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ドリップコーヒーとは?おすすめの淹れ方やコツを詳しく解説

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ドリップコーヒーとは?おすすめの淹れ方やコツを詳しく解説


淹れたてのコーヒーの香りは、なんとも落ち着きますよね。コーヒーの淹れ方はいくつかあるのですが、なかでも人気なのがドリップコーヒー。

今回はそのドリップコーヒーについて、おすすめの淹れ方やおいしく淹れるコツなどを少し詳しく解説します!

ドリップコーヒーとは?

ドリップコーヒーとは、コーヒー豆の粉にお湯をかけ、お湯の重さで圧力をかけながらろ過するようにして、豆の成分を抽出するコーヒーのこと。コーヒー豆の内部へお湯を浸透させ、豆に含まれているエキスをしっかりと染み出させるのが特徴です。

「コーヒー豆の粉にお湯をかけ、お湯の重さで圧力をかけながら…」と作業はシンプルなのですが、淹れ方によってエキスの出方が変わるのが、ドリップコーヒーの面白いところ。
また、豆の量や挽き方、お湯の温度、お湯をかけるスピードなどによって仕上がりが大きく変わってきます。

ドリップコーヒーのうち、コーヒーケトルの湯を人の手でゆっくりと注いで淹れるのが「ハンドドリップコーヒー」。
一方、カフェやコンビニエンスストアなどでは業務用マシンを使ったり、家庭でもコーヒーメーカーを使ってドリップコーヒーが作られることもあります。

では、そんなドリップコーヒーと他のコーヒーの違いや、おいしく淹れるコツなど、ドリップコーヒーについてさらに詳しく見ていきましょう。

他のコーヒーとドリップコーヒーの違いは?

コーヒーショップや喫茶店などでは、ドリップコーヒーのほかにもエスプレッソなどがありますよね。家庭やオフィスなどでは、さっと作れるインスタントコーヒーも便利で人気です。

そうした他のコーヒーとドリップコーヒーはどう違うのでしょうか。おさらいしてみましょう。

◎エスプレッソとドリップコーヒーの違い

エスプレッソは専用のマシンで高い圧力をかけ、沸騰したお湯の水蒸気圧でコーヒー粉に瞬間的にお湯を通して一気に抽出するコーヒーのこと。20~30秒ほどの短時間で、コーヒー豆の一番おいしいところだけを抽出するコーヒーと言われています。

抽出される量も違い、ドリップコーヒーがコーヒー豆10gで150ccほど抽出するの対し、エスプレッソの抽出量はコーヒー豆7~8gで約30ccほど。同じ豆を使っても、エスプレッソのほうがドリップコーヒーよりもお湯に溶け出す成分の濃度が高くなります。

そんなエスプレッソは雑味がなく、コーヒー豆のコクや苦味、甘味、酸味が引き出されたコーヒーではあるのですが、飲み慣れないうちは「ドリップコーヒーよりも濃くて苦い」という印象を持つかもしれません。
ただし、カフェインの含有量は深煎り豆を使うことなどからエスプレッソのほうが少なめ。これは意外かも?!

◎インスタントコーヒーとドリップコーヒーの違い

顆粒や粉をカップに入れて、熱いお湯を注ぐだけで飲めるインスタントコーヒー。

そのインスタントコーヒーとは、コーヒー抽出液から凍結乾燥(フリーズドライ)や噴霧乾燥(スプレードライ)によって水分を除いたもの。ですから、水分を注いであげると元のコーヒー抽出液に戻るという仕組みなのです。

抽出液を一度顆粒や粉にしている分、香りや風味は淹れたてのドリップコーヒーよりは劣ってしまうかもしれません。でも、器具などを使わず、忙しいときにサッと作れるのがインスタントコーヒーの魅力。
家庭では状況によってドリップコーヒー、またはインスタントコーヒーを選べるように、どちらも常備していることも多いかもしれませんね。

カップ1杯分に含まれるカフェイン量は、ほぼ同じです。

ドリップコーヒーを淹れるために必要な道具が知りたい!

