半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):喉のつかえ感があって、胸苦しい方
精神的な不安や緊張を取り除いて、心を落ち着かせてくれます。

●柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):体力があり、動悸とともに不安やイライラ、不眠などがある方 
神経の高ぶりをしずめて、心とからだの状態をよくしてくれます。

ただし、漢方薬を選ぶときに重要なのは「その人の状態や体質に合っているか」ということです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるためには、プロの力を借りるのがおすすめです。「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

AIを活用した「オンライン個別相談」なら、スマホで完結するサービスですので、対面では話しにくいことも気軽に相談できます。漢方に詳しい薬剤師が一人ひとりに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅まで郵送してくれますよ。

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動悸の不安を解消して楽しい毎日を過ごしましょう

なんの前触れもなく起こる動悸は、とても不安になるものです。
更年期の動悸には、深呼吸やアロマテラピー、瞑想などで呼吸を整えてリラックスしたり、動悸に効果的なツボを押したりすることが効果的です。

それでも動悸が気になる場合は、専門家に相談して漢方薬を取り入れてみるのもいいでしょう。
自分に合った対処法を身につけて、動悸の不安のない楽しい毎日を送りましょう。

<この記事を書いた人>
薬剤師 西里美咲
大学時代は生薬学研究室に所属し、美容成分の研究を行う。卒業後は製薬会社勤務、調剤薬局勤務を経て、現在は3人の子供の育児に奮闘しながら執筆活動中。
自身の妊娠中や産後の不調を、漢方の服用と生活習慣の見直しにより改善できた経験から、漢方やセルフケアの効果を実感し、同じように不調に悩む女性をサポートしたいと考えている。
パーソナルリンパケアリスト資格所有。

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