コラム

あなたの好きな「朝ドラ」は？主婦イチ押しの人気作品をチェック！

更新日：2017.10.27

主婦のみなさんが大好きなＮＨＫの朝の連続テレビ小説、通称・朝ドラ。忙しい朝に、ほっとできるひとときですよね。最近では放映時間が前倒しされ、働いている主婦も見られるようになりました。
さて、そんな歴代の朝ドラの中で、女性たちに最も人気があったものは？　既婚女性に「あなたの好きな朝ドラ」を聞いてみました。

クドカン脚本に感動。「ロス」も大量発生した『あまちゃん』

・「朝ドラを見たことがなかった私がはまったのが、『あまちゃん』。“あまロス”にもなりました」（41歳・無職）

・「主人公がいわゆる“ドラマのヒロイン”ぽくなくて、“本当にいそうな魅力的な女の子”だった。物語もパターンを少しずつ外しながらもいろんな伏線をあまさず回収し、大団円に向かったのが凄いと思う」（52歳・専業主婦）

・「見るだけで朝から明るい気持ちになれた！　１回しか登場していないキャラまで覚えてます」（44歳・専業主婦）

・「役者もすべてよいし、コメディーだが、何より、震災のことが描かれているのがぐっときた」（43歳・専業主婦）

・「能年玲奈（のん）ちゃん演じるアキのキラキラした弾けんばかりの元気さや、橋本愛ちゃん演じる美しくて綺麗なユイちゃん。対照的な2人が同じアイドルになるというストーリーも斬新で面白かったです。そして音楽も最高！　オープニング曲は結婚式で使用したくらい大好きな曲になりました」（39歳・専業主婦）

“あまロス”なる現象まで発生した『あまちゃん』。現代的なテーマを扱った、新しいタイプの朝ドラでした。主演ののんさんは、映画『この世界の片隅に』で声優としても活躍していますね。

女性の自立と仕事を前向きに描いた『とと姉ちゃん』

・「朝ドラ史上初の結婚も出産もしない女性主人公。女性の成功や幸せが必ずしも結婚・出産が条件ではないことを世の中の人に印象付けたと思います。高畑充希さんの控えめだけどひたむきな表情が、現代を生きる女性にも通じる強さやしなやかさを表しているようでした」（40歳・会社員）
・「高畑充希さんがとてもかわいらしかったし、家のために恋も捨てて、頑張る姿に感動しました」（46歳・パート）

「厳しい社会の中で強く生き抜く女性の姿が心に響きました。暮らしのアイデアで心が豊かになっていく様も面白みがあった」（41歳・契約／派遣社員）

現代の女性の共感を得たのが『とと姉ちゃん』。恋をあきらめ、仕事に猛進するヒロインの姿が胸を打ちました。「暮らしの手帖」のファンの支持も多かったようです。

おディーン様ファンも急増しました。爽やかな『あさが来た』

・「女性実業家の活躍話というストーリーも面白いけど、なんといっても五代様がかっこよすぎです。ネタバレは伏せますが、例の回は号泣必至でした」（34歳・専業主婦）

・「女性が社会的に活躍するのは難しかった、江戸末期から明治の時代なのに、銀行を作り、大学を作ったあさにすごく勇気をもらったし、応援したくなりました。また、登場する女優さん、俳優さんがみんな好きでした」（32歳・専業主婦）

・「朝ドラはあまり見ませんが、好きな女優（野々すみ花）が出演するので『あさが来た』を見ていました。最初は女優目当てでしたが、ストーリー展開のテンポの良さ、恋の行方に胸をキュンとさせられて面白かったです。やっぱり朝ドラはキャストよりもストーリーが第一！」（40歳・専業主婦）

女優さんや俳優さんの人気が高かったのが『あさが来た』。この作品で、五代様役のディーン・フジオカさんが大ブレイクしましたね。明治の時代に銀行を設立するという、ヒロインの力強さも印象に残りました。

夫婦ともに人気。水木ブームを生んだ『ゲゲゲの女房』

・「松下奈緒と向井理が役に合っていて、ストーリーも面白かったです」（44歳・専業主婦）

・「もともと水木しげる先生が好きで、どんな物語になるのかが楽しみでした。向井理さんや窪田正孝さん、斎藤工さんの演じた役もとても魅力的で毎朝見るのが楽しかったです」（47歳・専業主婦）

・「このドラマを見て水木しげる先生が大好きになりました。向井理の演技もよかった。貧乏さに共感し泣けた。あまりにも良すぎて、その後朝ドラを見るのをやめてしまったくらいです。“あまロス”でなく“ゲゲゲロス”です」（43歳・専業主婦）

水木しげるさんの奥様のエッセイをドラマ化した『ゲゲゲの女房』。おっとりした松下奈緒さん、物腰柔らかな向井理さんの夫婦役が人気に。夫を支える妻としては、共感する部分が多かったのではないでしょうか。

何年経っても覚えてます、永遠の名作『おしん』

・「ここ数年の物にはないハードな生き様の内容だったから、じっくりと観ることができた」（43歳・パート）

・「やはり『おしん』を超えるものはないと思う。当時、『おしん』の健気さに涙して、赤く腫らした目で、アルバイトに行った覚えがあります」（55歳・パート）

・「やはり子どもながらにも強烈なインパクトがあり、大人になって見ても面白かったです。子役の演技のうまさや、ストーリーにもグイグイ引き込まれました」（45歳・専業主婦）

タイトルが挙がったドラマは、ほとんどがここ10年ほどの作品でしたが、例外だったのが1980年代に放映された『おしん』。40～50代の主婦のかたにはインパクト大だったようです。東北の貧しい農村の生活と少女の健気な演技が衝撃的で、なんと平均視聴率52.6%を記録しました。今では大御所になった泉ピン子さんも出ていますね。

以上、いかがでしたでしょうか？　俳優さんたちの演技もさることながら、やはりストーリーが面白く、グイグイ引き込まれていくようなドラマに人気が集まりますよね。
今放映中の朝ドラ『べっぴんさん』を挙げているかたもいましたよ。
主婦の心のオアシス・朝ドラ。これからも朝の元気を作っていってほしいですね！

※暮らしニスタ編集部が既婚女性100人を対象に行ったアンケート調査より

写真© aijiro - Fotolia.com
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Profile吉田直子

元・フリー編集者。出産後は２人の男の子を育てながら、ライターとして活動。生活系の執筆のほか、書評、映画評など。近著は『キャラクターを知れば源氏がわかる！　登場人物で読む源氏物語』（KADOKAWA / 富士見書房）。

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