ドリップコーヒーは家庭でも手軽に飲むことできます。ただし、ドリップコーヒーを淹れるためには道具が必要。

最近はコーヒーショップやちょっとしたスーパーマーケット、通信販売などでもドリップコーヒーを作るための道具を購入することができますよ♪ 

ここでは、ハンドドリップコーヒーを淹れるのに必要な道具をチェックしてみましょう。

◎ドリッパー

ドリッパーは陶器やプラスチックなどで作られた、三角錐のような形の道具。2つのタイプがあり、底の穴が3つ空いている「3つ穴タイプ」はスピーディに抽出されるので雑味が出にくく、軽やかな味になります。
もうひとつは、底の穴が1つだけ空いている「1つ穴タイプ」で、こちらは比較的ゆっくり抽出されるので、濃厚でコクのあるコーヒーに仕上がります。

◎サーバー

ドリッパーの下にセットして、抽出された液体を受けて保存する容器のこと。抽出が終わったら、各カップへコーヒーを注げる形状になっています。ガラスやステンレス、陶器など、様々な素材のものがあります。

◎コーヒーミル

コーヒー豆を挽かれた状態で購入するなら、コーヒーミルは不要。でも、豆のままで購入したものなら、ドリップコーヒーを淹れるために一度細かく挽く必要があります。

豆を挽くために使うのはコーヒーミルという道具。手動や電動があり、好みで選びましょう。ちなみにドリップコーヒーでは、コーヒー豆は中細挽きや中挽き程度にするのが人気ですが、いろいろな挽き方で味の違いを試してみるのもいいですね♪

◎メジャースプーン(または量り)

コーヒーの粉をすくって量れるメジャースプーン。なくてもコーヒーを淹れることはできますが、気に入った濃さのコーヒーをいつでも作りやすくするためには、メジャースプーンや量りがあると便利です。

◎コーヒーケトル

ドリップコーヒーをおいしく淹れるためには、コーヒーの粉に静かに細く、ゆっくりとお湯を注ぐのがポイントになります。そのためには細口タイプのケトルがおすすめ。一般的なやかんでももちろん、コーヒーを淹れることはできますが、ごく細~くお湯注ぐのはかなり労力がいるかも…。、

◎ペーパーフィルター(またはネルフィルター)

ペーパーフィルターはいろいろなサイズが販売されていますが、ドリッパーと形やサイズの合うものを選ぶようにしましょう。おいしいコーヒーを淹れるために、これは守りたいポイント!

また、繰り返し使える布製のネルフィルターもありますが、使い切りのペーパータイプのものが家庭では気軽に使いやすそうです。

◎キッチンタイマー

メジャースプーンと同様に、用意しておくと便利。好みの味わいに仕上げる抽出時間が一度わかれば、次回も同じ時間で抽出することで、お気に入りの味を再現しやすくなりますよ。

◎カップ&ソーサー

ドリップコーヒーができあがったら、飲むためにはカップを使いますよね。マグカップでたっぷり飲むのもよし、ソーサー付きのカップで優雅に演出するのもよし。好みのカップに注いでゆっくり楽しみましょう!

以上、ハンドドリップでコーヒーを淹れるために必要な道具ご紹介しました。もし、コーヒー粉と水をセットして“スイッチオン”でドリップコーヒーが淹れられるコーヒーメーカーがあれば、ほかにはメジャースプーン、ペーパーフィルター、カップ&ソーサーがあればOKです。

ドリップコーヒーのおすすめの淹れ方が知りたい!

いよいよ、ドリップコーヒーをおいしく淹れる方法をご紹介します。バランスのよい味わいに仕上げるためには、1杯でも10杯でも、お湯を注ぎ始めてから完成するまで約3分間で抽出するのが目安です。

のちほどお話しする「ドリップコーヒーを淹れるコツは?」と合わせて、よかったら参考にしてみてくださいね。

◎STEP1…器具とコーヒー粉を準備する

コーヒーは淹れるときの温度が味にかかわる飲みもの。可能ならドリッパー、サーバー、カップなどを温めておきましょう。
ペーパーフィルターは底と側面の接着部分を折り、ドリッパーに軽く抑えつけるようにして置きます。

1杯分のドリップコーヒーの粉の量は8~12g程度。好みで加減して使いましょう。コーヒーの粉をメジャースプーンで入れ、ドリッパーを軽く振って粉の表面を平らにします。こうすることで、全体にムラなくお湯を注ぎやすくなりますよ。

◎STEP2…お湯を沸かす

コーヒーケトルに水を入れて火にかけ、沸騰したら加熱をやめます。抽出に最適なお湯の温度は95℃と言われていますが、沸騰直後のボコボコとした泡立ちがおさまったころがちょうど95℃前後。

