コラム

娘に初めての生理がきたら。親としてすべき準備と対応とは?

  • クリップ
娘に初めての生理がきたら。親としてすべき準備と対応とは?
娘に初めての生理がきたら、順調に大人へと成長していることが分かりホッとする反面、生理のトラブルや妊娠などの心配事も増えます。親として、どんな風に切り出せばよいのか?どこまで話をすればよいのか?難しいところではありますが、曖昧にせずに、きちんと話をしてあげましょう。

親が説明をするべき?学校で十分?

どのように初めての生理(初潮)を迎えるかは、女の子にとってとても大事なことでしょう。きちんとした知識がないと不安になったり、失敗して恥ずかしい思いをすることになります。

多くの小学校では、生理について教える時間を設けていますが、時間は限られていますし、何よりお子さんがどこまで理解できたかは不確かです。また、成長の早いお子さんでは学校の説明よりも早くに初潮が訪れることがあります。やはり、一番身近にいる親が自分の子どもに合った説明を、良いタイミングでしてあげるべきではないでしょうか。

どんなタイミングで説明するべき?

初潮を迎えるのは10歳から12歳というのが一番多いようですが、それより早い女の子もいれば、それより遅い場合もあります。おばあちゃん、ママたちの世代よりも、初潮を迎える年齢が早くなってきているとも言われています。

ユニ・チャームの調べによると小学5年生のときに子どもに初潮についての話をしたという親が一番多く、早い人では小学3年生となっています。身長が急に伸びたり、胸が膨らんできたり、おりものがショーツにつくようになることを目安にしている人もいるようです。
初潮のタイミングを逃さないように、段階的に生理についての話をしていくことも良いかもしれません。

例えば、小学校3年生に性教育の話をしてもピンとこないように、小学3年生の子どもでもわかるように、女の子と男の子の体の違いや女の子には生理というものがあるということを漠然と話しておけば良いかもしれません。
トイレットペーパーに血がついても心配する必要はなく、親や先生に話をするなど対応の仕方を話しておくと子どもは安心します。

話をするときのポイントは?

出血と聞くと…怖い!と思う子どもは多くいます。生理をネガティブなものとして捉えないように配慮してあげることが一番大切なことです。

基本姿勢としては、生理があるということは順調に女性として成長している証で、大人の女性の仲間入りをした、お祝いすべき日である、というスタンスであると良いでしょう。その上で、以下のポイントをお子さんの成長や親御さんの考え方に合わせて話をしてあげてください。

◎女性ホルモンの分泌について
妊娠に備えて女性ホルモンが分泌しますが、その分泌量が、体と心に大きな影響を及ぼすことを教えてあげましょう。時に自分で思ったように体と心をコントロールできずに戸惑うかもしれないけれども、サポートすることを伝えてあげましょう。

◎生理のメカニズムについて
女性ホルモンの作用からどのような周期で生理が起こり、どれくらいの長さ、量なのかなどを教えてあげると良いでしょう。

◎生理痛や月経前症候群(PMS)など生理のトラブルについて
生理に伴い、体にトラブルが起こることがあることも伝えておくと良いでしょう。かかりつけの婦人科をもっておき、定期的に受診をしたり、婦人科の敷居を低くしておくこともおススメです。

◎性教育について
生理が始まるということは、妊娠してもおかしくないということですから、性教育についてもきちんと説明しておく必要はあるでしょう。

残念ながら日本の学校での性教育は他の先進国に比べて遅れていると言わざるを得ません。その上、日本では性交渉の経験が低年齢化しつつあり、親の性教育への介入も少ないのが現状です。インターネットの普及から子どもが間違った知識を得る可能性も大いに考えられるので、親としてどのように指導するかきちんと考えるべきでしょう。

生理が始まる前に準備をしておくと良いもの

突然の生理に備えて、必要なものをプレゼントするなどして、生理に対するネガティブなイメージを払拭しておくのも良いでしょう。

1.ナプキン
最初からタンポンを使うという人はなかなか少ないでしょう。ナプキンの使い方と使用済みナプキンの処理の仕方も教えてあげましょう。

2.ポーチ
いつ生理が来ても対応できるように、ナプキンを入れる可愛いポーチやポケットがついたハンカチなどを一緒にプレゼントすると良いでしょう。

3.生理用ショーツ
必ずしも必要なものではありませんが、あると便利です。心の準備の1つとして、一緒に買いに出かけてみてはいかがでしょうか。

いつ初潮が来ても娘さんが安心して対応できるように、“ココロ”と“モノ”の両面からサポートしてあげてください。

写真 © milatas - Fotolia.com

Profile松下 歩
日本ではナースとしてバリバリ働いていましたが、長年の夢であったオーストラリアへの移住を果たしました!今は子育ての真っ最中、フリーランサーとして働きながら、家族5人ブリスベンで、のんびり生活しています。ナースの経験を活かした健康記事をお届けしたいと思っています。
  • クリップ

Ranking

ランキング

もっと見る

Popular Kurashinista

人気の暮らしニスタ

もっと見る

1

mamayumiさん

113320

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小3の息子の3人...

2

ハッピー(小寺 洋子)さん

93855

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

3

KMママさん

63841

男の子2人と幼稚園に通う娘の子育て中の母です。 ...

4

舞maiさん

59190

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

5

happydaimamaさん

52541

USJが大好きな3人息子の母ちゃん☆ユニバリアル...

1

mamayumiさん

545147

おうち料理愛好家。福岡在住/夫と小3の息子の3人...

2

ハッピー(小寺 洋子)さん

358012

料理愛好家。大阪在住/日常の小さな喜び(宝物)を...

3

ねこじゃらしさん

261393

<工房の女将さん>をやりながら<ラテン>を歌った...

4

舞maiさん

247619

本の世界から観る史跡巡りが好きで古都にも足を運び...

5

まつぼっくりこさん

138041

暮らしニスタで家事のお勉強中。くさくさしない生活...

*ココ*さん

5590278

力を抜いてゆるゆるでいこう🎵

michiカエルさん

4644100

ひらめきのワクワク感と作り出す喜び♡ 同じ時に...

ハニクロさん

3994082

3児の母、医療関係の仕事をしています。 身...

おおもりメシ子さん

8395269

おいしいもの妄想家♪ 最近は野菜と果物とお豆が大...

香村薫さん

5314030

モノを減らして時間を生み出す、ロジカルなお片づけ...