◎STEP3…1回目のお湯を注ぐ

コーヒーケトルで沸かしておいたお湯を20ccほどだけ注ぎます。注ぎ方は、コーヒー粉の中心あたりから外側に向かって円を描くようにそ~っと。そして20秒ほど待ちます。粉全体にお湯を浸み込ませ、蒸らすイメージです。

サーバーに数滴、ポタポタと抽出液が落ちてくる程度がちょうどよい量です。

◎STEP4…2回目のお湯を注ぐ

2回目はドリッパーからあふれない程度まで、たっぷり注ぎます。ケトルを上下させながら、コーヒー粉に「の」の字形にお湯をかけていきます。ドリッパーのなかで粉が対流して、モコモコと盛り上がってくるのが理想的。

◎STEP5…3~6回目のお湯を注ぐ

モコモコとした盛り上がりが崩れないうち、コーヒー粉表面の中央あたりが少しくぼんできたら、3回目を注ぐタイミング。「の」の字を描くように注ぎます。このときのお湯の量は2回目よりは少なめ。

同様にして3回目、4回目と徐々にお湯の量を少なくしながら繰り返し、合計5~6回に分けてお湯を注ぐようにしましょう。

◎STEP6…カップに注ぐ

サーバーのメモリを見て、予定していた量になったらドリッパーを外します。抽出されたコーヒーは最初のほうが濃く、あとのほうは薄くなっているので、全体を軽く混ぜて濃度を整えるとよいでしょう。

温めておいたコーヒーカップに注いで、できあがり!

ドリップコーヒーを淹れるコツは?

最後に、ドリップコーヒーをおいしく淹れるためのコツをもう少し詳しくご紹介しますね。ただし、すべて守ろうとして難しい飲み物に感じてしまうのは本末転倒というもの。
楽しくできる範囲で、自分好みのコーヒーにするためにできることだけ取り入れてみてくださいね♪

◎コツ1…「蒸らし」はしっかり

おいしいドリップコーヒーを作るためには、1回目の注ぎ方がとても大切。
先ほどご紹介した「おすすめの淹れ方」のSTEP3のように、ごく少量のお湯をそっと注ぎ、コーヒー粉全体にまんべんなくお湯を含ませてから20秒ほどおいて「蒸らす」のがポイントです。
こうすると、コーヒー豆に含まれるガスが放出され、コーヒー粉とお湯がなじみやすくなり、粉全体にお湯が浸透しやすくなります。

◎コツ2…お湯は中心から「の」の字に注ぐ

お湯を注ぐとき、コーヒー粉表面に対し、中央あたりへ、90度くらいの角度でお湯を静かに注ぎ始め、外側へ小さな円を描くように広げていきましょう。とくに1回目に注ぐときには、これは守るのがおすすめです。
逆にコーヒー粉表面に対し、外側から中央へ…という順でお湯を注いでいくと、粉全体から成分を抽出するのが難しくなります。

◎コツ3…フィルターにお湯をかけない

お湯を注ぐときにペーパーフィルターにお湯をかけると、ペーパーフィルターを伝わって液体が落ちるので、コーヒーの成分がしっかりと抽出できなくなります。お湯はコーヒー粉にかけるようにするとよいでしょう。

◎コツ4…水にこだわる

コーヒーの約99%を占めるのは水。水道水でもミネラルウォーターでもよいのですが、おいしいドリップコーヒーにするためには、できれば汲みたて沸かしたてのものを使いましょう。

また、水は含まれるミネラル分によって「硬水」と「軟水」に大きく分けることができますが、コーヒーも水の硬度によって味わいが変わってきます。
硬水でドリップコーヒーを淹れると苦みが強くなりやすく、軟水で淹れるとマイルドでコーヒー豆の特徴が出やすくなります。
ちなみに、日本の水道水は地域によりますが、ほぼ軟水と言われています。軟水、硬水どちらで淹れるかは好みですが、水の違いで味わいが変わることを知っておくと、自分好みのコーヒーが探しやすくなるかもしれませんね♪

まとめ

ドリップコーヒーは道具さえそろえば、淹れ方はカンタン。でも、淹れ方のちょっとした違いや素材によっても味わいが変わる、奥深い飲みものなのですね!

次にドリップコーヒーを淹れるときには、どんな味になるのかな?とワクワクしながら、これからもドリップコーヒーを自由に楽しんでいきましょう。

文/北浦芙三子

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